作画とは、絵(画)を作ること。また、その結果作られた絵(画)の出来栄え。
美術等に関してこの語が用いられ、広義には写真における構図や露出の決定も含む。この記事では特に手描きで画を作り上げる作画について記述する。
アニメーションにおいて
アニメーション制作の一工程。絵コンテをもとに、キャラクター等の輪郭を描いた「動画」と呼ばれる素材を作成する作業。セルアニメの頃より作画用紙に鉛筆等を用いて作画する紙作画の手法が用いられてきたが、デジタルアニメ制作の現場ではアニメ制作ソフトと液晶ペンタブレットを用いたデジタル作画も取り入れられ始めている。
工程と例えるなら
- 脚本、絵コンテ、演出を決定(プレスコなら先に音声収録)
- それらをもとに原画の作画作業
- 出来上がった原画から動画(中割り)作業
- それらをセル画にトレーシング、(デジタル環境以降)デジタルデータに変換※ 3の時点でデジタル作画であれば省略もしくは修正
- 彩色
- 出来上がったそれらや3DCG、背景を撮影※1 (外部効果合成処理)
- その他諸々を合わせ、尺などの最終調整
- 納品 ※放送局判断で再修正処理
この内の2の「原画」、3の「動画」が「作画」と呼ばれる工程である。
背景も人の手で画が作られるが、これは「美術」という工程であり、アニメーション制作における「作画」という工程には含まれない。
作画工程の具体的た内容はアニメーターの項を参照。
※1 アナログ時代はセル画を放送用フィルムに転写する。カメラを使用するため撮影と読んだ。現在はデジタルソフトで行っているが当時の名残で「撮影」という呼称が残り続けている。
漫画において
下描き、ペン入れからなる作業。商業作品の場合は漫画家が担当する最終工程である。漫画制作においてプロットや設定の制作と作画が分業される場合、前者が「原作」、後者が「作画」としてクレジットされる。
ニコニコ動画において
かつては良作画のアニメ動画に付けられることが多かったが、最近は作画監督シリーズや作画崩壊動画などにも付けられ、アニメ作画全般を示す検索タグとなっている。
作画を気にする視聴者の中には「静止画としての綺麗さ」を重点的に評価する人と、「動きの良さ」を重点的に評価する人に分かれる事も多く。互いに反発することが多々あり、それが大論争となって騒ぎになることもある。ニコニコにて、論争となったアニメの回に関する動画はコメントが大きく荒れ、収集がつかなくなることも多い。
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