体温計とは…
本項目では1について記述する。
概要
歴史
体温計の歴史は古く、そのルーツは17世紀に遡る。1612年にイタリアの医師・医学者であったサントーリオ・サントーリオという、姓名どちらから呼んでも同じという人物が開発した。サントーリオはガリレオ・ガリレイの同僚で、彼の発明である温度計を応用し、ヒトの体温を計測していた。
19世紀に入ると水銀体温計が、20世紀に入るとデジタル体温計が登場した。現在では医療現場はもとより、最低一台は所有している家庭も多いのではないだろうか。
使用方法
体温が伝わりやすい体の部位にあてがうことで計測する。棒状のもの(赤外線方式以外)は脇や口(舌)、耳などが一般的であるが、口で計測しようとすると稀にしょっぱいときがある。また、それらの部位での計測が難しい場合などに直腸でも計測をする。
あれだ…前に使った人はどこで計ったかを事前に知らせておいたほうがいいと思うよ!
分類
アナログ体温計
液体や気体の中には熱によって顕著に膨張するものがある。これを応用し、予め目盛をふった棒状のガラス管の中にそれら液体・気体を注ぎ込み、体温により膨張を促して温度を計るもの。サントーリオが発明した当初は気体を用いていたが、時代が進むにつれて水銀を用いたものが主流になる。現在ではデジタルに圧され気味。テレビじゃないけど。他にもカード状の簡易式のものもある。
■~液体を用いたもの~
上記でも触れたが、このタイプの体温計では水銀を使用したものが主流である。第一ドールは用いない。しかし、水銀という非常に毒性の強いものを扱う為、安全を配慮して、着色した灯油・アルコール等を用いたものもあるが、精度の点でそれらのものは水銀を用いたものに劣る。流石ですわ銀様。
水銀体温計は1866年に開発され、根元の部分に体の一部を当て、熱膨張した水銀から目盛を読み取り体温を計る。計測には3分~5分程度の時間を要する。根元の水銀が溜まっているところにはくびれがあり、体から離して温度が下がってもすぐに元通りにならないための工夫がなされている。使用後はブンブンと振って水銀を戻すことでリセットされる。日本では柏木幸助が1883年に国内初となるガラス製水銀体温計を作成した。
ここで用いられる水銀は誤飲してしまってもそのまま排泄されるために、一応は無害(100%ではない)である。しかし、気化した場合などはそれを吸い込むことで水銀中毒になってしまうため、もし水銀体温計を壊してしまい、中の水銀がもれ出てしまった場合等、その取り扱いには注意が必要である。
■~気体を用いたもの~
サントーリオが開発した当時の方式。しかし、水銀体温計が登場すると精度の点で敗れ、現在は全くと言っていいほど使用されていない。いわゆる空気。
デジタル体温計
サーミスタ(温度の変化に伴う抵抗の変化が大きい抵抗体)や赤外線検知回路を組み込んだ電子回路によって計測するもの。体温は主に側面に付いたディスプレイなどに表示される。その多くは動作に電源が必要なため、動力に電池が用いられる。サーミスタ式の中には電子音によって計測の終了を知らせるものや、基礎体温の変化を監視できるようなものがある。また、赤外線方式は瞬時に体温を計測することができる。よくわかんないけどデジタル万歳。
■~サーミスタ式~
熱によって電気抵抗の抵抗値が変化するサーミスタを応用し、電子回路によって体温を計測するもの。一般には1980年代に出回った。センサー部分の温度が体温と等しくなった時点で初めて計測終了となる実測式と、温度上昇の度合いを予測・計算して計測終了とする予測式の二種類がある。
実測式はその性質上3分程度の時間を要するが、より正確な測定結果を得られる。予測式は数十秒で計測が終了するのが最大の利点であるが、ここで出た体温とはあくまで予測の上のものであり、その正確性は(全ての予測式がそうとはいえないが)実測式に劣っている。
■~赤外線式~
ヒトの体から出ている赤外線を検知し、体温を測定する方式。計測部位に機器を向けるだけで瞬時に体温を計測できる。非業務用としては小型の機器を耳や鼻にあてがう物が一般的だったが現在は額などに向けるハンドスキャナー型やカメラの前に立つだけの設置型の物も広まりつつある。高性能ではあるが、お財布の敵である。
赤外線式は他の方式と違い、計器をあてがった瞬間の体温を計測結果として表示するため、やや誤差が生じることがある。安静状態でない、動作原理上などの点から、本来の体温よりも若干高い計測結果が出ることがある。
かつては『高価な割には正確さに欠ける』為か其程普及していなかった。しかし新型コロナウィルスの感染拡大に伴い高い簡便性と計測速度、そして『接触する必要が無い』事から一気に身近な存在となった。
ニコニコでの体温計
ニコニコ動画においても体温計の使用法を標した動画はいくつか存在する。その多くは水銀体温計を用いているようであるが、その使用法は通常の体温よりも高い体温を計測するのに向いているかもしれない。保健室に行きたい人にはもってこいである。
関連動画
世間一般的な体温計
ニコニコでの体温計
関連商品
関連項目
- 熱
- 体温
- 病院が来い
- 病院逃げて
- ここに病院を建てよう
- 賢者タイム
- グングンゲーム
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