「俺、実はポニーテール萌えなんだ。」とは、小説「涼宮ハルヒの憂鬱」の登場人物・キョンが発言した台詞である。
この記事には、ネタバレ要素があります。下記を反転してご覧ください。
概要
小説版は第7章、アニメ版では「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅵ」のクライマックスで発言した台詞。
退屈な現実世界に絶望したハルヒが無意識に「閉鎖空間」を作り出して世界を破滅させようとした際、キョンはハルヒの心境に共感しつつも、世界とハルヒ自身を救うべくこの台詞を発した。更に「いつだったかのお前のポニーテールは反則的なまでに似合っていたぞ」と言いつつ唇を奪った為、実質的な愛の告白になっている。
翌日、ハルヒは閉鎖空間での出来事を「悪夢」と思い込んでいたが、髪型をポニーテールに変えていた。彼女は事前に髪を短くしていた為、無理やり作ったポニーテールは少し不自然だったのだが、それを見たキョンは「似合ってるぞ」と褒めている。
編集者の独自研究
本来は物語の語り手であり、宇宙人・未来人・超能力者、および涼宮ハルヒの行動を読者と同じ一般人の立ち位置から観察・分析するのが役割のはずのキョンが、自分の萌え属性を暴露するという読者と同じ位置にいるものの行動とは違う行動をとった珍しい瞬間である。
これはキョンが他のSOS団メンバー達、『普通でない人』たちを眺めているだけ、あるいは振り回されているだけの『観客』の立場から、自らもその輪の中に入り積極的に行動する『当事者』の立場に変化したということであり、涼宮ハルヒの引き起こした事態を自らの力で収束させようと決意したと分析することができる。
このあとのキョンの行動により世界の危機は救われ、読者はキョンに自らを重ね合わせることによりカタルシスを消化し、小説「涼宮ハルヒの憂鬱」は結末を迎える。また、続編においてキョンが自ら様々な事象を解決しようとするのもこの変化があったからだといえるだろう。
スピンオフにおいて
スピンオフ作品「長門有希ちゃんの消失」においてもキョンは相変わらずポニーテール萌えなのだが、
本作の主人公である長門有希は短髪なのでポニーテールにする事は出来ない。
しかし、長門とキョンが恋愛関係になった後、キョンがハルヒや鶴屋さんのポニーテール姿に惹かれる様子を見た長門は髪を伸ばす事を決意、いずれ髪型をポニーテールにするとキョンに約束している。
また、単行本の幕間では、ポニーテールになった未来の姿「嫁長門」が登場している。
二次創作の世界において
キョンを性転換させた二次創作キャラクター「キョン子」の髪型はポニーテールという設定だが、
その理由はこのセリフであると思われる。
しかし自分の萌え要素を自分で体現して一体何がしたいのかは若干謎である。 ナルシスト?
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関連項目
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