傷跡とは、
- 人の体に残った傷の跡のことである。もしかして→ 痕
- 災害・戦争などがもたらした被害の比喩である。ex.台風の傷跡
- 映画『空の境界』第3章痛覚残留のED曲。タグで検索すると上位にはこれに関連する動画が並ぶ。
- 傷跡(生放送主) - ユーザ生放送の配信者のことである。
概要
現実における傷跡は見ていて痛々しいものである。あるいは男の勲章である。
創作における傷跡は燃え要素であり、萌え要素であり、様々なギミックを仕組むことができるガジェットである。
キャラ付けとしての傷跡
バトルものなどの漫画においてキャラクターを描くに当たって『過去に強敵と戦ったことがある』『相当の戦闘経験者である』ことを示すためによく使われる表現。隻腕であったり、眼帯をしているなどというのもこの延長線上に当たる。
『強敵と戦ったことがある』のならば『その強敵との因縁が残っている』ことを意味していることが多い。このタイプのキャラクターの代表格として『北斗の拳』の主人公ケンシロウが挙げられる。彼は胸に七つの傷跡を持っており、その傷をつけたシンと再戦する運命にあった。
『相当の戦闘経験者である』のならば、その傷跡を持って如何に激しい戦闘を繰り返してきたかを示していることが多く、『このまま戦い続けるといつか死ぬぞ』フラグを内包している場合もある。この類のキャラクターとしては『ベルセルク』のガッツが挙げられる。この類の傷跡になるとストーリーが進行していくにつれ初期よりもその数がさらに増えていく傾向にある。
以上の傷跡は燃え要素として転換されることも多い。『この傷がうずくんだよ』などというセリフはその代表的なものである。
また、近年の作品では傷跡を萌え要素として昇華させている場合もある。病弱とは違い、活動的な女性につけられることが多い。
『萌え要素』としての傷跡であるが、『包帯』『眼帯』などとは区別して扱われるべきである。『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイによって広く知られるようになった『包帯』『眼帯』は『傷跡を隠すもの』であり、『傷跡』ではないのである。萌え要素は周囲に認識してもらって初めて萌え要素として成立するのであり、見せずに隠してしまっては意味がない。ここでは傷跡そのものを萌え要素としている例として『武装錬金』の津村斗貴子を挙げておく。こちらは公式にいじられた正真正銘の萌え要素である。
少し変わった部類として、傷跡そのものを特殊能力の発動条件としているものもいる。このタイプの場合だと、傷を負って完治したことにより新しい力に目覚めたのではなく、傷跡が残っているからこそ能力を発揮できるのである。
『特殊能力』としての傷跡としては本来身体能力を低下させるはずの傷跡をプラス要素に変換させる逆転の発想である。この場合、全く新しい戦闘法が生み出されたりするなど特殊なキャラに変貌する場合が多い。有名な例として志々雄真実を挙げておく。彼の場合、全身火傷という傷跡を使って『短時間の爆発的戦闘能力』を手に入れた。
メインキャラクターとしてはごくまれな例しかないが、単なるファッションとしての傷跡も存在する。この場合、自分に箔をつけたいキャラが自傷して得たものもある。ストーリーの進行になんら影響を与えず、またキャラ付けにもたいした影響を与えていないものである。代表的キャラとして『ドラゴンボール』のヤムチャを挙げておく。一体あの顔の傷はなんだったのか、今でも理解できない。こういう場合、分類ができないので単なるファッションとしておく。
もちろんこれらの要素を単独ではなく複数の要素を含んで存在する傷跡もある。
傷跡の持ち主
『因縁』的な傷跡の持ち主
- アーロン - ゲーム「ファイナルファンタジーⅩ」より。ユウナレスカに瀕死の重傷を負わされ、右目に大きな切り傷を残す。
- ケンシロウ - 漫画『北斗の拳』より。シンにより胸に七つの傷跡をつけられた。
- サガット - ゲーム『ストリートファイター』シリーズより。リュウにより胸に大きな傷跡がつけられた。
- スカー(傷の男) - 漫画『鋼の錬金術師』より。キンブリーの攻撃で額から目にかけてX字傷を負い、右腕を消失。現在の右腕はその時死亡した兄のもの。
- ターンX - アニメ『∀ガンダム』より。胸のX字型の傷はかつての∀ガンダムとの戦いでつけられ、自己修復機能でも再生できないと云われている。
- ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク - 漫画『BLEACH』より。ノイトラの騙し討ちにより頭から鼻まで続く傷を負い、仮面も破損。
- 緋村剣心 - 漫画『るろうに剣心』より。頬の十字傷が付いた戦いにおいて妻が死んでしまう。血縁者との因縁の始まり。
- ルイス・バージル - ゲーム『Xenosaga』シリーズより。DME中毒により全身の皮膚がひび割れささくれ立っている。原因はフェブロニアとの過去。
- ロン・ベルク - 漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』より。顔の×字の傷をつけたミストバーンと再戦。
『戦闘経験』的傷跡の持ち主
- ガッツ - 漫画『ベルセルク』より。初登場時から隻眼隻腕など多くの傷跡を持っていた。
- ゴルゴ13 - 漫画『ゴルゴ13』より。無駄のない筋肉質の体を持ち、全身に無数の傷跡を持つ。
- ザンギエフ - ゲーム『ストリートファイター』シリーズより。プロレスラーとしての活躍を示す傷跡が全身に存在。
- ソウル=イーター - 漫画『ソウルイーター』より。クロナの攻撃からマカを庇い、胸に大きな傷を負う。
- 涙目のルカ - 漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』より。ケンカで目の下にナイフを刺され常に涙目に。
- はたけカカシ - 漫画『NARUTO』より。過去の任務で左目を斬られ、刀傷が残っている。その後、戦死した親友の写輪眼を移植している。
『萌え要素』な傷跡の持ち主
『特殊能力』な傷跡の持ち主
『ファッション』な傷跡の持ち主
関連項目
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