俺の料理とは、ソニー・コンピュータエンタテインメントが1999年10月7日に発売したプレイステーション用ソフトである。
概要
デュアルショックのアナログスティックを使用して料理を作っていく。
左右のアナログスティックの両方を活用する専用のゲームとしては『サルゲッチュ』に続く2番目のタイトルである。
(サルゲッチュは1999年6月24日、俺の料理は1999年9月9日発売)
他にも、アナログスティックや振動機能を活かしたミニゲームがおまけとして数点収録されているが、『電車でGO!』専用コントローラーやネジコンといったマニアックなコントローラーに対応しているものがあり、持っていたらたまには遊んであげるのもいいかもしれない。
ゲームの目的
料理店に来店してくる複数の客からの注文を制限時間内にこなし、店の評判を上げていくのがゲームの主な目的である。
調理の結果で料理の出来が変わり店の評判も上下するほか、皿洗いや両替などの雑用(おじゃま要素)も存在。
ゲーム開始時「ふつう」である評判を「サイコー」まで上げれば「ゲームクリア」だが、逆に「サイテー」まで落とすと「ゲームオーバー」になる。
ちなみに対人戦(料理対決)の時は自分の評価を先にサイコーまで上昇させるか相手の評価を先にサイテーまで落とせば勝利、逆に相手が先にサイコーになったり、自分の評価が先にサイテーになると敗北になる。
操作方法は主な操作はアナログスティックを用いる。
まとめて調理
一部の料理はある段階に至っているものをまとめて調理する事ができる(麺をゆでる、味付けをするなど)。
注文を受けてから制限時間内に料理を提供しないと客は怒って帰ってしまうのだが、制限時間が残りわずかの客の料理と来たばかりの客の料理をまとめて調理することにより、制限時間を来たばかりの客と同じ状態まで引き延ばす事が出来るなどのメリットが生まれる。
ただしまとめて料理する分だけ、味付けの量を人数分増やすなどと言った調整が必要となる。
グルメ登場
一般の客とは別に、グルメ(達人の格好をした人)が来店することがある。グルメの評価は一般客よりも評判に大きく影響する。
また、グルメが注文した料理とまとめて他の客の料理を提供した場合、他の一般客の評価はグルメの評価に準ずるものとなる。つまりグルメにさえまともな料理を提供すれば他の客の料理はどれだけまずくても構わないし、逆にグルメに下手な料理を提供してしまうと他の一般客の評価も悪くなってしまう。
おじゃま要素
おじゃまは一人でのプレイではランダムで、二人での対戦では敵が料理をまとめて作った時に発生する。
おじゃまのメーターが一番左へ行ってしまうと、客が全員帰ってしまう。
- 皿洗い:
右スティックを回し、20枚の皿を洗う。 - 両替:
右スティックを左右に動かし、紙幣を数える。単体ではそれほど厄介ではないものの、お客が帰るタイミングで出現するとレジが詰まってしまい、処理しない限り評価が継続して下がっていく。その間新たな客も入ってこられないため、状況次第では最優先で処理すべきおじゃまの1つ。対人戦ではこれを上手く使えるかがプレイヤースキルに直結するといっても過言ではない。 - 食い逃げ:
左右それぞれのスティックを交互に上下に動かし、食い逃げを追いかけて捕まえる。処理時間こそ長くないものの、(プレイヤー自身の)腕の体力を持っていかれるため地味に厄介。 - ゴキブリ:
左スティックでスリッパを動かし、右スティックを下に倒すことでゴキブリを潰して退治する。このおじゃまのみ選択してから一定時間以内に処理し切れないとゴキブリを逃がしてしまい、お客が全員帰ってしまう。 - 酔っ払い:
左右スティックを操作し110番通報をするというもの。どれだけ上手く操作しても処理にある程度の時間がかかるうえ、酔っ払いが居る間はお客が迷惑がるため料理を提供するまでの制限時間の減りが格段に速くなる。対戦では効果の強烈さの割に2品まとめるだけで簡単に送れるのでぶっちゃけ最強のおじゃまである。対人戦だと殆どの場合料理の評価そっちのけで酔っ払いの送り合いになるし、対CPUだと酔っ払いを2,3人くらい送ってから両替をプレゼントしてやれば大体の敵は死ぬ。
おまけ
料理とはあまり関係のないミニゲーム集だが、デュアルショックの機能をトンチのように活かしたゲームや、ほぼ特定のゲームにしか使えないマニアックなコントローラーに対応したゲームなど本編に勝るとも劣らないイロモノ揃い。
「にせコンロ」は『電車でGO!』専用コントローラーに対応しており、マスコンで火加減調整、ブレーキでフライパンを揺らす。「ふうせん」はネジコンに対応しており、コントローラーをねじって風船を膨らます(それぞれ、通常のデュアルショックでも操作可能)。
「カニリモコン」は、2Pに接続したデュアルショックを、振動機能を使って操作する。
しかし、デュアルショックのコントローラーは左右で振動の大きさが違うため[1]、まっすぐ歩かせようとすると左右アナログスティックの傾き加減を微妙に調整する必要がある。
はるか後に、任天堂が『Nintendo Labo』でほぼ同じ原理の「リモコンカー」を登場させている(Joy-Conをくっつけた段ボール製の「リモコンカー」を動かす)。次世代機だけあって操作性は段違いだが、アイディアはこちらが先である。
その後
2007年8月30日よりゲームアーカイブスで配信開始されたが、アナログスティックが2つないと遊べないためプレイステーションポータブルではダウンロードできないという制限があった(PlayStation 3およびPlayStation Vitaでは問題なく遊べる)。
ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯サイトより「俺の料理DX」が配信されている。
関連動画
関連項目
脚注
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