概要
吉田神社の神主を務め、22年間神祇管領長上の座についていた吉田兼見による日記。元亀元年(1570年)から慶長15年(1610年)まで記載していたが、文禄元年(1593年)までの23年間のおおよそと慶長15年の一部しか残っていない。原本は第二次世界大戦の戦災で失われ、写本が東京大学史料編纂所などに残っている。
その内容は父を継ぎ吉田神道の拡大に努めようとする吉田兼見の活動と、淡々とではあるが詳細な当時の世相についての記録、といったものである。特に元亀・天正年間の京情勢には詳しく、織田信長の上洛や足利義昭の動向、吉田兼見と親しかった細川藤孝とその一族の様子や明智光秀の動静が記されている。
関連項目
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