光文社は日本の出版社である。
基本データ
概要
第二次世界大戦後まもなく、講談社は戦争協力者として責任が追求されていた。このため講談社は、いざというときのための別働隊として光文社を設立した。万が一の事態の際には講談社を表向きには解体するものの、実権を光文社に移行して看板の架け替えで難を逃れようと狙ったのである。しかし、講談社に対する責任追及の声は次第に小さくなっていき危機は去ってしまった。
当初の設立理由を失ってしまった光文社であるが、講談社は同社を解散や吸収等せずに講談社の出版子会社として存続させることとなった。だが、未だに講談社とその関連団体でほぼすべての株を所有する子会社であるにもかかわらず講談社との結びつきが弱く、独立独歩の姿勢を崩さないで現在まで至っている。
「女性自身」や「FLASH」といった有名週刊誌を発行していることで知られている。
1954年に創刊したカッパ・ブックスは、『英語に強くなる本』『頭の体操』『冠婚葬祭入門』など数多のベストセラーを産み、読書を知識階級の趣味から世間一般の日常行為に広げたとされるほどの教養新書ブームを巻き起こした。現在はレーベルとしては光文社新書に移行している。
小説方面では、ミステリーと時代小説を中心に刊行しており、講談社・原書房・東京創元社と並ぶ本格ミステリ出版の砦。光文社文庫では古典作品の復刊や全集・選集作りに熱心で、江戸川乱歩全集やシャーロック・ホームズ全集など多数。また古典新訳文庫で翻訳が古くなった海外の名著の新訳を刊行している。
かつては「少年」「少年王」「少女」といった漫画雑誌を発行していたが現在は発行していない。
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関連項目
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