八幡(はちまん、やはた、やわた)とは、応神天皇の神霊『八幡神』のこと。あるいはその『八幡神』を祀った神社(『八幡宮』、『八幡神社』)、またはそれを由来とした地名である。
概要
現代では応神天皇とほぼ同一人物として位置づけられている。奈良時代から平安時代にかけての書物に登場することから、この時代から信仰があったと思われる。当時は『ヤハタ神』と訓読みで呼ばれ、『ハチマン』という音読みが登場するのは後の事である。
『八幡』の意味としては、『幡=旗』とされており、『八つの旗』を意味するものとされている。神功皇后が三韓征伐の時に対馬に寄った際に、八つの旗を祀ったといわれ、そこから『八幡(やはた)』という言葉が生まれた。
なお、一般的に八幡宮(八幡神社)に祀られているのは応神天皇だが、父親の仲哀天皇を祀った八幡宮(八幡神社)も多い。
宗教学者の島田裕巳はもともと朝鮮半島から帰化してきた人たちが信仰していた神でのちに応神天皇と習合したとしている。
全国の八幡宮(八幡神社)
- 宇佐神宮 (宇佐八幡宮・大分県宇佐市) ― 八幡宮の総本社。
- 鶴岡八幡宮 (神奈川県鎌倉市) ― 武家源氏や鎌倉武士の守護神として有名。
- 白川八幡神社 (岐阜県白川村) ― 『ひぐらしのなく頃に』の古手神社のモデルといわれている。世界遺産の白川郷に ある神社。
- 日牟禮八幡宮 (滋賀県近江八幡市) ― 『左義長まつり』と『八幡まつり』が行われている。
- 筥崎宮 (福岡県福岡市) ― 玉せせりが有名。
- 藤崎八幡宮 (熊本県熊本市) ― 藤崎八幡宮秋季例大祭がある。
など。
曖昧さ回避及び地名等
地名としての『八幡』
全国に多数の『八幡』という地名が存在する。読みは各地様々で、『はちまん』ではない所も多く『やわた』『やはた』などもある。
『八幡』の付く自治体・行政区
- 岩手県八幡平市 (はちまんたい)※
- 京都府八幡市 (やわた)
- 滋賀県近江八幡市 (おうみはちまん)
- 愛媛県八幡浜市 (やわたはま)※
- 福岡県北九州市八幡東区 (やはたひがし)
- 福岡県北九州市八幡西区 (やはたにし)
※は直接『八幡』とは関係ない。
『八幡』の付くその他地名
など。
『八幡』のつくインターチェンジ
『八幡』の付く駅名
- 八幡駅 (はちまん) ― 静岡県浜松市、遠州鉄道・鉄道線。『浜松八幡宮』がある。
- 八幡駅 (やはた) ― 福岡県北九州市、JR九州・鹿児島本線。所在する八幡東区に『枝光八幡宮』がある。
- 八幡駅 (やわた) ― 愛知県豊川市、名鉄・豊川線。離れた牛久保町に『牛久保八幡社』がある。
- 八幡平駅 (はちまんたい) ― 秋田県鹿角市、JR東日本・花輪線。
- 八幡前駅 (はちまんまえ) ― 京都府京都市左京区、叡山電鉄・鞍馬線。
- 八幡前駅 (はちまんまえ) ― 和歌山県和歌山市、南海電鉄・加太線。
- 八幡山駅 (はちまんやま) ― 東京都杉並区上高井戸、京王電鉄・京王線。
- 八幡市駅 (やわたし) ― 京都府八幡市、京阪電鉄・京阪本線。
- 八幡宿駅 (やわたじゅく) ― 千葉県市原市、JR東日本・内房線。
- 八幡浜駅 (やわたはま) ― 愛媛県八幡浜市、JR四国・予讃線。
- 八幡新田駅 (やわたしんでん) ― 愛知県東海市、名鉄・河和線。
- 近江八幡駅 (おうみはちまん) ― 滋賀県近江八幡市、JR西日本・東海道本線、及び近江鉄道・八日市線。
- 郡上八幡駅 (ぐじょうはちまん) ― 岐阜県郡上市、長良川鉄道・越美南線。駅名は八幡町から
- 京成八幡駅 (けいせいやわた) ― 千葉県市川市、京成電鉄・京成本線。
など。
『八幡』を名に持つ架空キャラクター及び著名人
苗字としての『八幡』は、清和源氏、桓武平氏、藤原氏山蔭流、文屋氏、荒木田氏などが発祥とされており、全国で約3770世帯ほど存在する。
読みは『はちまん』、『はちはた』、『やはた』、『やわた』、『やばた』など多数の読みがある。
『八幡』という苗字の架空キャラクター
『八幡』という下の名前の架空キャラクター
たぶん下の名前が『八幡』なのは、今のところこいつ以外いないと思われる。
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関連項目
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