全自動ひきこもり機とは、究極機械「拒絶するボックス」に付けられたキャッチコピーである。
概要
装置の上についているスイッチを人間がONにすると、自分でスイッチをOFFにしてひきこもる究極機械「拒絶するボックス」を指す。
多分全ての大元であろう http://leavemealonebox.com/welcome.html のgoogleによる翻訳結果によると、こう言う事らしい。
約7年間クロードシャノンについての記事を読んでいたと聞いていた私が今まで最もおかしなアイデアの前に来た。クロードは、参照のいずれかの信じられないほど素晴らしいエンジニアの素晴らしいユーモアのセンスが明らかとなった。私の知るところで、彼と、マービンミンスキーとも呼ばれるアイディアを思いついたの"究極のマシン" 。上のスイッチでは、基本的には、プレーンボックス。スイッチを入れるときに、自分の手は、箱から出てくると、スイッチがオフ反転。Thatsそれ。
これだから機械って奴は… というかそのまま出すのもどうかと思うが
正しく要約してやるとこうなる。
クロード・シャノンという電気工学者兼数学者がいた。論理回路(ぶっちゃければコンピューターの中身の基礎)、情報通信理論にデータ圧縮など現代のコンピューターの基礎を作った人物である。電子回路に二進法(要するに0と1を使ってオンオフ状態を表現すること)が採用されているのは、この人の影響である。
シャノンがある日、同じくコンピューター専門で人工知能を研究していた科学者、マービン・ミンスキーと「自分の意思を持つ機械」の議論をしていた際に出て来たジョークで思いついたのがUltimate Machine(究極機械)、すなわち
である。ミンスキーが発案し、シャノンが実際に製作した。装置はトグルスイッチが露出した箱のようなものであり、次のように動作する。
- 装置の前を通りがかった人間が興味ありげにスイッチを入れる。
- しばらくすると箱の中から手が伸びてきて、入ったばかりのスイッチを切る。
- 手が引っ込み元の状態に戻る。
- 以下繰り返し。どれだけスイッチを入れようと、機械は自分のスイッチを切ることしかしない。
単純でまったく意味が無い機械なのだが、理屈っぽい人は勝手に「機械の自律意思に関して一石を投じる存在」と考えているらしい。何はともあれ今も多くの人がこの「究極機械」の製作を行っている。
シャノンはSF作家アーサー・C・クラークにも自ら製作したこの装置を紹介したことがある。クラークは次のように回想している。
あれ以上シンプルなものは無かった。それは葉巻入れぐらいの大きさと形をした、木でできたただの箱で、表面にスイッチがひとつだけついている。スイッチを入れると、怒ったような、ブブーという音がはっきりと聞こえてくる。すると箱のフタがゆっくりと開き、中から手が出てくる。手は下に向かって伸び、スイッチをオフにして再び箱の中に戻っていく。そして、まるで棺桶のフタが閉まるかのように、箱のフタはぱちんと閉まり、例のブーブー音も小さくなっていって、再び静寂が訪れるのだ。こいつがもたらす心理的な衝撃度は圧倒的だった。自らのスイッチをオフにする以外まったく何もしない機械には、言葉にはできないほど邪悪な何かがある。 『クオンツ』(スコット・パタースン)より引用
なお全自動繋がりで言うと、全自動卵割り機との関連性は無い模様。
余談だが、星新一のショートショート「ひとつの装置」によく似た装置が登場する。しかし、この装置には「スイッチを入れられないようにする」以外の目的がある。それについては読んでのお楽しみ。
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