全部ただの絵じゃんとは、うめざわしゅんによる短編漫画集『パンティストッキングのような空の下』に収録されている『唯一者たち』に登場するセリフである。二次元のイラストに対し否定的な態度を取りたいときにこのセリフが載ったコマが張られたりする。
少なくとも犯罪ではないよ
10年前、当時6歳の女児にイタズラしようとして怪我をさせた平田洋一は罪の意識の苛まれつつも、未だにロリコンである自分は社会のどこにも属せないという苦しみの上に生きていた。
自暴自棄かつ露悪的な洋一はイタいくらいに屈託のないルイを「成人の女には何もしないから」と自室に誘い出し、そっち系のエロ本やエロゲーを見せつけることで自分が今でも密かにガチのロリコンであることをアピールする。
しかし、ルイの反応は「本物の人間は?」「だからぁ 洋ちゃんのコレ全部ただの絵じゃん」「何が悪いのかぜんぜんわかんない」と淡泊なもの。
これを機に「見て思うだけだ… 考えるだけならいいんだ…」と、YES!ロリータNO!タッチの精神を受け入れ、少しだが前向きになった洋一だったが、そんな折、近所で小さい女の子がイタズラされる事件が連続して発生し、任意で事情聴取を受ける羽目に。
その後イタズラの真犯人は捕まったものの、今回自分が犯行を起こさなかったのはたまたまで、次かその次は自分は犯人になるという思い込みから引きこもりになってしまう。
「俺は10年前から何も変わっていないからそれを起こす前に死にたい。でも存在がなくなるのはとんでもなく怖い。」と吐露する洋一に対し、ルイは「10年前傷つけた女の子に会いに行って直接謝罪してみたら自分が本当にしたこととちゃんと向き合えていろいろ決心つくんじゃない?死ぬも生きるも」と提案する。
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