八丁堀の七人とは、東映が制作をしテレビ朝日系列で2000年から2006年に放送をされた連続時代劇シリーズである。第7シーズンまで制作された。
概要
毎回のストーリー展開としては殺人事件が起きて、与力の青山久蔵と青山の部下の同心六人を合わせた主役の七人が
捜査していく上でそこに絡む人間模様を描き、最後は殺人犯を捕縛するというもの。悪人を殺さずに捕らえる事を目的としているが、悪人が何か、善良に生きようとする(した)町人の誰にも言えない過去をばらそうとする時は口封じのために殺す事もあったりと、捕物劇というよりはサスペンスドラマ色の濃い時代劇であった。
基本的には、俳優・村上弘明演じる与力・青山久蔵と俳優・片岡鶴太郎演じる同心・仏田八兵衛の二人がメインキャストとなる。初期のシリーズでは青山と仏田が話のメインとなったが、後のシリーズでは他のメンバーが主役となる話もある。
2006年の第7シリーズでドラマは終了をしているが、2011年には藤商事からパチンコ化がされた。
主要キャスト
仏田八兵衛 演:片岡鶴太郎
北町奉行所定廻同心。別名「仏の八兵衛」と言われるほどお人よしであるが、自分に厳しく人にやさしい性格なので人望は厚い。また凧作りも得意。血の繋がっていない娘おやいを実の娘のように熱心に育てている。弥生とはしょっちゅうケンカをしているがある意味ツンデレ状態でもある。青山と磯貝からは「八」、その他の人間からは「八兵衛さん」と呼ばれる。
水原弥生 演:萬田久子
後家であり、最初は青山への勘違いの恨みで八兵衛と同じ屋根の下で暮らすことになったが、誤解が解けた後も同居が続いている。骨接ぎ「彌生堂」の美人女医で腕は確かで外科手術もできる。姉御肌の性格で人望も厚い。第7シリーズ最終回では八兵衛との婚姻をし水杯を交わしている。八衛兵とはしょっちゅうケンカをしているが、ある意味ツンデレ状態でもある。
青山久蔵 演:村上弘明
北町奉行所与力。剣の腕も随一の上、常に一歩二歩先を見通しているかなりの切れ者。歯に衣着せぬ言動で、上役達に忌み嫌われている。無類の酒好きであるが、悪酔いして取り乱すことは決して無く、釣りも趣味のようである。
が、しかし部下とは衝突することも多いが正義を貫く姿は、超一流でもある。特に部下の中では八衛兵を信頼をしていて「落とし」の手腕を買っている。
黒沢左門 演:平泉成
最終シリーズの第七シリーズのみに登場。北町奉行所年番方与力。青山よりも格上の与力で、上役より「青山を追い落とすことを命じられ」八衛兵を物書同心に移動をさせるなどの青山に対して嫌がらせをしていたが、与力としての良心の呵責に悩む所も描かれている。最終回では切り捨てられて死去をする。
磯貝総十郎 演:石倉三郎
北町奉行所筆頭同心。同心の中でも最古参で、鬼軍曹的ポジションである。青山や黒沢にゴマをすり、いなくなると悪口をいう面従腹背の姿勢を貫いており、商家から小銭を貰う役得も得意である。また愛妻家としての顔を持つ。また捕り物の時は「北町奉行所である!」と言うのも磯貝の役目でもある。
花田孫右衛門 演:おりも政夫
北町奉行所定廻同心。八兵衛よりも先輩で「孫さん」と呼ばれている。子沢山の家庭で同心の給金だけでは生活出来ず、色々な内職をしており、特に楊子作りは何度となく登場する。温厚篤実な人柄で皆に好かれている。書類調べを得意とする。
吉岡源吾 演:日野陽仁
北町奉行所定廻同心。脳天気な女好きの昼行灯な言動が多く、張り込みをしても眠ってしまう有様。真面目な兵助や一郎太には相手にされていない事も多い。それでも捕り物は一応こなしている。下世話な話題には詳しい。
松井兵助 演:山下徹大
北町奉行所定廻同心。若手で血気盛んな所があり、それが元で災難に巻き込まれることもある。一郎太と行動を共にする事が多い。一郎太と一緒に捕り物の時には先頭を行くことが多い。
古川一郎太 演:末吉宏司
北町奉行所定廻同心。兵助と同年代で、プライベートも鍛錬を怠らない「真面目の虫」である。元々商家の出で、同心株を買ってもらって同心になった。兵助と一緒に捕り物の時には先頭に行くことが多い。
おやい 演:楯真由子
八兵衛の娘(実の娘ではない)であるが、しっかりもので母親のように接する事もある。思春期のため、八兵衛の事は少々重荷に感じているが、内心は本当に感謝していて弥生と早く一緒になって欲しいと願っている。第4シリーズから登場をし、第6シリーズでは実の父と出会い、実の父と一緒に出身地の駿府へ戻っていった。
青山市之丞 演:岡田翔太
青山久蔵の一人息子。八兵衛等とも面識がある。父の跡を継ぐべきか、好きな医学の道に進むか悩んでいたが、最終回に父親から長崎留学を勧められて医学の道へ進んでいった。
徳松 演:鼓太郎
岡っ引き。特に誰所属という事なく、岡っ引きとして誠実に職務を果たしている。
お袖 演:竹本聡子
磯貝総十郎の娘。年頃なのだが、(父が望むような玉の輿の)結婚相手がいない(縁談がなかったわけではない)。
源吾からは「チャラチャラしてるから無理」などと言われている。骨接ぎ「彌生堂」の助手をしている。
関連動画
関連項目
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