「俺の彼女に何かようかい」とは、『月刊少年ガンガン』にて連載していた高津カリノ作の4コマ漫画である。
概要
人間と妖怪が共存する世界において、人妖共学校を舞台とした異種間ラブコメディー。
『月刊少年ガンガン』2011年10月号に読み切り掲載、2012年12月号からの3号連続掲載をへて、2014年5月号から2020年5月号まで連載された。単行本は全7巻+WEB版2巻。
なお、高津カリノの作品には漢字一文字の通称が付けられることが慣例となっているが、現時点では公式に決まっていない。
設定等
- 妖怪の生徒は、校則により腕章の着用を義務付けられている。
- 登場する妖怪は、明らかに雪女、猫又(ねこまた)、人魚等であるにもかからわず、わざわざ「○○の妖怪」としているのは、作者いわく、実際の妖怪に失礼がないようにするためとの事である。
- 登場人物の名字は札幌市営地下鉄の駅名に由来している。
登場人物
凡例:登場人物名(よみ)[種族]〈名字の由来となった駅の駅番号、路線名、駅名〉
- 福住篤志(ふくずみ あつし)[人間]〈H14 東豊線福住駅〉
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とにかく前向きで元気(バカ)。もはや熱血を通り越して、どこかの元プロテニス選手とタメをはれる程の、うるさくて暑苦しい性格の持ち主。
白石に惚れ、告白するも、その性格と後述する彼女の体質があだとなり失敗(物理)。その後、彼女の事情を知り、友達から始めることになる。
刺客が頻繁に現れる無垢のそばにいても、彼女に心配をかけないように、毎日神社にお参りをして「強くなりたい」と願掛けしているが、その参拝の度に山のふもとから4444段もの階段を昇降している。また、通販好きで飽きっぽい父親が購入したフィットネス器具を、全部破損するまで使用している。これらが結果的に相当な訓練になっているらしく、妖怪や退魔師からの攻撃を受けても割と平気なくらい丈夫で力持ちになった。
そのアホさ加減と合わせてか、七と十八に「一番やっかい」と判断されるほどである。
- 白石無垢(しろいし むく)[雪の妖怪]〈T13 東西線白石駅〉
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北国を仕切っている元締めの妖怪の娘で、人間で言うと、お金持ちの近寄りがたい雰囲気のお嬢様的な存在。
人間から温かい気持ちを向けられると体が溶けてしまう難儀な体質の持ち主である。これらが原因で、福住達と友達となるまではボッチだったり、他の妖怪から首領の座を狙わんがために、首領である母親の代わりに襲われたり、福住と相対すると彼の
暑苦しさあたたかさで死にかけたりと、気苦労がたえない。なお、襲ってきた妖怪をフルボッコに返り討ちにするほど、作中で最も戦闘力が高い。また、悪事を働く妖怪退治の仕事を請け負っている。
一見、無愛想に見えるが、野良猫に命懸けでエサをやろうとする心優しい性格である。箱入り娘らしく、世間知らずでヘッポコな一面もみせる。
宮ノ沢さんいわく「雪の妖怪は情熱的」とのことで、彼女もまた例外ではないらしく、割と福住に対しては積極的。癒し系のわんこに見えてるらしい。
- 美園愁也(みその しゅうや)[猫の妖怪]〈H12 東豊線美園駅〉
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福住の親友で良き理解者。クールな性格で他の女生徒からよくモテる。しかし実際は、猫的なじゃらし方をされるとついつい体が動いてしまう可愛いやつ(福住談)。
弟妹が多数いる大家族の長男であり、弟妹は産まれたり、拾ったりで現在も増加中。
猫の妖怪ゆえに魚に敏感であり、菊水に対して「うまそう……。食いたい……。(※食料の意味で)」と発言したり、福住の魚料理が入った弁当を、つい本能に負けて盗ってしまう事もあった。
- 菊水真魚(きくすい まな)[魚の妖怪]〈T11 東西線菊水駅〉
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マッドサイエンティスト。水中でうっかり肺呼吸をして溺れかけていたところを、福住に釣りあげ(助け)られた。無垢にできた初めての女友達。なお、魚の妖怪の能力は、薬と毒の調合である。その昔、その調合した薬を飲んだ人間の寿命が延びたりしたことにより、魚の妖怪の肉を食べると不老不死になるというデマが生まれ、先祖が人間から迫害を受けた。その経緯により人間嫌いの傾向がある。
よく肺呼吸とエラ呼吸を間違えて、呼吸困難になったり、魚のニオイがするため、美園の弟妹にたかられたりする。(作者いわく一般人にわかるほど魚臭いわけではないとの事である。)
- 雲雀ヶ丘しのぎ(ひばりがおか しのぎ)[人間]〈T18 東西線ひばりが丘駅〉
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変態。転校生であり、実家が警備会社の元お嬢様。古風な話しぶりをする。(作者いわく「おじゃる丸と極道の中間ぐらいの感じ」)親が経営する会社が倒産したため、祖父の刀やナイフのコレクションの差押えを避けるため、一式持って彼女だけ夜逃げをした。コレクションを整理していた際、いわく付きの刀に取り憑かれ、妖怪に対し、通り魔行為していたところを白石に
ボコられた助けられた。この騒動が原因で、夜逃げの際あらかじめ用意していた蓄えが吹っ飛び、赤貧生活を余儀なくしている。
羞恥心のしきい値が普通の人より大幅にズレており、薄野の目の前で着替えをしたり、パンツを見せたり、同じ布団で寝たりと、思春期真っ最中の薄野を困惑させている。
- 薄野ジュノン(すすきの じゅのん)[人間]〈N08 南北線すすきの駅〉
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雲雀ヶ丘の元付き人。元々外国人であったが、彼女の父親に拾われて、雲雀ヶ丘家の執事だった家に養子として迎えられた。
彼女の実家の会社が倒産した際、給料が払えないという理由で、彼女と別れたが、とある騒動の後に再会。それ以降、福住達と同じ学校に通い、雲雀ヶ丘と六畳一間で一緒に暮らす事になり、悶々とした日々を送っている。
趣味は黒魔術。ピンクな妄想が爆発すると魔術が暴走する。なお、雲雀ヶ丘と似た土人形を錬成したことがあったが、本物と比較して胸をかなり盛っていた。
- 宮ノ沢八重子(みやのざわ やえこ)[幽霊]〈T01 東西線宮の沢駅〉
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福住たちのクラスで毎年クラス委員をしている女の子の幽霊。享年はぴっちぴちの花の十七歳。もう何十年も幽霊をしている。
幽霊生活を思う存分エンジョイしており、わざと幽霊であることを言わず、何年かに一人いる気付かず接してくる人をおちょくって遊んでいる。楽しいことが大好きでノリが完全に愉快犯である。
- 中島先生 [人間]〈N09 南北線中島公園駅〉
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最初は福住が無垢に近づかないように福住に雑用を押し付けていたが、無垢に止められてからは普通に役に立つので頼んでいる。
学生時代、宮ノ沢さんが幽霊であることに気付かなかった一人で、あろうことか彼女に告白し、大爆笑と共にフラれたという気の毒な過去を持つ。当時のことを「色んな意味で死にたいと思っていた」と回想している。そのため、道ならぬ恋に走る福住のことは割りと心配な模様。
- 澄川寿々(すみかわ すず)[豆腐の妖怪]〈N14 南北線澄川駅〉
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「豆腐の妖怪」であることに若干コンプレックスがあり、無垢を倒して名を上げようとしている。刺客とはいえ「清廉潔白」を旨としている真面目な性格で、武士のような気風の良さがある。
かなりの巨乳で、つつましやかな無垢が思わず凝視するほどだった。また、髪型はポニーテールで、
角砂糖豆腐の形の髪飾りを付けている。名前は大豆の品種に「すず」と付いているものが多い のが由来である。
- 南郷要(なんごう かなめ)[人間]〈T15 東西線南郷13丁目駅〉
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残念な感じでまとめると「現代社会で黒炎使いの退魔師をやっている高校3年の受験生でお兄ちゃん気質」。
妖怪の地位が向上し、家業の退魔師が傾き始め、七と十八も逃がされることになったが、まるで生活能力のない二人を放すのも心配かつ手放したくなかったために、仕事をしている体を取るためだけに、無垢に挑戦した。
- 七(なな)[蜘蛛(くも)の妖怪]〈T14 東西線南郷7丁目駅〉
- 十八(とおや)[蠍(さそり)の妖怪]〈T16 東西線南郷18丁目駅〉
関連商品
WEB版
関連項目
外部リンク
- ガンガンNET | 俺の彼女に何かようかい - 少年ガンガン - SQUARE ENIX - 3話まで試し読み可能
- 高津カリノ色々ついったー – - 作者の公式アカウント。漫画に関するお知らせ以外にも、本編の番外編といえる落書き漫画が公開されている。この漫画は数日後作者のWebページに転載される。
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