伊東純也(ITO junya,1993年3月9日)とは、神奈川県出身のサッカー選手である。
フランス リーグ・アンのスタッド・ドゥ・ランス所属。サッカー日本代表。
ポジションはFWもしくはMF(ウイング、サイドハーフ)で、右サイド前目を主戦場としている。
176cm68kg。利き足は右足。
概要
神奈川県横須賀市出身。日本代表する快速ウインガーであり、海外移籍後は駆け引きのレベルが上がり、得点パターンも増えて、プレーの幅を広げている。守備への意識も年々増しており、三笘薫と共に形成する両翼の破壊力はワールドクラスと評されている。
宇佐美貴史や柴崎岳と同じプラチナ世代だが、プロになるまではエリートとは真逆のほぼ無名の選手であった。柏レイソルに移籍した2016年以降注目されるようになり、日本でも屈指のウインガーにまで成長。2019年からベルギーの強豪ヘンクへ移籍し、2020-21シーズンには8シーズンぶりのリーグ優勝に貢献、2021-22シーズンには16アシストでリーグのアシスト王となるなど、ベルギーリーグでも最高クラスの選手と評価されている。
2017年から日本代表に選出されており、2021年から2022年にかけて開催された2022 FIFAワールドカップアジア最終予選では4試合連続ゴールを決めるなど日本の攻撃の中心として躍動。森保JAPANでは代えの効かない存在になっていく。
スピードに乗ったドリブルで相手を切り裂く推進力が持ち味であり、彼を1対1で止められるサイドバックはなかなかお目にかかれないほどである。近年では少なくなった生粋のウインガーであり、縦に仕掛けて突破してからの正確なクロスの精度はリーグ・アンでもトップクラス。得点力もアップしており、守備での貢献度も高い。今後のさらなる飛躍が期待されている。
愛称は「イナズマ純也」。余談ではあるが「伊藤」ではなく「伊東」なので注意されたい。
経歴
プロ入り前
3兄弟の長男としてスポーツが大好きな両親のもとで育つ。幼稚園の頃からボールを蹴り始め、小学1年生の頃に地元の鴨居SCに入団し、サッカーを始める。クラブの活動は週末だけなので、平日は友達や兄弟と一緒にサッカーをやっていた。小6になると横須賀市トレセンに選抜されており、当時地元でも別格の存在とされていた小野裕二と初めて一緒にプレーし、ひそかにライバル意識を燃やしていた。中学進学を前に横浜F・マリノスジュニアユースの入団テストを受けるが、4次試験まで進みながら不合格となっている。ちなみにこのときの入団テストは同学年の遠藤航も不合格になっている。
中学時代は、地元の横須賀シーガルズジュニアユースに所属。同クラブは元日本代表の石川直宏を輩出した神奈川県内でも屈指の強豪クラブだったが、20人ほどいた同期の中で5番手以内に入っており、1学年上の練習や試合に参加することが多かった。中3のときには、高円宮杯とジュニアユースの両方で関東大会まで勝ち進んでいる。当時からポジションは右サイドだったが、ドリブルで相手をかわしても決定的なシュートを決められないことが多く、周りから「おまえのせいで負けた」と責められることもあった。
高校は、家族の方針もあって公立高校である逗葉高校に進学。高校の同級生には小野裕二が居たが、横浜Mのユースで活躍し、高校在学中にプロデビューするほどの逸材だった小野と比べると、全国的にも無名といっていい存在で、高校3年間で目立った活躍を残せておらず、最後の大会となった高校選手権では県大会のベスト32で敗退している。当時、小野の他にも同年代には宇佐美貴史、柴崎岳、宮市亮といったプラチナ世代と呼ばれた逸材が揃っていたが、彼らのことはあまり知らなかったらしく、マイペースにじっくりとサッカーに取り組んでいた。その甲斐あってか、複数の大学から推薦入学のオファーを受ける。
大学は、家から通えて関東1部のチームであるという理由で神奈川大学に進学。周りには選手権のエースやJユースの出身者もいたが、1年生のときから出場機会を得られるようになる。2年生のときには大学選抜に入り才能が開花。この頃からプロになることを意識するようになったという。3年生になると関東2部リーグで20試合17得点という成績を残し、得点王とベストイレブンを受賞。4年生のときには、10得点12アシストの活躍で2年連続ベストイレブンに選ばれる。この活躍によってJリーグの2チームからオファーを受け、在学中の9月にはヴァンフォーレ甲府の特別指定選手となる。
ヴァンフォーレ甲府
2015年、大学在籍時に内定を出したJ1リーグのヴァンフォーレ甲府へ入団。背番号は「15」。3月14日J1・1stステージ第2節名古屋グランパス戦でプロデビューを果たすと、初スタメンとなった5月2日の1stステージ第9節鹿島アントラーズ戦でプロ初ゴールとなる決勝ゴールを決め、チームの連敗を6で止める活躍を見せている。この活躍によって出場機会が増え、1トップもしくはセカンドトップが主戦場となる。5月にバレーが加入したこともあって完全にレギュラーを掴めなかったものの、30試合4得点とプロ1年目としてはまずますの成績を残してる。
柏レイソル
プロ2年目となる2016年、柏レイソルに移籍。背番号は「14」。従来のポジションに加え、右サイドバックでも出場していたが、ジーズン序盤に就任した下平隆宏監督によってウイングやサイドハーフで起用されると徐々に頭角を現す。特に2ndステージでは、ディエゴ・オリベイラ、クリスティアーノと共に形成した驚異の3トップがリーグの台風の目となり、優勝争いに加わるほどの躍進を遂げる。現在のプレースタイルを確立できたことを考えても、プロ2年目で移籍という決断は正しかったといえ、ゴール数も前年度を上回る7ゴールを記録している。
2017年は開幕からチームの中心選手としてフル稼働。Jリーグを代表するスピードスターとして定着するようになり、初めて日本代表に選出されるなど、大きく飛躍した1年となる。8月13日のJ1第22節清水エスパルス戦では、自陣からおよそ70mの距離をドリブルで独走しての圧巻のゴールを決める。前年の2ndステージに続いて上位に食い込むチームの中心選手として34試合全てに出場。翌年のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得となる4位フィニッシュに貢献。この年のJリーグ優秀選手に選ばれている。
順風満帆なプロキャリアを歩んでいたが、2018年は打って変わって悪夢のようなシーズンとなる。伊東自身は大きな怪我をすることもなく、2年続けてリーグ戦全試合に出場したものの、チームはACL早期敗退、シーズン中に二度監督が交代となる混乱ぶりで低迷し、大混戦となった残留争いに敗れ、J2降格の憂き目に遭ってしまう。柏の残留が厳しくなってきた時期から日本代表選手である伊東の去就が注目されるようになり、降格が決まったことで移籍が確実視される。
ヘンク
2019年2月2日、柏からベルギーのジュピラ―・プロ・リーグの強豪KRCヘンクへ期限付き移籍。背番号は「7」。2月21日のUEFA ヨーロッパリーグでデビューを果たすと、3日後にはリーグ戦でもデビューする。3月17日の第30節ワレヘム戦で移籍後初ゴールを含む1ゴール1アシストの活躍を見せる。この試合がきっかけでチームからの信頼を得るようになり、プレーオフの頃からレギュラーに定着。加入当初は指揮官からから「彼はチームの平均よりわずかに下回っている」と評されたが、わずか数か月でその評価を覆し、最終的に13試合3得点2アシストという成績を残し、中心選手としてヘンクの8年ぶりのリーグ優勝を経験。伊東にとってはこれがキャリア初のタイトル獲得となり、初の海外挑戦は最高のスタートとなった。
2シーズン目となった2019-2020シーズンも開幕から右ウイングの主力として活躍し、2019年9月18日のレッドブル・ザルツブルク戦においてUEFAチャンピオンズリーグデビューを果たす。ちなみに、対戦相手のザルツブルクには同じ日本代表の南野拓実も出場している。CLでの戦いはグループステージ敗退となったが、その後も変わらず得意のドリブル突破でサポーターを虜にする。2020年3月30日には、チームが買い取りオプションを行使したことにより、ヘンクへの完全移籍が決まる。新型コロナウィルスの影響によってリーグは途中で打ち切りとなったが、29試合5得点という成績を残している。
2020-2021シーズンは、2020年8月15日の第2節OHルーヴェン戦で初ゴールを決めたのを皮切りに得点力が開花。第9節のシャルルロワ戦でプロになって初の退場を経験したものの、首位攻防戦となった2021年1月21日の第21節クラブ・ブルージュ戦では、鮮やかなバックヒールによるゴールを決める。この時点でゴール数は前のシーズンのゴール数を上回り、チームは敗れたものの、伊東の評価はさらに高まる。また、ダイナミックな推進力にさらに磨きがかかり、現地紙からは「ベルギー国内でのベストウインガーの1人」と評される。1週間後の第22節スルテ・ワレヘム戦では2試合連続ゴールを含む1ゴール1アシストの活躍を見せる。3月19日、第31節スタンダール・リエージュ戦では2ゴールを決める活躍を見せ、自身プロになって初めてとなるシーズン二桁ゴールを記録。4月25日におこなわれたベルギーカップ決勝、スタンダール・リエージュ戦では先制ゴールを決め、ヘンクの8シーズンぶりの優勝に貢献。プレーオフに入っても毎試合得点に絡む活躍を見せ、優勝には届かなかったものの、シーズン通算12ゴール16アシストという見事な成績を残す。圧巻の成績が評価され、ファン投票によるベストイレブンに選出される。
2021-2022シーズンは2021年8月14日の第4節ルーヴェン戦で初ゴールを記録。このゴールを自ら「ヘンクに移籍後のベストゴール」と振り返っている。チームが泥沼の公式戦5連敗という苦境に立たされた中で迎えたジュピラ―リーグ第13節ズルデ・ワレヘム戦において、1ゴール2アシストを含む4得点に絡む大車輪の活躍を見せ、連敗ストップとなる大勝に貢献。ファンが選ぶMOMには9割を超える支持を集めて選出されている。2021年最後の試合となった第21節オーステンデ戦、2022年最初の試合となった第22節ベールスホット戦では2試合連続で1ゴール1アシストの活躍を見せ、チームを連勝に導いている。3月20日、第32節クラブ・ブルージュ戦では個人技からのゴラッソを決める。プレーオフでも勢いは止まらず、最終的に8ゴール16アシストという成績を残し、クラブのゴールデンシューに選出される。
スタッド・ランス
2022年7月29日、フランス・リーグ・アンのスタッド・ドゥ・ランスへの完全移籍が発表される。契約は4年で移籍金は約14億円。背番号は「39」。
8月14日、リーグ・アン第2節のクレルモン戦に途中出場しデビューを果たす。その後2トップの一角としてスタメンを掴むと、8月28日の第4節オリンピック・リヨン戦ではヘディングシュートを決め、リーグ・アンでの初ゴールを記録する。8月31日の第5節アンジェ戦では2試合連続ゴールを決め、チームのシーズン初勝利に貢献する。10月3日の第9節トロワ戦では、1ゴール1アシストの活躍を見せた直後に危険な足裏タックルで一発退場となり、良くも悪くも大暴れした試合となる。後半戦は本職の右サイドハーフが主戦場となるが、一時は上位に躍進したチームにとっての切り札的な存在となる。2023年2月25日の第25節トゥールーズ戦では、1ゴール2アシストの大活躍によってチームを勝利に導く。この試合の「Sofa score」の評価は最高の10点満点だった。最終的に6ゴール5アシストの成績を残し、メディアが選ぶリーグのウイング部門ランキングではネイマールを上回る4位と高評価を受けた。
2023-24シーズンは、開幕戦のオリンピック・マルセイユ戦で前半10分に先制ゴールを決める。続く第2節のクレルモン戦ではアシストを記録している。シーズン前半戦は中村敬斗と共にチームの両翼を担い、リーグ・アンでもトップクラスのチャンスクリエイト数を記録するなど攻撃の中心となる。アジアカップでの戦線離脱中に週刊誌からの報道が出るが、スタッド・ランスが「推定無罪」の原則に則ったことで、これまで通り、主力として試合に出場し続ける。3月17日、第26節FCメス戦では圧巻の個人技から強烈な右足でのゴールを決め、チームに3試合ぶりの勝利をもたらす。シーズンを通して攻撃の中心として活躍し、チャンスクリエイト数19はリーグ・トップ、アシスト数4はリーグ4位タイとリーグ・アントップクラスのウインガーであることを示すこととなった。
2024-25シーズンも引き続き右ウイングで攻撃の中心となると、2024年9月1日、リーグ・アン第3節スタッド・レンヌ戦でシーズン初ゴールを決め、チームのシーズン初勝利に貢献。
日本代表
ユース年代では、年代別のアンダー代表に選ばれたことはなかったが、2015年11月にリオデジャ五輪出場を目指すU-22日本代表に初めて選出される。2016年1月に開催されたAFC U-23選手権2016では予備登録メンバーにとどまったが、6月のU-23南アフリカとの親善試合で初出場を果たす。しかし、直前でようやく巡ってきた出番だったこともあり十分にアピールができず、リオデジャネイロ・オリンピックの出場メンバーからは落選している。
それでも柏レイソルでのプレーぶりがヴァヒド・ハリルホジッチ監督の目にとまり、2017年11月29日FAFF E1フットボールチャンピオンシップ2017に挑む日本代表に初めて選出される。12月9日の北朝鮮戦で国際Aマッチ初出場を果たし、同大会の3試合全てに出場。しかし、その後の代表定着にまでは至らず、ロシアW杯のメンバーからも外れている。
ロシアW杯後、日本代表監督が森保一監督に代わってからは世代交代が図られたこともあり、常連として代表に招集されるようになり、2018年9月11日のコスタリカ戦で代表初ゴール、10月12日のパナマ戦では2試合連続となるゴールを決めている。2019年1月に開催されたAFCアジアカップ2019のメンバーにも選出され、スタメンとしての出場はグループリーグ第3節のウズベキスタン戦のみだったが、途中交代で流れを変える役割を与えられ、決勝までの7試合中5試合に出場している。
その後も日本代表の右サイドの争いで堂安律や原口元気を相手に序列は下だったが、2019年10月10日に開催されたカタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦で3アシストの活躍を見せる。2021年10月と11月におこなわれた欧州遠征では、堂安や久保建英といった若いタレントを上回るキレのあるプレーで猛アピールに成功し、右サイドのレギュラー争いで大きく浮上。2021年3月30日のカタールW杯アジア2次予選モンゴル戦では、2ゴール4アシストを記録し、14-0という歴史的大勝に一躍買っている。
2022 FIFAワールドカップアジア最終予選では右ウイングのファーストチョイスとして起用され、11月11日におこなわれた敵地でのベトナム戦では前半17分に決勝ゴールを決めている。この試合では前半40分にドリブル突破から見事なシュートを決めたが、VARによってゴールが取り消されている。さらに11月16日の敵地でのオマーン戦でも後半36分にゴールを決め、2試合連続で値千金の決勝ゴールを記録している。2022年1月27日のホームでの中国戦でも先制ゴールとなるPKを獲得し、後半16分にはダメ押しとなるヘディングシュートによって3試合連続ゴールを決めている。さらに2月1日のサウジアラビア戦でも得意のドリブル突破で右サイドを何度も切り裂いてチャンスを作り出し、後半には4試合連続となるゴラッソを決める大車輪の活躍を見せる。それ以外にも多くの決定機を生み出しており、9試合4得点という数字を残し、日本の7度目のワールドカップ出場のMVP的な存在となった。
2022年11月にカタールで開催された2022 FIFAワールドカップ本大会にも右サイドのファーストチョイスとして出場。全4試合に出場し、グループリーグ第2戦のコスタリカ戦のみスタメンを外れた。第3戦のスペイン戦では、果敢なプレスが堂安律の同点ゴールのきっかけとなった。チームが3バックを採用したことで右ウイングバックとしてプレーする機会もあり、攻守両面で日本のベスト16入りに貢献した。
ワールドカップ後も右ウイングのファーストチョイスとして君臨。2023年9月9日のアウェイのドイツ戦では前半に1ゴール1アシストの大活躍を見せ、4-1の大勝の立役者となる。11月21日、2026 FIFAワールドカップアジア二次予選 アウェイのシリア戦では4アシストという圧巻の活躍で日本の圧勝に貢献する。
2023年の代表戦では8試合4ゴール6アシストという脅威の成績を残し、代表の右サイドに不可欠な選手であることを証明する。
2024年1月にカタールで開催されたAFCアジアカップ2023ではグループリーグ3試合に出場。本来の右ウイングのみならず試合途中で左ウイングに回ることもあった。途中出場となった第3戦のインドネシア戦では左サイドからのクロスから相手のオウンゴールを誘発している。
ラウンド16のバーレーン戦当日である2024年1月31日、週刊新潮の記事によって女性に性加害をおこなった疑惑が報じられ、同年1月18日に刑事告訴されたことが明らかになる。バーレーン戦ではベンチには入ったものの結局試合に出場しなかった。伊東側は疑惑について全面否定を主張し、記事が出た翌日に逆に女性二人を虚偽告訴罪で刑事告訴する。
2月1日、JFAから代表からの離脱が発表される。選手たちの嘆願もあって一度は保留となりチームに残ったものの、2月2日にJFAの田嶋幸三会長によって代表メンバーから正式に離脱することが発表される。さらに、3月の2026 FIFAワールドカップアジア2次予選の北朝鮮戦のメンバーにも召集されなかった。
2024年8月29日、性加害疑惑が不起訴となったこともあり半年ぶりに日本代表に復帰。9月5日の2026 FIFAワールドカップ アジア最終予選初戦の中国戦に途中出場すると、さいたまスタジアムに集まったサポーターから大きな歓声に包まれる。さらには、1ゴール2アシストの大活躍で7-0の大勝に貢献する。
個人成績
シーズン | 国 | クラブ | リーグ | 試合 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
2015 | ヴァンフォーレ甲府 | J1リーグ | 30 | 4 | |
2016 | 柏レイソル | J1リーグ | 33 | 7 | |
2017 | 柏レイソル | J1リーグ | 34 | 6 | |
2018 | 柏レイソル | J1リーグ | 34 | 6 | |
2018-19 | ヘンク(loan) | ジュピラー・プロ・リーグ | 13 | 3 | |
2019-20 | ヘンク(loan) | ジュピラー・プロ・リーグ | 29 | 5 | |
2020-21 | ヘンク | ジュピラー・プロ・リーグ | 38 | 11 | |
2021-22 | ヘンク | ジュピラー・プロ・リーグ | 39 | 8 | |
2022-23 | ヘンク | ジュピラー・プロ・リーグ | 1 | 0 | |
スタッド・ランス | リーグ・アン | 35 | 6 | ||
2023-24 | スタッド・ランス | リーグ・アン | 31 | 3 | |
2024-25 | スタッド・ランス | リーグ・アン |
個人タイトル
- ジュピラー・プロ・リーグ ベストイレブン(2020-21)
プレースタイル
50mを5秒後半で走りぬけるほどのスピードが最大の武器。ウイングに定着するようになってからは、大外いっぱいに張った位置からスピードに乗ったドリブルで突破するプレーが持ち味となっている。日本人では数少ない貴重な生粋のウインガータイプであり、個人の力によって敵陣深くまでボールを運べるだけの推進力を持っている。右サイドから主戦場となっているが、ヘンクでは左サイドでプレーすることもある。
前方にスペースがあれば相手選手を置き去りに出来るだけのスピードを持っており、相手が付いてきた時にも素早い切り返しによって相手の体勢を崩し、そこからまたスピードをあげて突破するプレーを得意としている。足元の技術も高いため、DFとの1対1の勝負でも勝つことができる。また、元々がFWだったため、得点力とチャンスメイクの能力にも非凡なものがあり、右からカットインして逆足である左足でゴールを決めることもある。運動量も豊富で、上下のアップダウンも苦にしないため、守備でも貢献できる。
縦に突破してからのクロスも正確で、数多くのチャンスクリエイトを期待できる。
弱点はプレーの選択肢がそこまで豊富でないためドリブル突破が読まれやすいことと、ボールキープ力そのものはさほど高くなく、密集地帯の中でのプレーをあまり得意にしていない。
人物・エピソード
- 子供の頃は絵に描いたようなサッカー小僧で、常にサッカーボールを抱えて外出しており、車で遠出するときまでボールと一緒だった。
- 地元の浦賀は坂道ばかりで、どこに行くにも坂道や階段を上り下りしなければならない環境だった。子供の頃からこういった環境で育ってきたため脚力が鍛えられ、同時に短距離走に必要とされる前傾姿勢を身につけることができ、日本屈指の快速ウインガーに育つ要素となった。
- 物事を深刻に捉え過ぎない天然キャラらしく、周りからは普通の人が気にすることも気にしないと言われている。代表でのオンライン取材に起床直後の寝癖のついたボサボサ頭で登場したことがある。
- 金髪で長髪という派手な風貌だが、オフの日は家からあまり出ない。自らを「陰キャ」と評している。
- 日本代表で仲のいい選手として酒井宏樹、大迫勇也の名前を挙げている。
- 28歳の誕生日のときに、代表の先輩でもある乾貴士から「Nintendo Switch」をプレゼントされた。
- 自宅には、家具が椅子とテーブルくらいしかなく、部屋模様がベルギー生活1日目からほとんど変化がないらしい。
- 2021年11月23日に交際していた一般女性との結婚を報告。
- 2022年2月1日のW杯アジア最終予選サウジアラビア戦での無双っぷりに、解説者の松木安太郎氏から「イナズマ純也」というダサいニックネームを付けられる。
- 週刊誌報道がされた2か月後の2024年3月31日には、遠征で留守にしていた間に自宅が強盗被害に遭っており、バッグや高級腕時計、現金1万ユーロが盗まれた。
性加害疑惑報道事件
2024年1月31日に「週刊新潮」により2023年6月21日(日本代表とペルー代表の親善試合がおこなわれた日)に、伊東及び伊東の専属トレーナーが大阪市内のホテルで2人の女性を酒に酔わせ、同意を得ないまま性行為に及んだという性加害疑惑報道が出され、女性側が刑事告訴に踏み切ったことが報じられる。 ちなみに週刊新潮が事件を報道したのはAFCアジアカップ2023 ラウンド16のバーレーン戦が開始される直前である。
これに対し、伊東側は報道の事実を全面否定しており、女性側を虚偽告訴罪で逆告訴。大阪府警は双方の告訴状を受理しており、両者の主張は全面的に食い違うことになる。
事実が明らかにならないまま伊東は開催中だったAFCアジアカップ2023の日本代表から離脱することになり、さらにはクレディセゾン、アンファー、プーマといったスポンサー企業の広告から伊東の名前や写真が削除されてしまう。こうした状況に、2月19日、性被害を虚偽告訴されて名誉を傷つけられたとして、女性2人に約2億円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。同時に伊東側は「当日は試合中に腰を怪我し、肉離れによる股関節痛もあって歩行すら容易ではない状態だったため、性行為に及ぶことは客観的に到底不可能である」と主張している。
一方、前述のとおり所属クラブのスタッド・ランスは「推定無罪」の法の原則に則り、これまで通り伊東を試合に出場させている。こういった背景から、JFAやスポンサー企業の対応にサッカーファンからは批判的な意見が多く寄せられる。
この間、日本代表は3月と6月に招集される期間があったが、森保一監督はいずれも伊東の招集を見送っている。
7月2日、大阪府警は準強制性交致傷容疑で伊東を、虚偽告訴容疑で女性2人を大阪地方検察庁に書類送検し、両者に起訴を求めない意見をつけたとみられている。
7月29日、伊東側は女性2人と週刊新潮編集部の編集者ら計5名に対する名誉毀損容疑などの告訴状を東京地検に提出。告訴状では「性的暴行の事実は存在せず、記事は真実ではない。取材も明らかに不十分だ」と主張。
8月9日、大阪地方検察庁は、「必要かつ十分な捜査をしたが起訴するに足りる証拠を収集できなかった」として伊東及び女性2人の双方を嫌疑不十分で不起訴としている。
関連動画
著書
関連項目
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