概要
儚族(はかなぞく)とは、空想上の世界にある空想上の大陸、神に見捨てられし大陸に住んでいる種族の一つである。かつては夢族(ゆめぞく)と呼ばれていたが、神による最初で最後の試練で神の怒りを買い、もともとは100年前後だった寿命をきっかり50年にされてしまった。そのため憐憫と嘲笑を込めて儚族と呼ばれるようになった。
生態(夢族時)
神の山のふもとにある樹海に住んでおり基本的に木の上で暮らしている。拾い集めた枝を組んだ簡易的な住居を太い枝の上に設置して住処としている。また、木の枝を直接曲げて編み込み、球状にしてそこに住んでいることもある。
のんびりすることと寝ることが好きで、一日中だらだら過ごしている。寝てばかりでたくさん夢をみている(だろう)ことから夢族と呼ばれていた。
食事は主に木の実。樹海は食料が豊富にあり、また高所には競争相手もいなかったため食事に困ることはなかった。
儚族になったことによる変化
寿命が短くなったことで、のんびり生きることに対する焦りが生まれた。生きている間になにか達成しなくてはという強迫観念に一族が包み込まれ、何か達成すればその後の余生はのんびりしてよいという風潮が生まれた。既に誰かが達成したことでは、そこに意義を見出せなかったため様々なことへの挑戦が始まった。それにより活動範囲が木の上から地面に広がり、また住処から離れた地域へと広がっていった。
不思議な力
儚族には他の種族には見られない不思議な力が備わっている者が多い。これは儚族の里のどこかにある神の遺物による力である。遺物はその使用者の願う力を授けてくれる。力を授かることができるのは、一人一度だけである。そのため、ある程度成長し経験を積んでから力を授かるのが良いとされており、儚族たちは成人の儀式として15歳の時に力を授かることを通例としていた。しかしながら現在では、各自の判断でもっと遅く、すなわちもっと様々なことを経験してから力を授かることも許している。これはある儚族が、成人の儀式として15歳で力を授かった際に、「より林檎がおいしく食べられる力」を授かり、15歳ではまだ早い者もいるという認識が広まったためである。
遺物の管理は族長の一族がしている。
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