催眠音声(Hypnotic Voices)とは、任意の生命体を睡眠に陥れるような音声のことを指します。
概要
大百科ニュース社の独立およびそれに伴うニコニコ大百科の大変革、それに伴い「話題の単語一覧」の新設に際し、ニコニコ大百科編集者の皆様におかれましては新着記事のご執筆にますますご活躍のことと思われます。また、現在進行形のリニューアルに対し試行錯誤していらっしゃる運営の皆様方、および本記事をご覧の皆様、本記事掲示板並びに編集者のユーザー記事に応援の書き込みをくださいました皆様には心より御礼を申し上げます。本記事は一度運営による全リビジョン削除の憂き目に遭っていると聞き及んでおり、そのような中でわたくしのような若輩者が筆を執るのは大いなる責任を感じますが、ニコニコ大百科の繁栄に少しでも貢献できればと、拙筆ながら催眠音声につきましてわたくしの見解を交えつつ、解説させて頂きたいと存じます。
本年、2018年は来年5月の改元を控え、「平成最後の」と形容されます事象が様々に起こりました。新帝陛下のご誕生という新たな節目において「平成最後」は胸躍るものでございますが、同時に失われし30年と呼ばれます不況はいまだ解決の糸口が見いだせず、猛暑、大阪・北海道をはじめとする巨大地震の連続、大型台風の連続襲来による被害など自然災害が多発し、また今治市における受刑者の脱走や富田林市における留置者の脱走、新幹線における殺傷事件や人身事故も記憶に新しく、防災や安全の面において課題の残る年となりました。一方、バーチャルYouTuberの隆盛や藤井聡太四段…あ、七段でしたか、の活躍、広島東洋カープのリーグ三連覇など、明るいニュースに興奮することも多かったと存じます。
かような時勢におきまして、不安、興奮などの過剰なストレスに晒され、睡眠不足の日が続く方々も多かろうと存じます。しかしながら、そのような環境下に長時間曝露しますと、身体のみならず精神に多大な影響を及ぼし、特に脳細胞や脳血管に不可逆かつ深刻なダメージを及ぼし、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞・心室細動並びに大静脈瘤剥離等、容態の急変と共に死に至る可能性が高まります。
しかるに、適度な睡眠を取ることの重要性が叫ばれつつあります。これは漫画家の手塚治虫・石ノ森章太郎両先生がオーバーワークと睡眠不足により若くして亡くなられたのに対し、水木しげる先生は十分な睡眠により90歳を超える長寿を全うされたことも傍証となりましょう。
さて、一言で睡眠と申しましても、昨今は深夜アニメの粗製濫造やスマートフォンの普及によって、深夜まで強い光を見ることにより、なかなか寝付けないということがございます。小生の若い頃は眠れない日はショーペンハウエル全集を書棚より取りいだすなど、寝付ければ幸い、寝付けずとも普段読まぬ書物を読破する格好の機会とばかり秋の夜長を楽しんだものでございますが、近年の若い方はショーペンハウエル全集も電子書籍で読むようになり、いやむしろショーペンハウエルなぞ読まず劇画などを読みふける始末。甚だしきはファミコンなぞというものにうつつを抜かし、翌朝目に大いなる隈をつけて講義に出席する有様。そのような状態で勉学に励み、明日の日本を担う青年となり得るのだろうかといささかの不安を感じますが、いずれにせよそのような若者も寝付けず悩んでいるためにピコピコに逃避する、という例もあるようでございます。従いまして、可及的速やかに睡眠を導入するような電子的デバイスの必要性が生じます。
各種の論文によりますれば、強力な光は睡眠の妨げになることが明らかになっており、昔のようにショーペンハウエルで睡眠を導入するというのはいささか無理があるように思われます。従いまして、睡眠の導入には視覚情報ではなく、音声情報によるものが適するものと思料します。
今となっては懐かしい思い出でございますが、母の子守歌、学校のつまらない授業など、睡眠を誘発する音声は古来利用されて参りました。多少新しいところでは、ヒーリングミュージックなどという形でレコードも販売されており、そのようなものを利用する若者もいるようです。現在ではスマートフォンの普及により、そういったものはレコードを入れ替えずともダウンロードとやらをすれば聴けるようでございまして、便利な世の中になったものでございます。
従前より活用されておりますこれら催眠音声はアルファー波を誘発するようなモデラートな音楽によって脳を沈静化させるものが一般的でございましたが、近年は「ASMR」…えー、横文字は苦手なのでございますが…「自主的に感覚的絶頂に至れる反応」という分野が若者の間で流行っているようでございまして、その一分野として音楽に限らぬ多種多様な音声が催眠の導入に活用されておるようであります。例えば、耳かきの音やシャンプーなど、確かに実際であれば心地よく眠れると想像できるような音声を擬似的に体現する技術が現在では確立されているようでございます。これにはバイノーラル録音などの立体音声技術が活用されている…と資料には書いてございますが、とどのつまりステレオヘッドホンの2つのスピーカーにて、右と左のみならずあらゆる方向から音声が聞こえるかのように録音する技術というものがあるようでございます。
また、声優と称されるテレビ漫画に音声をアテレコすることを専門とする方々により、甘いささやきを吹き込んだテープというものも売れているようでございます。これにより円滑に睡眠へ入り、明日への活力とする若者も多いようですが、一方で聴取せる音声によっては釘宮病という深刻な副作用があるとの報告もあり、重大な社会問題となっております。また昨今においてはそこから更に過激化し、卑猥なる文言をささやく単なるポルノ音声をも催眠音声と称する例が後を絶たず、動画投稿サイトにもさようなものが多く投稿され、再生数を稼いでおる始末でございます。これらは無論青少年の健全な成長を害するものであるとともに、そもそも興奮をもたらすものであって催眠とは正反対の効果となるものであり、私見ではございますがこのようなものに「催眠」の品名やタグをつけるのは甚だ遺憾に存じます。男子の場合、下半身の特定の部位に血流を集中させることにより脳への血流が減じ、結果催眠につながるなどという話もありますがそれは屁理屈というものでございます。
そもそも、過剰なストレスになるような労働や不規則な生活を避けるなど、日頃から睡眠不足の根本を断つ努力をしていれば、かような音声などという姑息な手段に頼らずとも直ちに睡眠へと至れるものでございます。仮に使うとしても、適度な運動や山海への旅行など、定期的に太陽の下へ出るなど生活リズムの健全な是正を試みた上で併用するというのが健康を害さない使い方と言えましょう。また、睡眠時にスマートフォンなどの強い光を見ない、カフェインの多いものを飲み過ぎないなどの努力も必要です。
当然ながら、これらの音声は睡眠を導入するものでございますから、自動車の運転中や仕事中など、睡眠が厳に慎まれるべき場では聴取を避けられた方がよろしいかと存じます。ニコニコ動画における各種動画にも、冒頭にそのような注意書きのある例は枚挙に暇がございません。
なお、悪徳商法に用いられる「催眠商法」については本記事では言及を避けます。記事を新設するか、「デマゴギー」など類似の記事で解説いたしますことをご了承ください。
以上が催眠音声についての概説でございます。末筆ではございますが、この文章をお近くの校長先生にお読み頂ければ、よい催眠音声になるものと自負しております。ご清聴ありがとうございました。
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関連項目
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