「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ」とは、特撮ヒーロー番組『仮面ライダー555』に登場するセリフである。
概要
『仮面ライダー555』第16話にて、草加雅人(演:村上幸平)が乾巧にむけて言ったセリフ。
2号ライダーという準主役ヒーローが発したにはあまりにも悪辣なこのセリフは、表立っては優等生を演じながら裏では全て自分の都合のいいように物事を運ぼうとする草加という人物をよく表現している。また、このセリフが登場したシーンがさながら少女漫画か昼ドラかといったような陰湿なものであったことから、シーン含めて草加の名セリフ(?)としてよく挙げられる。
詳細
『仮面ライダー555』の主人公、乾巧は仮面ライダーファイズに変身してオルフェノクと戦う人物である。
無愛想すぎる風に見えるがその内心は優しさに溢れており、自己犠牲の精神もかなり持ち合わせている。菊池啓太郎の経営するクリーニング屋・西洋洗濯舗に居候している。
対する草加雅人は、仮面ライダーカイザに変身して戦う。普段の人前ではさわやかな好青年を演じているが、本質的には自己中心的な人物であり、特に敵と看做した相手がいた場合は様々な策を弄し排除しようとする。また、オルフェノクのことは一貫して敵と考えており、同情の隙を与えない。流星塾時代の幼馴染である園田真理のことを想い続けており、真理が西洋洗濯舗に住み込みで働いていることを知ってから、足繁く通うようになる。
初対面のときから巧は草加に怪しいものを感じており、普段から露骨に態度に表していた。草加のほうは、つっかかってくる巧を当初は子供のように軽くあしらっていたが、巧に不信な点を指摘されると一変。様々な虚言を用いて、巧の信頼を下げようと工作しはじめる。
第15話で、乾巧はクレインオルフェノク=長田結花に命を救われる。人の心が残っているオルフェノクも存在していることを知った巧は、考えなしにオルフェノクを倒すことに疑問を感じ始める。
しばらく後、啓太郎の連絡でオルフェノク出現を知った巧と草加は、現場に急行。そこにいたオルフェノクこそ、先に巧を救ったクレインオルフェノクであった。しかも都合の悪いことに、クレインオルフェノクの正体である長田は啓太郎が好いている相手なのだが、啓太郎は長田=オルフェノクであることを知らない。カイザに変身し、問答無用でクレインオルフェノクを攻撃する草加。巧は、少し考えた末、意を決して草加を攻撃。クレインオルフェノクを逃すが、草加とは全力の争いに発展してしまう。
そして第16話。なぜ草加を攻撃したかと真理と啓太郎に問い詰められるも、何も答えられず巧はバイクで去ってしまう。ここぞとばかりに草加は「どうも乾君はオレのことを嫌ってるみたいだ」と真理と啓太郎に吹聴。自分への信頼を上げつつ、巧への信頼を下げようとする。
家(西洋洗濯舗)に戻ってきた巧を出迎えたのは、草加だった。巧と1対1となった草加は、もはや隠す素振りもなく悪態と本音を巧にぶつける。そのやり取りが以下である。
草加「ま、おかげでこっちの都合のいい展開になってきたけどね。真理も啓太郎君も俺のほうに傾いている。君よりもね。」
巧「お前…何考えてるんだ?」
草加「ふっ…ずっとここに居たいんだよ。君の代わりにね。君は邪魔なんだよ。わかるか?俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ。」『仮面ライダー555』第16話より
さらにそこへ真理と啓太郎が帰ってくるや、草加は先の争いで怪我をした(実際は大した怪我ではない)腕を押さえ、「いきなり乾くんが殴り掛かってきて…」と嘘をつく。すっかり信じ切った真理は巧を責め、信じてもらえない巧は家を出て行ってしまう…。
派生
「仮面ライダーディケイド」第4話・第5話では、鳴滝が呼び出した何処かの世界の仮面ライダーカイザが登場。「邪魔なんだよ。俺の思い通りにならないモノは全て。」と類似の発言をした。声の出演は原典と同じ村上幸平だが、このカイザが原典の草加雅人と同一人物かどうかは不明。
「仮面ライダージオウ」第5話・第6話では、ファイズが登場しない=おそらくカイザも登場しない歴史の草加が登場。流星塾生の凶行を止めるべく密かに行動していた。事件を追っていたツクヨミの前に現れ「邪魔しないでもらえるかな?」と警告した。ちょっと惜しい。
漫画版「仮面ライダー913」では第1巻に登場。テレビ版とはパラレルな内容だが、草加と巧はやはり初対面からいがみ合う。オルフェノクとの戦いの最中、草加はサイドバッシャー(バイクから変形する歩行戦車)からミサイルを発射。オルフェノクと巧を同時に抹殺しようとする。その際に「オルフェノクと乾巧!!!おれのことを好きにならない人間は邪魔なんだよ!」と心の中で呟いた。草加の生い立ちが丹念に描かれ、かなりキレイな性格に見えてきた…と見せかけての第1巻ラストでこのセリフ。さながら第1巻全体がこのセリフの前フリのような構成になっている。
草加を演じた村上幸平氏は役とともにこのセリフを気に入っているようで、ライダー関連のプロモーションではしょっちゅうこのセリフをアレンジしたフレーズを使用している。なんならライダー以外でも使ってるような気がする。Twitterで検索→
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