八木教広とは、少年誌の漫画家である。沖縄県出身。アイコンは一貫してハロウィンのカボチャを被っている。
彼の名を検索した際の検索結果、解説動画等で八木氏とされる顔写真が出てくるが、これは本人ではなく無関係な他人の顔写真であるということは注意してほしい。八木氏本人そして彼が関わった連載誌の公式などから素顔が公開されたことは一切無く、そういったソースも存在しない。
代表作は「エンジェル伝説」「CLAYMORE」「蒼穹のアリアドネ」。
彼のアシスタント出身の漫画家に、「ロザリオとバンパイア」の池田晃久がいる。
来歴
漫画家デビュー
漫画家デビューを果たすにあたって描いた処女作「UNDEADMAN」が1990年の第32回赤塚賞で入選。これを機に漫画家デビューに至った。
なお、彼が入選した以降、令和下半期の第91回赤塚賞でおぎぬまXの「だるまさんがころんだ時空伝」が入選するまで赤塚賞の入選者は出ておらず、これによって八木は平成初の赤塚賞入選者となり、平成最後の赤塚賞入選者ともなった。
連載デビュー
1993年、集英社の月刊少年ジャンプの2月号で「エンジェル伝説」を連載開始。某県(出身地の沖縄)を舞台にした学園モノのギャグ漫画となっている。
本作は7年に渡って連載されOVA化もしている。OVAは第1巻の内容のみ。
連載デビュー時は出身地である沖縄で執筆活動をしていたが本作の連載中に東京に移っている。
第2作目連載
2001年に同じく月刊少年ジャンプの7月号にて「CLAYMORE」を連載開始。前作のエンジェル伝説と違いギャグ路線とは一転して終始シリアスなダークファンタジー路線となっている。
連載当初は主人公クレアが妖魔と戦う展開が単調に繰り返されていたことから評価も良いわけでなく、打ち切りの噂も立っていた。しかし、一時的に登場人物の一人であるテレサを主人公にした路線に舵切りしたことで評価は一変。
以降クレアが主人公として展開されるがテレサ編の背景を交えての展開のため評価は依然高いままである。
月刊少年ジャンプ休刊
2007年、販売部数の不振を背景に7月号をもって月刊少年ジャンプが休刊。
これに伴った連載作品の連載終了が相次ぎ、一時はCLAYMOREのガチの打ち切りが噂されたが同年に週刊少年ジャンプの31号から45号の間に読切の番外編を掲載。
同年の11月にジャンプスクエア(ジャンプSQ)が創刊され、引き継がれる形で同年の12月号で連載を再開した。
ジャンプSQ創刊~CLAYMORE完結
ジャンプSQで連載再開とは裏腹に、同年の2007年4月に日本テレビにてCLAYMOREのテレビアニメが放送。
原作の連載具合からアニメ版は北の戦乱編までとなっており、オリジナル展開も相まって最終決戦は決着が付かずに完結している。エンジェル伝説同様八木はアニメに疎いのかもしれない。
連載再開後は同誌で長らく連載したのち、2014年10月号で連載終了が告知され、11月号をもって本作は完結した。
なお、2014年9月時点での累計発行部数は800万部である。...とはいえ編集時点では相当古いデータであるので7年程経過した今とは数が大きく異なると考えられる。
週刊少年ジャンプ移籍?~週刊少年サンデーにサイレント移籍
2014年にCLAYMOREが完結して以降、ジャンプSQ公式による漫画家インタビューを除いて特に新情報の音沙汰は見られなかったが、2017年の週刊少年ジャンプ15号で八木の読切作品「月光のアルカディア」が掲載されることが明らかになる。
月刊連載から週刊連載に移って第3作目の連載を始めると思われ、本誌で早速読切を掲載、となるが...。
後々関連する情報は一つも発信されず、結果的に本作が週刊少年ジャンプで連載シリーズ化することはなかったのであった。
要因は様々考えられるが、掲載当初「主人公のデザインがモブ」「CLAYMOREより線画が劣っている」「解説パートが冗長」「内容が虚無」などネット上での評価は散々で、週刊少年ジャンプ自体アンケート主義と呼ばれるスタンスを取っているのも含め、本誌の読者アンケートも同等に良い結果では無かったのだろう。
それ以降何一つ音沙汰無い状態が再び続いてしまったが、2017年12月、小学館の週刊少年サンデーにて八木が新連載を始める旨の告知がなされた。2018年の初めを飾る新連載群の一作として翌年に週刊少年サンデー2号にて第3作目「蒼穹のアリアドネ」を連載。
一話目からお察しの通り、週刊少年ジャンプで読切掲載した月光のアルカディアを改題しただけである。これらの過程により、八木は集英社から小学館に移籍したことが明確になる。
余談
大のロックバンド好きでありエンジェル伝説を執筆していたころはBGMとして聴いていた。単行本によると、聴いていた曲を示しつつ曲をBGMに本作を読むとより臨場感を味わえるかもしれないと綴っている。
CLAYMORE連載中、前作のエンジェル伝説とは路線が異なりギャグが一切ないことについて、「ネーム制作時はコメディっぽい流れになることもあるが、1日ほど置くとやはり違うと思い書き直す」と池田晃久との対談で語っている。
蒼穹のアリアドネを連載し始めた頃にデジタル執筆に移行し、掲載誌の巻末コメントでも不慣れなどを語っている。なお、このころに少年ジャンプ+にてCLAYMOREのセルフリメイク版を第3話まで掲載しており、第1話は無料で購読可能。
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関連項目
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