伊奈川愛菓とは、ただの羽生ファン医師の資格を持つ日本将棋連盟所属の女流棋士である。東の名門、所司和晴七段門下。女流棋士番号は36。2016年医師国家試験合格、医籍登録。
概要
1991年生まれ。小学4年生頃から将棋を始め、12歳で女流育成会に入会。2006年、15歳で育成会を突破(女流2級に)。里見香奈、室田伊緒に次ぐ史上3人目の平成生まれ女流棋士となる。棋風は若手女流棋士で少数派の居飛車党、得意戦法は居飛車党女流の中でもさらに少数派の横歩取り。2008年4月に女流1級に昇級したが、その後5年間は女流名人位戦B級リーグ入り以外に目立った活躍はなかった。受験・大学の学業専念などで休場を挟んだこともあり、露出も少なく、交友範囲の広い野田澤彩乃女流1級ですら「レアキャラ」と呼ぶほど、謎に包まれる部分が多かった。
しかし2013年4月、ニコニコ生放送の「将棋棋士の人狼」に出演し(出演に際してはある男性棋士の推薦があったとのこと)、全国にその活躍を見せつけたことにより、一躍有名になる。これで吹っ切れたのか、これ以降本業でもそれまで本戦入りのなかった女流王将戦・女流王座戦で相次いで本戦入りを果たす。2013年7月には女流初段に昇段。2013年度は女流王将戦でベスト4、女流名人位戦でタイトル経験者を破ってリーグ(旧A級リーグ)入りし、さらに残留するなど、将来のタイトル戦挑戦にも手が届きそうな活躍を見せた。大学病院での臨床実習(朝早くから夜遅くまで病院に詰めっきり、終わった後でレポートの作成)が課される医学部5年、医師国家試験の準備で医学生がゾンビと化す医学部6年になってもむしろ将棋の成績は好調を維持していたのは、いったいどういうことだったのかとても不思議。そもそも医学部って講義も実習も簡単に休めないのに、どうやって平日の対局をこなしていたんだろう。
無事医師国家試験を一発で合格すると、臨床医になるための必須の2年間の臨床研修に従事するため、2016年度より2年間休場。2018年、復帰直後の倉敷藤花戦でベスト4。今後は女流棋士と医師の二足のわらじで活動するとのこと。
人狼ゲームが大好物のようで、上述の「将棋棋士の人狼」では人狼でも市民でも怜悧な捌きで対立側を翻弄し、視聴者と出演者を戦慄させる。このゲームをきっかけに藤田綾永世狼女流初段とも仲良くなったらしく、ただの羽生ファンとして羽生が勝つと「先生が勝ったよー」と綾ちゃんにメールを送っているとか。
かなりディープな羽生ファンらしく、他にも羽生さんの名言を集めた動画を見てガチ泣きしたり、竜王戦の解説に来た憧れの羽生さんを目の当たりにして綾ちゃんの影に隠れてもじもじしたりと、ガチヲタエピソードには(たぶん)事欠かない。
関連動画
関連生放送
関連項目
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