例の顔とは、こんな顔である。
別名「現代のモナリザ」「弥勒菩薩」「アルカイックスマイル」「奇跡のアホ面」「黄金比」「穏やかな笑顔」
概要
この場合の「例の」とは、「語り手と聞き手の双方が認識している、あの」「いつもの」と言った意味である。そのため本来ならば「例の顔」とは特定の顔を指す用語などではない。使われる場所、文脈によって、様々な顔を指す言葉である。
しかし、この記事が作成された2017年4月時点のniconicoに限っては、「例の顔」と言う言葉は本記事冒頭に示したこの顔を指して使われていることが多い。
例えば、ニコニコ動画を「例の顔」でタグ検索した結果ページとニコニコ静画を「例の顔」でタグ検索した結果ページ、そのどちらにおいても沢山並んだこの顔が出迎えてくれる。
誰の顔?
この顔は、2017年1月から3月にかけて放映されたテレビアニメ『けものフレンズ』に登場する「サーバル」という聖獣の御尊顔である。
更に詳しく言えば、このアニメの最初の回である1話「さばんなちほー」の中盤、「今日はゲートまで行くんだ!お水を飲んで行こうと思って!」と語るサーバルちゃん、その一瞬の表情を切り取ったもの。
ニコニコ動画に公式投稿されているこの1話「さばんなちほー」の動画の再生時間で言うと、12分17秒あたりに相当する。
ちなみにこの例の顔を描いたのは、伊佐佳久作画監督であり、たつき監督は見覚えが無かったと言う(第1回フレンズの会 再公演より)。
広まった経緯
この顔が広まった経緯はあまりはっきりしない。だが、Google画像検索など各種ウェブサービスを使用して時系列順に探れば、荒い調査にはなってしまうものの、この顔の画像が人気を獲得する過程を推定することはできる。
まず意外なことに、アニメ『けものフレンズ』の1話「さばんなちほー」がテレビ初放映された2017年1月11日の直後からしばらくの間、この顔は特に注目されてはいなかったようだ(特定のタイミングで一時停止して生まれる妙であるのである意味当然ではあるが)。2017年1月中にこの顔の画像が投稿された形跡や、この顔に注目するウェブ上の記述はほとんど見当たらない。Twitter上で1話放映後すぐにこの顔に近い画像をツイートしたユーザーが居たようだが、その際に同時に投稿されたコメントは「サーバルちゃんかわいかった~」というものであり「アホ面」と言った扱いはされていない。
2017年2月1日には、ふたば☆ちゃんねるの二次元裏板でこのサーバルちゃんの顔の画像とともに「全体的にフレンズたちのサーバルちゃん評価ひどくない?」というスレッドが投稿された。しかしこのスレッド内でも、まだこの顔について注目するようなレスは付いていない。
おそらく転機となったのは2017年2月9日に、けものフレンズに関するまとめブログ「けものフレンズちゃんねる(いわゆるアフィブログなので直接的なリンクは貼らない)」が開設されたことのようである。この開設の際、このブログはトップ絵やfaviconとして、上記のふたば☆ちゃんねるのスレッドに投稿されていたものと同じ画像を使用した。そしてこのまとめブログは以後多くの記事を投稿していったため、結果として多くの人の目にこの画像が触れていくこととなったようだ。「このまとめブログが震源地となった」との断定はできないが、少なくない影響を与えたことは間違いなさそうである。
そして「けものフレンズ」のファンたちの間にこの顔が浸透していくにつれて、この顔の魅力も少しずつ理解され始めるようになり、「例の顔」という呼称も生まれていく。2017年3月中旬頃からは、ニコニコ動画やニコニコ静画にもこの顔に主題をおいた動画・静画などが投稿され始めるようになった。
その後、Twitter上でこの顔と他作品のキャラクターの顔のパーツを入れ替える遊びが流行ったりもしている。
穏やかな笑顔
2017年7月19日、マックスファクトリーの可動アクションフィギュアシリーズ「figma」からサーバルの予約が開始されると同時に各種見本画像と表情パーツが公開された。名場面を再現した見本画像の中に見慣れた顔が……。そして
……と、この表情について「穏やかな笑顔」と呼称された事が広く伝わり、けものフレンズ1話の該当箇所で弾幕が形成されるなど呼称の一つとして定着しつつある。
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