光の目とは、フリーゲームとして配布されている、RTSによる戦闘を特徴とする国盗り型戦略SLGヴァーレントゥーガのMODである。
概要
システムは本家同様であるが(システムについては「ヴァーレントゥーガ」を参照)、本家が中近距離戦闘をメインとした剣と魔法の世界観であるのに対し、本作は銃火器が戦場を支配する中近世を舞台としている。もちろん銃兵系だけでなく、歩兵系・騎兵系・砲兵系・魔法使い系・魔族系・モンスター系といった多彩なユニットを使用でき、それぞれのユニットの特徴をつかみ、兵科同士の相性を理解すれば、強力なユニットを相手にしても撃退することができる。たとえこちらが弱小勢力で列強諸国に囲まれていようとも、ユニットをうまく動かし、地形を利用し、巧みに外交を行い、内政を活用できれば勝利はあなたのものだろう。
また、光の目は世界史のパロディとなっているのも特徴の一つだ。勢力・人材・イベントには、歴史好きならおもわず反応してしまうようなネタが満載である。しかしあくまでもネタであり、作者にはいかなる個人・団体も貶める意図は全くないため、過剰に反応することなく楽しむことが大事だと思う。デーン歩兵と足軽の斬り合い、騎兵と象兵の突撃、レッドコートと忍者の戦いが見られる作品はそうないだろう。
主要人物
- フェデリコ
- 大陸中央に存在するベルンダ帝国を治める皇帝。人間。ベルンダ帝国は各諸侯に割譲された護帝国領と皇帝直轄領でそれぞれ自治がなされているが、各領における政治・宗教の腐敗及び魔領との小競り合いによる混迷と停滞を快く思っておらず、武力行使による帝国の再統一と新たな秩序を目指し挙兵する。進歩のためなら犠牲やむなしと考えており、戦争による技術発展や組織の効率化もその目的のひとつである。
- アルカ
- 元二代目魔王、現ベルンダ帝国宰相。魔族。人間と魔族の共存を考える融和主義者である。過去に起きた人間と魔族の大戦により魔領を治める初代魔王が死亡したため二代目魔王となり人間との融和に尽力する。一時的な和平を結ぶが人間側がそれを反故にしたことにより再び大戦が勃発。初期対応の不備による被害の責任を問われ魔領を追放され、その後はベルンダ帝国に身を寄せる。フェデリコ同様、腐敗や停滞を著しく嫌悪する性格で宰相として彼の計画を補佐している。
- ナミエルス
- 魔領を治める三代目魔王。魔族。かつてのアルカの部下であり、彼女の融和思想を継いでいる。しかし和平を反故にした人間側勢力(主に正統教義関連)に不信感を抱いており、魔族が人間を統治すべきであると考え、魔領の防衛及びベルンダ帝国の支配のためベルンダ帝国へと侵攻する。その名前と風貌にそぐわず極めて善良な人物であり、優秀な人物であれば人間であっても積極的に登用し、フェデリコやアルカの犠牲ありきの進歩に反抗したりもしている。
- セディエルク
- 魔領の独立勢力、ハフス魔術教団教祖。魔族。フェデリコやアルカすら霞んで見えるレベルの進歩主義者・・・というより、もはや狂人。魔法・科学に対して多大な知識と情熱を持つ賢者で、「魔術により異次元世界にアクセスしようとして追放される」「100年単位で政治をほっぽり出し引きこもって研究に熱中する」「破壊されるなら悪用される方がマシである、と制御不能な魔法兵器を侵攻してきた敵対勢力にそのまま譲渡する」等エピソードには事欠かない。
- フリードリヒ
- ベルンダ帝国の北部に存在する、ポツダム護帝国領を治める大公。人間。優れた軍事指導者であり、彼の指揮するポツダム軍は技術・戦術共に最新鋭のものが揃えられている。ポツダムの科学力はぁ世界一ィ!ただならぬ野心を持っておりフェデリコの再統一宣言を好機と見るや即座に侵攻を開始する。従来の宗教論を否定したフェデリコに対し民衆が信ずるものこそ治世者が信ずるべきものであると反論する等、以外なことに民衆の理解者でもある人物。
- フランソワ
- 西の大国、ドーフィネ王国国王。人間。正当な後継者ではなく、クーデターによって王位を簒奪した人物であるが、その能力から国民の高い評価を得ている。特に演説に優れており、その類まれな饒舌さで国民を扇動し次々に侵略戦争を勃発させた。しかし彼のその行いもまた、ドーフィネ王国の腐敗を取り除こうと行動した結果である。だが彼の扇動は次第に歯止めが効かなくなっており、貴族・神官達の大量粛清と、無謀な多方面作戦の原因となっていく。
- エリザベス
- 最西端の国家、アルビオンに巣くうETPC(East Tamerlano Public Corporation)最高責任者。人間。その経営能力でアルビオン本国の議会を掌握しており、実質アルビオンはETPCの傀儡である。東方の弱小国家を植民地化することで更なる利益を狙っており、ETPCの私兵による東方遠征を実施する。しかし本人は戦争を無駄金の多い非効率的な手段と考えており、現地の敵勢力やアルビオンの剣帯貴族へ執念を向ける部下達には辟易している。
- グスタフ
- 最北端に存在するオスアン王国国王。人間。オスアンは傭兵で有名な国であり、現国王である彼もまた軍事指導者、そして現場指揮官としてもまた優秀である。しかし演習中の事故で目を負傷し視力の大半を失う。主だった名誉もなく軍人としての命が絶たれることを危惧した彼は、裏切られるとわかっていながらポツダムと同盟を締結し、ベルンダ帝国の動乱に介入する。
- ロドリーゴ
- 正統教義の総本山、教皇庁に君臨する教皇。人間。元は軍人であったが、謀略により教皇にまでのし上がった。魔族討伐による更なる名声と権力を求め魔領への遠征に望むが、ヴァレンチーノの裏切りにより退路を絶たれ敵中に孤立してしまう。状況を打破するためセディエルクの残した兵器を使用してしまうが・・・?
- ヴァレンチーノ
- 教皇庁お抱えのコンドッティエーレ騎士団総長。人間。教皇ロドリーゴの隠し子であり彼のため裏仕事をこなしていたが、自らの役目に疑問を懐き、ロドリーゴが魔領へ遠征した隙を狙い反乱を起こす。その後はウィトゥルス共和国の初代統領となり、ドーフィネ王国・教皇庁との防衛戦争に身を投じた。
- ティムール
- 東方の大国、タメルラーノ帝国皇帝。人間。地方分権が進み弱体化しつつあったタメルラーノに西方勢力が迫りつつ有ることを察知し、クーデターにより皇位を簒奪。西方勢力に対抗すべく恐怖政治で中央集権化を推し進めている。
- 信長
- 極東の島国、ジパングの小領土を治める領主。魔族の血を引く人間。ETPCの調査艦隊に港湾と物資を提供した際に、ジパングと西方諸国の技術格差を認識。このままではいずれ西方勢力により東方が滅ぼされると考え、ジパングの技術革新と富国強兵に努めた。信はジパングの既存勢力を統一し大信帝国を自称するようになるが、その頃には彼自身の思想は取り返しが付かない程飛躍・暴走しており、仲帝国への兵站を無視した無謀な侵略と文化破壊に繋がることになる。
- 金璧輝
- 東方の大国、仲帝国の皇女。人間。無能で暴虐な現皇帝の元に生まれたが、彼女自身は諜報を始め有能な人物である。仲帝国の末期的な腐敗の惨状を目にしており、腐敗を排除した新生仲帝国の建国を望んでいる。反乱勢力のひとつである北洋藩鎮によって父親が排除され新政治が始まるも、北洋藩鎮もまた新生仲帝国の土台には成り得ないと判断した彼女は、一度信に亡命し機を伺うようになる。
わかる人にはわかる人達。
関連動画
関連項目
外部リンク
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