全ソフトカタログとは、1つのゲームソフトをメインテーマとせず、(主に)家庭用ゲーム機をメインテーマに据えて、その発売されたゲームソフトを大量に紹介しようとする動画シリーズである。
それらの動画で「全ソフトカタログ」が共通のタグとして使用されているところから、現在では総称化した。ただし、大半は非売品、海外版を含んでおらず、それぞれのタイトルが「~全ソフトカタログ」とは限らないうえ、すべてのシリーズが全ソフトを紹介しているわけではない。
全ソフトカタログの歴史
ニコニコ動画で投稿されるゲーム関連動画のほとんどが、1つのゲームソフトをメインとしたものだが、1つの家庭用ゲーム機をテーマとし、その発売されたゲームソフトを大量に紹介しようと試みている動画は2007年9月までは少なかった(厳密には動画の趣旨が家庭用ゲーム機ではなく、作業用BGMやネタである場合が多い)。
その最初になったのは2007年9月投稿の「セガ マスターシステム デモ106本【SG-1000~収録】
」(うp主のアカウント停止により削除済)である。現在確認できるニコニコ動画の中で最も古い「1つの家庭用ゲーム機のすべてのゲームソフトを紹介する動画」である。
その後、2008年1月には「ファミコン年表1983~1994
」が投稿される。この動画は作者がピックアップした約200個のプレイ動画が収録されている。テーマが「ファミコン」であることから、人気を博した。
2008年2月に「ファミコン全ソフトカタログ」シリーズが投稿を開始。このシリーズは、ファミコンで発売された1252本のゲームソフトをすべて紹介することを目的としており、丁寧な編集や、テンポが良く分け隔てのない各タイトルの紹介(1タイトルあたり10秒に統一)が特徴である。投稿からしばらくは埋もれしまっていたが、数日後より急激に伸び始め、最終的に総合動画ランキングでも上位に来るほどの人気を得ることになる。また、この動画のタグとして使われている「全ソフトカタログ」が、他の家庭用ゲーム機をテーマとする動画シリーズでも使われるようになる。
「ファミコン全ソフトカタログ」第1回の投稿から5日後、「スーパーファミコン全ソフトカタログ
」という動画シリーズ(のちのシリーズとは別物)が投稿されたが、1タイトルあたり1分以上かけて紹介し、ラスボスやエンディングのネタバレ映像も含むという構成がたたってか、他シリーズに比べ再生数・コメント数が伸びず、わずか2日半(全3回、49タイトル)で作者によって削除される。
別の作者からは「スーパーファミコン ソフト大全」が投稿される。しかし、タイトルによって紹介内容に極端な温度差がある点や、作者が個人的に好きな数タイトルのBGMが全編に被さる形で流れている点(それ以外のタイトルの音はまったく聞けない)のように、各タイトルの紹介が著しく不平等であることから、いろいろと不評のようである。そのため、前述のシリーズほど再生は伸びず、全2回(120タイトル程度)で投稿がストップしている。
このことから、全ソフトカタログには「テンポの良い進行」と「平等な紹介」が必須であることが伺える。
これに代わって投稿されたのが、前述の「ファミコン年表1983~1994」の作者による「スーファミ年表
」である。こちらは全ソフトのうち300タイトル程度をピックアップしたプレイ動画集であり、「ファミコン全ソフトカタログ」に迫る人気を得る。
そして「ファミコン全ソフトカタログ」の最終回が投稿された2008年8月4日、別の作者により「スーパーファミコン全ソフトカタログ」が開始。こちらもランキングの常連になるほどの人気を得ることとなり、このあたりから「全ソフトカタログ」の紹介形式が他のシリーズでも確立されていく。
その後も、それぞれ別の作者により「ファミコン全ソフトカタログ」の形式に倣った幾つものゲームソフトの紹介動画シリーズが開始され、好評を得ている。
しかし、「全ソフトカタログ」のテーマとしてまだ取り上げられていない家庭用ゲーム機はまだまだある。新たな全ソフトカタログ動画の出現をニコニコ動画のユーザーは期待しているであろう。
余談であるが、全ソフトを紹介するということは、必然的にその中に入手困難なソフトも含まれていることになる。閲覧者の極一部には、これらをどうやって入手したのか気にしている人もいるようである。制作しようとする場合は、最近発売されたハードなら集められそうであるが、ファミコンやゲームボーイになると既に20年前以上のソフトも持ってないといけないため、コレクションするのは非常に困難を極める。こんなこともあってか、「ドリームキャスト全カタログ
」では、この回で紹介したソフトの全パッケージを並べた図を動画の最後に紹介している。
全ソフトカタログ系の動画シリーズ一覧
完結したシリーズ
- カセットビジョン ゲームカタログ
- 全1回 - ファミコン全ソフトカタログ
- 全26回
- スーパーファミコン全ソフトカタログ
- 全29回 (今後おまけの総集編がうpされる予定(中断?)) - 日本未発売NESカタログ
- 全23回 - ゲームボーイソフト大全
- 全39回
- Part.9で中断後、別の作者がPart.16までうp
し、元に近い形式で別の作者が改めてPart.10から再開
。
- Part.9で中断後、別の作者がPart.16までうp
- ゲームボーイアドバンス ROM LIST
- 全12回 - プレイステーション2全ソフトカタログ
- 全96回 - マスターシステム50音順カタログ
- 50音順での紹介。全7回 - メガドライブ オールソフトカタログ
- 静止画+詳細データによる紹介。ROM編・CD/32X編の全2回 - ゲームギア ROM LIST
- 全3回 - ネオジオポケット ROM LIST
シリーズ - 全1回 - ワンダースワン ROM LIST
- 全2回 - ふぁみ魂野郎54全ソフトカタログ
- 全9回+特別編。パチものゲームが54本内蔵されたファミコン互換機 - メガゲーム 百一式 簡易全ソフトカタログ
- 前後編。ゲームが101本内蔵された謎のゲーム機 - TV BOY ゲームカタログ
- 全5回。ATARI 2600のゲームが内蔵された謎のゲーム機 - SUPER32X 全ソフトカタログ
- 全1回 - PCエンジン_アーケードカード専用 全ソフトカタログ
- 全1回 - PCエンジンスーパーグラフィックス 全ソフトカタログ
- 全1回 - スーパーカセットビジョン全ソフトカタログ
- 全1回 - SG-1000ゲームカタログ
- 全6回 - 初代XBOX 全ソフトカタログ
- 全11回 - PCエンジンソフトカタログ
- 全27回。「PCエンジン 全ソフトカタログ」として50本ごとにまとめた動画シリーズも投稿されている - PC-FXソフトカタログ
- 全6回 - メガドライブソフトカタログ 完全版
- 全1回
連載中のシリーズ
中断している(1年以上)、もしくは途中で断念したシリーズ
- スーパーファミコン全ソフトカタログ(旧)
- 第3回で全削除 - スーパーファミコンソフト大全
- 第2回で中断 - PSソフトカタログ/中途半端なプレステソフトカタログ
- 第4回で全削除 - ドリームキャスト全ソフトカタログ
- 第8回で中断 - ニンテンドウ64全ソフトカタログ
- 第17回で休止。作者がどこかで活動していることが明らかになってるが、依然再開は不明とのことである。 - プレイステーションポータブル ソフトカタログ
- 第5回で中断 - XBOX360のソフトを発売日順に振り返る動画
- 第8回でうp主が終了宣言。お疲れ様でした - PC-FX 全ソフトカタログ
- 第3回で中断 - メガドライブソフトカタログ@発売日順に繋いでみた♪
- 第28回で中断 - プレイステーション3 ソフトカタログ
- 第4回以降は別の作者がうpしていたが、第24回で中断し現在は両者とも全削除 - PCエンジン ソフトカタログっぽいもの/PCエンジンのなにか
- 第25回で中断 - PS3/PSP ゲームアーカイブス カタログ
- XBOX360ソフトカタログ
- うp主が発売日の正確な情報が入手困難になった事などを理由に更新不能になった旨を第1回のコメントに残している。第33回で中断 - Wii バーチャルコンソール集
- 第29回で中断
※ ゲームボーイアドバンス・ネオジオポケット・ワンダースワン・ゲームギアの4シリーズ、およびふぁみ魂野郎・百一式の2シリーズはそれぞれ同一の作者によるもの。
定番ネタ
- 手
- ヘクトの囲碁棋譜鑑賞ソフト「囲碁指南」シリーズに登場する、碁盤に石を置く手のこと。リアルなのに肘から先がフェードアウトしていて不気味であることと、棋譜データだけを入れ替えて毎年リリースされていたため、画面に進化がないのにカタログに何度も登場したことにより、見ている人になんともいえない印象を与えた。転じて、囲碁などのボードゲームでカーソルが手の形をしている場合「手www」「ま た お 手 て か」などと言われ、ボードゲームなのに手が登場しない場合は「手抜き」と言われる。「ファミコン全ソフトカタログ 第25回
」の最後に総集編あり。 - 安心の光栄価格
- 光栄(現:コーエー)のソフトの価格が他メーカーよりも圧倒的に高い(12800~14800円)ことから、いつのまにかこう呼ばれるようになった。光栄のソフトなのに光栄価格でなかった場合は、「光栄なのに安いwww」というコメントで画面が埋め尽くされる。
- モザイク、何も見えない
- ディズニーのキャラクター(特にミッキーマウス)が主人公のゲームが紹介されても、どこからともなく「消される!!」「にげえててて」「隠せ隠せ!」というコメントが飛んできて、なぜか画面にモザイクがかかっていたり、エンコードミスなのか画面が真っ暗で何も見えなくなったりする。原因は著作権による動画削除を防ぐためとのこと。
- ふぅ…
- 画面に女性(特にわいせつな内容)が表示されると、なぜか皆ため息をつく。どうやら賢者が多いようだ。
- とんねるずの『おらおら!』かよ!!! / 少年隊の『君だけに!』かよ!!!
- 「ファミコン全ソフトカタログ」および「スーパーファミコン全ソフトカタログ」の毎回の冒頭(0秒)にセットで書かれる謎のコメントでいずれも別人。ほぼ必ず水色の大文字で書き込まれるため、一部の視聴者からは「水色」と呼ばれている。赤文字などで「☆☆水色枠なし☆☆」「水色は『小笑
』です!!」「水色は未来神話ジャーヴァス」などのコメントで対抗されることもあり、いつも冒頭3秒の中で水色と赤色の小さな争いが起きている。 - このコメントが意味することは一見まったく不明であり、いつも視聴者をもやもやさせているが、「ファミコン全ソフトカタログ 第8回
」の1分4秒からと、「ファミコン全ソフトカタログ 第9回
」の4分13秒からを見るとなんとなく意味が分かるかもしれない。 - 2016年現在の「水色」は「2代目」のようだ。その「水色」本人がTwitterを始めたらしい
が…?
全ソフトカタログの関連動画
任天堂ハード
SCEハード
Xbox 360
セガハード
PCエンジン系ハード
その他のハード
ファミコン互換機など
年表シリーズ
全ソフトカタログの関連項目
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