公的資格とは、国家資格ではないものの「何らかの理由があって公益性が高い」とされている資格の総称である。
概要
主に都道府県の認定資格(ふぐ調理師など)や、事実上の業務独占資格(証券外務員など)や必置資格(ケアマネジャーなど)が該当する。準国家資格と呼んだりもする。
かつては中央省庁(文部科学省、経済産業省、外務省、厚生労働省、環境省など)が認定している民間の検定試験も公的資格と呼ばれていたが、検定試験を主催している各種団体との癒着が問題視されたため2005年にこの制度は廃止された。そのため、現在ではそれらの検定試験は公的資格ではなく民間資格に分類される。ただし、それらの検定試験は(漢検など一部を除き)今でも文部科学省などが後援している。
主な公的資格
- ふぐ調理師…ふぐを調理して飲食店やスーパーマーケットなどで販売する際に必要な資格。現在は「ふぐ処理師」と呼ばれている。
- 証券外務員…証券を売る際に必要な資格。証券会社ではほぼ必須資格。
- ケアマネジャー(介護支援専門員)…職場によっては必置資格(設置義務資格)になっている。
- 東京都公害防止管理者…環境保護のために制定された東京都の認定資格。一部の工場では必置資格となっている。
- 建設業経理検定(建設業経理士)…建設業界の簿記検定。この資格を持っている人が職場にいると、公共事業の入札の際に優遇されるらしい。
- 臨床心理士…臨床心理学のスペシャリスト。
- 手話通訳士
かつて公的資格とされていた主な検定試験
文部科学省系
- 実用英語技能検定(英検)
- 実用フランス語技能検定(仏検)
- スペイン語技能検定(西検)
- 日本漢字能力検定(漢検)…一時期文部科学省後援でなかったこともあったが、2024年度から再び文科省後援になった。
- 実用数学技能検定(数学検定)
- 秘書技能検定試験
- 全経簿記能力検定
- 全商簿記実務検定
- 情報処理活用能力検定(旧J検)…現在は「情報検定」(新J検)として実施されている。
- ビジネス能力検定試験(B検)…現在は「ビジネス能力検定ジョブパス」として実施されている。
- 色彩検定
- 世界遺産検定
経済産業省系
外務省系
厚生労働省系
環境省系
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- IT資格
- 衛生管理者
- 会計士
- 危険物取扱者
- キャリアコンサルタント
- 技術士
- 行政書士
- 建築士
- 検定試験
- 司法書士
- 社会福祉士
- 社会保険労務士
- 自動車整備士
- 税理士
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