『兵庫県南部地震』とは、『阪神・淡路大震災』の名で知られる、六甲山地の活断層が動いたことにより、1995年1月17日午前5時46分52秒に兵庫県南部で発生した直下型地震である。
概要
最大震度7。マグニチュード7.3。死者数は6,434人で、約90%が圧死と窒息死。けが人は約35,000人。被害総額は約10兆円。避難者数は1月23日が最大で約32万人、多くの人が小中学校の避難所、主に体育館などで過ごした。
兵庫県南部地震より前は「関西地区は地震が発生しない」とまで言われており、多くの人が地震に対して無防備なままであったと言われている。
さらに発生日時が冬の早朝という時間帯であり、就寝中突然発生したため逃げることすら出来ずに家屋が倒壊し押し潰されることになった。
日本でも有数の大都市である神戸市を大きな揺れが襲ったため、比較的新しい地震にも関わらず大きな被害が発生した。
揺れ方も直下型地震で震源が市街地に近かったため、初期微動から主要動までの時間がわずかであった。
特に、木造家屋に大きな被害をもたらす周期0.5~1秒の揺れ(キラーパルス)が他の周期の揺れより大きく、建物の損傷・倒壊が多数発生した。
地震動による加速度は約900ガルで他の地震と比較しても飛び抜けて大きかったわけではないが、上記の理由によって被害が拡大した。
当時としては戦後最大の災害を引き起こし、対応の遅れを問われて村山内閣に多くの批判が浴びせられた。
今日の省庁・自治体の危機管理体制や市民の災害意識に大きな影響を与えた出来事である。
この震災では、建物の耐震基準や避難所の運営、被災地ボランティア受け入れなど様々な課題が発生した。
現在では、2011年の東日本大震災と合わせて、震災を教訓にした制度などが整えられつつある。
詳細
兵庫県南部地震
- 時刻:1995年1月17日午前5時46分52秒
- 場所:明石海峡、北緯34度36分、東経135度03分、深さ14km
- 規模:マグニチュード7.3(※モーメントマグニチュードでは6.9)
- 震度:阪神地域などで最大震度7(激震)
- 種類:直下型地震
阪神・淡路大震災
- 死者:6,433人
- けが人:約35,000人
- 全壊家屋:約10万棟
- 半壊家屋:約10万棟
- 火災発生:182件
- 避難者:約32万人(1月23日)
- 断水戸数:約95.4万戸
- ガス停止:約86万人
- 地震直後の停電戸数:26万戸数
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