円卓の騎士(SDガンダム外伝)とは、SDガンダム外伝のサブタイトルの一つであり、同作に登場する組織の名称である。
概要
「SDガンダム外伝 円卓の騎士編」はアーサー王物語をモチーフにした、「ジークジオン編」に続くSDガンダム外伝シリーズ第二弾である。その作中に登場するブリティス王家最高位の騎士団を円卓の騎士と呼ぶ。
後の「新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承」では、新世代の円卓の騎士達が登場する。
円卓の騎士は世代によりいくつかに分類することができ、
の3つはフルメンバーが判明している。キングガンダムⅢ世の世代にも円卓の騎士は存在しているが、一部メンバーの詳細は不明。
円卓に選ばれることにより加入することができ、その際円卓に名が刻まれる。基本定員13名でそれを超えることはなく、欠員がでるとその度に補充がなされる。
初代円卓の騎士
キングガンダムⅠ世を中心としたメンバー。長らくメンバーの半数が明かされていなかったが、カードダス20周年記念の際に詳細が明かされた。
ぶっちゃけ後付とはいえ、以降の円卓の騎士と比べても遜色のない超豪華メンバーである。
こんだけの戦力もっといて何で負ける?と思われるレベルだが、実はこのメンバー、キングガンダムとアーサーガンダムの確執を筆頭に絆が深いとは言えない関係であった。
また、円卓の騎士の活躍によりもたらされた平和は彼らを必要としないほどの安定を生み、白金卿の旅立ちやロゼッタの帰郷という「油断」を招いてしまう。
さらにその他諸々の事情も加わった結果、ザビロニア帝国侵攻時には円卓の騎士の半数がブリティス不在という有様だったため、侵攻を食い止めることが出来なかったというのが敗戦の真相である。
キングガンダム
ブリティスの歴史上初めて「ガンダム」の名を持った王。人望も厚く、諸国から「MS王」と称された。
「円卓の騎士編」主人公である皇騎士ガンダムの父親であり、騎士アーサーガンダムの実の兄でもある。
ザビロニア侵攻時に奮戦するも深手を負い、後に新生円卓の騎士となるF91に看取られ命を落とす。
その後魂は円卓の間に留まり息子が訪れるのを待ち続け、7年後たくましい成長を遂げ現れた彼に王位を譲り、この世を去った。
さらに時は進み、彼にとってひ孫に当たる皇騎士ガンダム達の決戦時、冥府とのゲートが開かれたのをきっかけに弟アーサーガンダムと共に参戦。かつての自分達の過ちを繰り返させないため、冥府の兵を率い奮戦する。
ブリティス建国以前に幻獣と契約して守護を依頼したり、建国時に獣王とお互いの領域の不可侵を取り決めたりと色んな手回しをしていた仕込み名人。
また、死後その魂をもって聖杯の鍵を封印。これはザビロニア帝国が魔術師を総動員し、7年かけてようやく解除に成功するほど強力なものであり、このせいでザビロニアは圧倒的な魔術師不足に陥ってしまった。
後述のアーサーガンダムが後付設定で実の弟になったせいで、皇騎士ガンダムはかなりの高齢で授かった子供ということになった。
※アーサーガンダムは鎧騎士F90の義父であり、F90の長男マルスはブリティス陥落時点でそこそこの年齢に育っている。またアーサーはブリティス陥落時に戦線に参加しようとしたが高齢を理由に引き止められているため、実の兄であるキングも相応の歳ということになる。
円卓の騎士編にて魂状態で現れた時のMPは3000。冥府より参戦したときのHPは6000だった。
騎士アーサーガンダム
「幻の騎士」と称される人物。名前の元ネタはアーサー王だと思われる。
キングガンダムの実の弟であり、鎧騎士F90の養父であると同時に彼の師でもある。
炎の剣術を得意とする。
傲慢な性格故兄キングガンダムとの間に確執を生み、素行改善のためタビト王国への巡礼の旅を命じられる。この機に乗じたのかは定かではないが、ザビロニアの侵攻は彼がタビトにいる時だった。
アーサーはブリティスへ向かおうとしたが高齢を理由に周りに止められる。その後祖国復興のためタビトにて亡命貴族達をまとめ資金援助や情報収集をしながら孫であるF90ジュニア達を育てた。
後の新世代円卓の騎士の時代に、兄キングガンダムと共に冥府より援軍として駆けつける。かつて自分たちの確執が王国崩落を招いたことを強く後悔しており、二人の皇子に心のままに生き、己の道を進むよう進言している。
余談だが、冥府より参戦した際のカードダスは、兄キングガンダムと同じポーズをしている。この時のHPは5000。
竜騎士ファルコガンダム
「新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語」の主人公「ゼロガンダム」の実の父。
一子相伝の「雷龍剣(サンダーソード)」の伝承者であり龍騎士の肩書を持つが、当時は武者修行中のため雷一族の技と奥義を封印しており竜騎士となっている。
周囲からは貪欲な野心家と称されており、キングガンダムとは公私に渡る良きライバルだったようだ。
アーサーガンダムに巡礼の旅をするよう進言したのはファルコガンダム。F90の息子マルスは王の実弟を追いやるような進言をしたことに疑心を抱き、そこをアーサー派に利用され彼の闇討ちを決行する。幸い大事には至らなかったが、F90はこの事件の責任を取って円卓の騎士を辞任した。ザビロニア襲撃時のアーサー不在も含めて、ある種ブリティス崩落のきっかけを作った人物であると言えなくもない。
ちなみに当のファルコガンダムも、グラナダ地方で起きた異変の調査に同じ円卓の騎士であるコナン・ジェイバー、さらに息子のゼロを加えた4人で向かっていたためブリティス不在であった。このグラナダの事件は、息子であるゼロを主人公とした物語へ繋がってゆく。
嵐騎士(ストームナイト)ガンマガンダム
新生円卓の騎士であるガンダムマークⅡ兄弟の父。ガンマガンダムはリック・ディアスの開発当初の呼称である。
円卓の騎士編では息子兄弟を取り巻くドラマがクローズアップされているので、その父であるガンマガンダムの知名度は初代円卓の騎士の中でも特に高い。
キングガンダムとブリティス城を最後まで守り戦い抜き、落城後は息子二人と共に落ち延びるが、追ってきた残党狩り部隊から子供たちを守るために怪我をおして戦い戦死する。
後に3人が最後に別れた森で霊となったガンマガンダムは長兄の闇騎士と再会。自身を殺したのはザビロニアの兵だったと告げ、彼のキングガンダムに対する誤解を解いた。
ガンマガンダムの装備はいずれ訪れるであろう息子たちのために円卓の間に残されており、嵐騎士の称号と共に次男が受け継いでいる。また、メガガンダムから受け継いだ闘士ダブルゼータのハンマーは長男が継承した。
当初のイラストはややゴツイ印象こそあれど鎧の色は緑、顔は息子たちと同じへの字3つのスリットと次男瓜二つであったが、20周年記念では新たに書き起こされ、現在はこちらが正式なデザインとして扱われている。
装備が同じなので基本的なデザインに大幅な変更はないが、頭部の形状が異なる他、鎧の色はあさぎ色となり、Z顔のバトルマスクを着用しているという差異がある。青色のマントも特徴的。
銀騎士(シルバーナイト)Zガンダム
「ゼータ」ではなく「ズィー」と読む。
己を精進させることに妥協を許さない性格で、孤高の騎士と称された。
ビギナ・ギナ率いる赤の騎士団(当時ビギナ・ギナは赤かった)の侵攻を、知略と剣技を駆使し一人で応戦したが、善戦むなしくブリティスは崩壊。その後ビギナ・ギナとの一騎打ちに敗れ命を落とす。
彼の生き様に心打たれたビギナ・ギナは、円卓の騎士討伐の報酬を辞退する代わりに銀騎士の名を引き継いだ。後に銀騎士の名は新たなる円卓の騎士が引き継ぐことになる。
闘士メガガンダム
アルガス王国出身であり、かの闘士ダブルゼータの甥である。ダブルゼータ死後、アルガス騎士団の勢力争いに巻き込まれかけたところ、戦士リックディアスの計らいでブリティス王国に亡命することになった。
同じ異国の出身で亡命者でもあるロゼッタガンダムとは、毎日城内で口げんかする仲だったらしい。
ザビロニア帝国襲撃の中、奇襲を受け戦死する。
一族の勇者、ダブルゼータからダブルハンマーを譲り受け(カードダスで右手に付けてたアレ)愛用の斧に付けていた。このハンマーは前述のように彼を看取ったガンマガンダムを通じて闇騎士ガンダムマークⅡに引き継がれている。
モチーフはガンダムとイデが共演した黒歴史「逆襲のギカンティス」に登場するメガゼータ。
白金卿(プラチナロード)
ファルコガンダム闇討ちの件で辞任した鎧闘士に代わる円卓の騎士に、親友である重戦士ガンキャノンを推挙する。しかしその後彼はザビロニアの襲撃で死亡してしまうため、白金卿は生涯このことを後悔することになる。
ザビロニア襲撃前に旅に出ており、その際選別にガンキャノンから羽飾り託される。最終決戦にはなんとか駆けつけ、ガンタンクRと共に奮戦するもブリティスは崩壊。失意から自害を図るも、ガンタンクRに杖でぶん殴られて思いとどまる。
その後は独自のルートで活動し、皇騎士ガンダム挙兵の報を聞き彼の下に駆けつけ、新生円卓の騎士として最後まで戦い抜いた。
重戦士ガンキャノン
爪つき手甲の使い手で、流星の騎士団編に登場する戦士リュウは同じ流派のため同様の装備を付けている。
ザビロニア襲撃に際し自ら城門の守りを買って出るが、奮戦むなしく円卓の騎士最初の犠牲者となる。
僧侶ガンタンクR
ザビロニア侵攻時には白金卿とともに奮戦。落城後自害を図る白金卿をぶん殴って思いとどまらせた後は、ゼ・ダン要塞近くのソ・ドンの町に潜伏し、反旗の期を伺った。
初代円卓の騎士時は同僚のメテオガンダムに比べあまり攻撃魔法に長けておらず、それがザビロニアに敗北した一因と考えた彼は、潜伏期間中に攻撃魔法会得に努めた。
皇騎士ガンダムと合流した後は、新生円卓の騎士の一員にしてブリティス最高位の魔法の使い手として活躍する。
弟子に邪道士(エビルプリースト)ダギ・イルスがいる。彼はブリティス崩壊で正義に絶望しザビロニアに下るが後に改心。徳道士としてブリティス軍に参加している。
蛮騎士(バーバリアンナイト)コナンガンダム
出身国や経歴などの一切が謎の男。
片言の言葉しかしゃべることができないため、周囲からは蛮族扱いされることも。
その正体は、遥か遠い未来からやってきたSDコマンド戦記の登場人物であるコマンドガンダムその人。
片言しか喋れないのは時代があまりにも違うため。超技術溢れる未来から来た彼が蛮族扱いされるのはなんとも皮肉な話である。
当時Vコマンドガンダムとしてフューラーザタリオンと戦っていた彼は、突如発生した時空断層に巻き込まれ過去の世界であるスダ・ドアカ・ワールドへやってくる。
激戦とタイムスリップによる損傷に伴う記憶喪失で混乱するコマンドは、彼を保護した嵐虎騎士ブイツーに利用されてしまう。自身が追うフューラーザタリオンはファルコガンダムだと思い込まされ、「暗殺者コナンガンダム」としてファルコガンダムを狙う刺客となった。
だがファルコガンダムと争い合う内に、自己修復により和解(おそらく一部の記憶が戻ったことでフューラーとファルコは別人だと認識)した二人には友情が芽生え、共に円卓の騎士となる。
その後グラナダの異変の調査をキングガンダムから依頼されファルコらと調査に向かったコナンガンダムは、その異変の元である磁気嵐を巻き起こしたフューラーザタリオンと対峙し、全ての記憶を取り戻す。ファルコの駆る龍機ドラグーンらと共に戦い、激戦の末撃破に成功するものの、核となったフューラーは戦闘の衝撃で発生した時空断層に逃げ込む。コマンドガンダムはこれを追い、仲間たちに別れを告げる暇もなくスダ・ドアカ・ワールドを去って行った。
こうして見るとわかるが、初代円卓の騎士主戦力であるファルコガンダムらブリティス不在は未来から来たフューラーザタリオンのせいである。さらに言えば、フューラー戦で白金のハルバードを手元から失うほど消耗したファルコとドラグーンは、直後にアサルトバスターと化したブイツーの襲撃に合い敗北。洗脳され幻魔王バイスガンダムとなってしまい、これが後の新SDガンダム外伝の戦いへと繋がっていく。またフューラーの残骸は幻魔騎兵バイザードの一部として利用され、ゼロの前に再び立ちはだかることになる。
さらに付け加えると、フューラーザタリオンがスダ・ドアカにやってきた際、彼の悪しき波動の影響でバロックガンの封印が弱まっている。そしてさらにその影響で闇の力が世界に増大し、闇の力の集合体であるジークジオンが誕生してしまった。なんという芋づる式。
つまり、コマンドとフューラーの来訪はスダ・ドアカに数多くの波乱を巻き起こす引き金となったのである(特にゼロガンダムが被害甚大)。というかほとんどの物語がこの来訪に何かしらの影響を受けている。不可抗力とはいえはた迷惑にも程がある話である。
モチーフはコマンドガンダムのバリエーションの例にもれず、アーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『コナン・ザ・グレート』の主人公コナン。
仮面騎士(ペルソナナイト)ジェイバー
ドレスデン王国出身の騎士で、ファルコガンダムの親友。後に新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語にて同国騎士団長として登場する。当時すでに名の知れた人物だったようで、仮面騎士として正体を隠し、ブリティスへ宮廷や騎士団のあり方を学ぶべく留学していた。あれこれ普通にスパイじゃね?
グラナダ地方で起きた異変の調査のため、ファルコ達に先駆けてグラナダへと向かい情報収集を行う。そこでフューラーザタリオン、アサルトバスターと連戦を繰り広げ、ゼロを庇い傷ついたジェイバーはファルコの手によりなんとか磁気嵐を脱した。
しかしこの磁気嵐の中では時間の流れが異なっており、同様に脱したゼロは円卓の騎士が代替わりする時期まで飛んでいるので、その直前に脱したジェイバーも相当の時間を飛んでいると推測される。
薔薇騎士ロゼッタガンダム
レガシム王国出身。初代円卓の騎士紅一点の女性ガンダムで、麗紅騎士レッドウォーリアと吟遊騎士レッドウォーリアRの伯母に当たる人物。
後に新約で出てくる船「エターナル」の初代船長は彼女。
もとはレガシム王国騎士団長だったが、諸事情によりブリティスへ亡命してきた。
ザビロニア侵攻時はレガシムへ帰郷していたため不在。義勇軍「流星の騎士団」を率い援軍へ向かうも時すでに遅く、ブリティスに到着したのは王国崩壊後のことであった。
その後もブリティスに留まりレジスタンス活動を続け、皇騎士決起の時点まで生き残っていたが、ノース地方のザビロニア軍との戦いで戦死。皇騎士達と合流を果たすことは出来なかった。
初代円卓の騎士で最後に詳細が明らかになった人物で、そのデザインは一般公募で決められた。
法術師メテオガンダム
後の「機甲神伝説」にて、魔法剣士メテオガンダムとして登場する人物。
元は僧侶だったが、修道院の退屈な日々に嫌気がさして脱走。法術の研究のため各地を転々とし、研究への出費に惹かれブリティスに仕えた。しかしそこでの平和の日々にまたしても嫌気がさし、円卓の騎士という立場も意に介さずにどこかへ旅立ってしまった。円卓はなんでコイツを選んだ
法術の研究以外にまるで興味がなく、皇騎士決起の報を聞いて参戦しようとしたのも、忠誠心や責任感ではなく研究の成果が試せるという好奇心から。
結局彼が到着する前に戦争は終結し、そのまま次の戦いの匂いのするダバードへ旅立った。
魔法剣士時代には法術で剣を操る「テレパスソード」を会得しているが、これはブリティスでの研究が実を結んだ成果である。
新生円卓の騎士
キングガンダムⅡ世を中心としたメンバー。 通常SDガンダムにおける円卓の騎士は彼らのことを指す。
鎧騎士F90や白金卿、ガンタンクRらベテラン勢から、F90ジュニアらのような若者達まで幅広い年齢層で構成されている。先代が割とスダントプレーが目立つ連中が多かったからか、今回は非常に強い絆で結ばれたメンバーとなっている。
新生円卓の騎士の特筆すべき事項として、スペリオルドラゴンの助力抜きで戦いを終結させている点がある。これは数多くあるSDガンダム外伝の中でも彼らのみが成し遂げた偉業であり(スペリオルが旅立った新約以降は除く)、キングガンダムⅡ世はこの功績から後にシャッフル騎士団の代行リーダーを務めることになる。
後の戦いの主流となる騎兵には懐疑的な見解を示しており、ダバード王国の援軍に駆けつけた際は『騎兵なぞなにするものぞ!』と生身で挑んで撃破している。だが騎兵の開発をしていなかったわけでもなく、ダバードの協力により「キングヴァトラス」をちゃっかり建造していた。
皇騎士(クラウンナイト)ガンダム/キングガンダムⅡ世
キングガンダムの息子にして、ブリティス王家唯一の王位継承者。
ブリティス落城の際、鎧騎士F90に連れられ脱出。ベルファウスト村で賢者アントニオの下7年の時を過ごす。その後村へやってきた邪騎士ザクエスとの戦闘をきっかけに、ブリティス王国再興の為ザビロニア帝国打倒の戦いを始める。
キングガンダムⅡ世となりブリティスを再興し、ダバードの危機に参戦するなど活躍。その後スペリオルドラゴンにシャッフル騎士団に選ばれると、息子に王位を譲りブリティスを去った。
現在は他のシャッフル騎士団と共に若き神サンボーンの補佐をしている。シャッフル騎士団は時間を超越した存在なので、円卓の騎士編から外見的な変化はない。
モチーフは初代ガンダムことRX78-2ガンダム。剛の鎧(ジーアーマー)はGアーマー、フルアーマーはFAガンダム、キングⅡはパーフェクトガンダムが元ネタとなっている。
ちなみに息子のキングⅢ世はG-3ガンダム、孫である二人の皇子は初期モチーフがガンダム4号機&5号機というRX-78家系。(父Ⅰ世のモチーフは明言されていないが、ここまでくると逆説的にプロトガンダムがモチーフと言ってもいいレベル)。なんかそのうち3人くらい血縁者が新しく出てきそうだ。
HPは順に800(ヴァトラスの剣)→2500(流星の騎士団)→5000(キングガンダム)→15000(円卓の騎士)
装備は猛将ヴァトラスの愛剣とされるヴァトラスの剣をメインに、キングガンダムⅡ世になってからはキングキャリバーとキングシールドを装備している(ヴァトラスの剣はシールドに収納)。また、ブランリヴァルという名の愛馬がいる、
彼を語る上で外せないのが、キングガンダムⅡ世時の超豪華絢爛なデザインだろう。
円卓の騎士編はSDガンダム外伝の中でもジークジオン編と並び人気の高いストーリーではあるが、OVA化はされなかった。
理由は一つが数多くの登場人物が織りなす人間ドラマは30分の枠に収めることができないこと、そしてもう一つが『こんなゴテゴテした装飾で動かれたら俺らは死ぬ』とスタッフが訴えたからである。
そんな訳で続編の聖騎兵物語がOVA化された際にも彼を中心とした円卓の騎士は登場が見送られており、結構な物語のアレンジを余儀なくされてしまった。なんとも罪深いデザインである。
鎧騎士(アーマーナイト)/重甲騎士(ヘビーアーマーナイト)F90
騎士アーサーガンダムの養子にして、マルス・F90ジュニア3兄弟の父親。
元円卓の騎士で、マルス闇討ちの件で辞任してからもキングガンダムの彼に対する信頼は変わらず、近衛兵として傍に置いていた。
ザビロニア侵攻時は、キングガンダムの命によりまだ幼かった皇騎士ガンダムを連れてベルファストへ落ち延び、自身は反ザビロニア勢力(レジスタンス)を立ち上げ反撃の期を伺った。(ファミコン版、漫画版だと7年間氷漬けにされており、SFC版では捕まってこれまた7年間幽閉されている)
皇騎士ガンダムが決起し合流した後は名実的なサブリーダーとして活躍。ゼ・ダンの要塞攻略やブリティス城解放作戦においては別働隊を指揮し戦った。
かつては養父アーサーガンダムと共に先代円卓の騎士として戦い、キングガンダムⅡ世時は息子3人と共に再び円卓の騎士につくという、いつも親子揃って円卓に選ばれてる人。
長男マルスはファルコに闇討ちかけるわ金で雇われて敵対するわと問題ばっかり起こす困った子だったが、後に3兄弟とともに説得して和解している。
モチーフはF90とそのバリエーションであるVタイプ。HPは1200(ヴァトラスの剣)→1600(円卓の騎士)→2000(もう一つの聖機兵)
灼騎士(バーンナイト)/灼熱騎士(バーニングナイト)ガンダムF91
放浪の騎士と呼ばれる、ブリティス最大のレジスタンスのリーダー。
素早い動きと炎の剣技を得意とする。
幅広い交友関係を持っており、兄弟弟子にはかつて円卓の騎士の一人を討ったビギナ・ギナがいる。
また、父の反対を押し切ってレジスタンスに参加したF90ジュニアらを鍛え上げたのは彼である。
新生円卓の騎士においては、キングガンダムⅡ世と最後に参戦する闇騎士ガンダムマークⅡに次ぐ実力を持つエース的存在。HPは2500(キングガンダム)→5000(円卓の騎士)
装備は2本のバーニングヴェスバーソードに輝光の盾。それ以外にもナイフや斧も持ってるらしい。
モチーフは当時のSDガンダムやコンパチシリーズを支えていたF91で、外伝においてもその優遇っぷりは変わらず。
次シリーズの聖騎兵物語第一章の主役を務める他、その後再登場した際は幻影騎士(シルエットナイト)RXF91としてクラスアップし(元ネタはシルエットフォーミュラ)、キングガンダムⅡ世とのツーショットカードダスも存在する。この時のHPは6000。
そして新約SDガンダム外伝にも登場。幻影卿(シルエットロード)となっているが、F90ジュニアらがおじいちゃんとしてひげを生やしてるのに、彼はビックリするぐらい若々しい容姿を保っている。さらに驚くべきはHPで、その数値なんと6500。老いてなお盛んどころか円卓の騎士時代よりも強くなってた。なんなんだこの人。
極めつけには「もしもガンレックスにそのまま乗り続けていたら」として灼熱卿(バーニングロード)F91と、紅の真聖騎兵ガンレックスが書き下ろされている。
BB戦士やSDXなどの立体化にも恵まれており、F91モチーフは伊達ではなかった。
白金卿
先代から引き続き参加。詳しくは先代の項にて。
HPは1000(ヴァトラスの剣)→1200(円卓の騎士)。
僧正(ビショップ)ガンタンクR
白金卿と同じく先代から引き続き参加。
皇騎士達に幻魔界を打ち破るためのアイテム「銀の円盤」を渡し、自身も戦線に加わる。
攻撃魔法習得の成果か、僧正にクラスアップしている。
MPは1500(キングガンダム)→1800(円卓の騎士)。
麗騎士/麗紅騎士(スカーレットナイト)レッドウォーリア
レガシム王国出身。父のクラシック・モーツァルト・ガンダム(公式)は、先代円卓の騎士ロゼッタの弟である。
ソードとレイピアの二刀流で華麗に戦う。
名声を得るためにブリティス軍に参加。風騎士・重戦士と共にゼ・ダン要塞攻略戦から活躍し、多くの戦いを経て成長。地位や名声に拘らなず前に進む意志の強さを学んだ。
新生円卓の騎士に選ばれ、麗紅騎士へとクラスアップする。
元ネタは当時SD界で猛威を振るったレッドウォーリア。BFTでアメイジング化したアレ。
HPは1400(流星の騎士)→1600(円卓の騎士)。
後の新約SDガンダム外伝では、海賊船エターナルの船長ラクスの後見人「赤爺」として登場。エターナルが冥府の川を渡ることのできる唯一の船であることを告げた。
口元の立派な髭はどうも付け髭だったらしく、「もう一つの聖杯編」では髭を外した若々しい姿を披露している。F91といい、こいつらの外見はどーなってんだ。
ちなみにこの髭を外した際の姿(特に頭部)は、はるか遠い子孫である宇宙海賊騎士キャプテンレッドにそっくりである。ひょっとしたら、彼の家系はこのままずっと海賊としてSDコマンド戦記の時代まで続いていくのかもしれない。
勇剣士/勇騎士プラス
ベルファウストの隣にあるセンチネル村出身の血気盛んな若者。
皇騎士決起と共に集まった義勇兵の一人。口癖は「スパッと」。
初期から皇騎士と共に戦い続け、円卓の騎士に選ばれた際には勇騎士にクラスアップした。
元ネタはゼータプラス。初期HPは700(ヴァトラスの剣)→800(円卓の騎士)。
通称「33」。
これはFC版騎士ガンダム物語3において、彼の必殺技「スパット斬り」が大概33ダメを叩き出すため。
※ゲームの仕様上、必殺技の最低ダメは33となっている。プラスはスピード特化キャラなので火力が無く、ボス戦で必殺技を出してもほぼ33しか与えられない。
風騎士/嵐騎士(ストームナイト)ガンダムマークⅡ
先代円卓の騎士ガンマガンダムの次男。
父と兄とはぐれた後の経緯は不明だが、兄と違いザビロニアには捕まらず、麗騎士・重戦士と共に皇騎士ガンダム率いるブリティス軍に参加する。
戦場で実の兄闇騎士ガンダムマークⅡと出会い、彼が必ず自分たちと共に戦ってくれると信じ続けた。
円卓の騎士に選ばれると、円卓の間に遺されていた父の装備を受け継ぎ嵐騎士にクラスアップする。
モチーフはエゥーゴ仕様の白ガンダムマークⅡ。
HPは1500→900(負傷時)→2500
単体の戦闘能力は新生円卓の騎士の中でも上位に入る。
闇騎士(ダークナイト)ガンダムマークⅡ
先代円卓の騎士ガンマガンダムの長男。
父と弟とはぐれた後ザビロニアに捕まり、彼らを殺したのはキングガンダムだと思い込まされ育った。
ザビロニア最強の暗殺部隊「黒の部隊」に所属。グレートデギンから授かった名馬タイタンを駆り、父の敵の息子である皇騎士ガンダムを執拗に付け狙った。
しかし戦場で死んだと思い込んでいた弟と再会、父の敵はグレートデギンだとする弟の言葉に動揺し戦線を離脱。家族と最後に別れた森で霊となった父と再会し、真実を知った闇騎士は円卓の騎士最後の一人としてブリティス軍に参加。真の敵であるグレートデギンと対峙した。
モチーフはティターンズ仕様の黒ガンダムマークⅡ。
HPは9999→10000
かつてのブラックドラゴンに匹敵する力を持ち、新生円卓の騎士No2の実力を誇る。
初登場時はバイザーを口元まで下げていたが、円卓の騎士加入時には額まで上げ、ガンダムフェイスを披露した。また絆を取り戻した証として、弟の鎧の一部と父が受け継いだメガガンダムの武器を装備している。
重戦士/剛騎士ヘビィガンダム
戦いを求めてブリティス軍に参加した傭兵。
力のみを信じるパワーファイターだったが、風騎士・麗騎士らと共に戦い続け、力だけではなく、優しさも真の強さに必要だと知り成長する。
円卓の騎士に選ばれると剛騎士にクラスアップする。…が、ぶっちゃけキング・重甲騎士・灼熱騎士・嵐騎士以外のクラスアップしたメンバーは外見的にもHP的にもほとんど変化がない。(カードダスではHPが増えたように見えるが、麗紅騎士・勇騎士・剛騎士それぞれ変化前のHPと比べると合計100しか増えてない)
が、単体だとHPは1300(流星の騎士団)→1500(円卓の騎士)。
なので、若き円卓の騎士たち(カードダスの名前)のように個人のHPの合計値よりもグループの方がHPが減るケースはほかにもある(例:新聖機兵誕生時の円卓の騎士たちのHP9000など)のでカードダスの合計HPは必ずしも個人のHPを合わせた数値とは限らない。
彼らよりも強いF90親子がHP4000なので、少し弱く設定(-500)しただけと思われる。2代目円卓の騎士のカードダスのHPの差は500単位でなっているので。あくまで推測だが…
剣士/騎士F9ジュニア
闘士/重騎士F90ジュニア
僧侶/法術士F90ジュニア
鎧騎士F90の息子たち。三つ子だと思われるが、詳しい順序は不明。
参戦を父に止められていたが、反対を押し切ってF91率いるレジスタンスに参加する。
まだ若いため一人一人の力は半人前だが、それぞれが力・技・魔法に特化しており、3人力を合わせて戦う戦法を得意とする。
円卓の騎士に選ばれるとそれぞれ騎士・重騎士・法術士にクラスアップするが、例にもれず外見等に大きな変化はない。
通称「アン・ポン・タン」。
漫画版のみで使われていた通称でいくらなんでもあんまりな感じだが、最近めでたく正式な通称として採用された。
ちなみに漫画版では偽物の鎧騎士F90が登場するが、本物はジュニアではなくアンポンタンとしか呼んだことがないため速攻で偽物と見破った。
モチーフはF90の装備バリエーションであるS・D・Aタイプ。
父、兄と合わせて数多く存在するF90のバリエーションを全て網羅しきったSDガンダム外伝のアレンジ力には頭が下がる。
HPは3人合わせて2000(キングガンダム)→2400(円卓の騎士)。ちなみに神話復活編で書き下ろされた単体カードダスでは各々700だった。3人力合わせたらHP減ってるじゃん!
後に聖騎兵物語にて再登場した際には各々単体で1000まで上昇している。
新世代円卓の騎士
新たに展開された「新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承」に登場する新世代の騎士団。
キングガンダムⅡ世の孫に当たる二人の皇騎士ガンダムを主人公とした物語で、円卓の騎士編の2世代後の時代の話となる。
- キングガンダムⅢ世
- 白金卿Ⅲ世
- サムライマスターガンダムアストレイ
- 深紅騎士(クリムゾンナイト)シナンジュ
- 騎士ユニコーンガンダム
- 神速騎士F90ジュニア
- 重甲騎士F90ジュニア
- 神官騎士F90ジュニア
の8人。このうちキングⅢ世とシナンジュ以外はそのまま新世代の円卓の騎士に選ばれている。
皇青騎士(クラウンブルーナイト)ガンダム/キングガンダムⅣ世/公爵ストライクフリーダムガンダム
ブリティス王国の第一皇子にして、救世騎士伝承の主人公の一人。
皇騎士ガンダムⅢ→皇青騎士ガンダム→皇騎士ストライクガンダム→皇騎士フリーダムガンダム→キングガンダムⅣ世→公爵(デューク)ストライクガンダムとコロコロ名前が変わっていく人。しかも大体長い。
最新作ではソーラードラゴブレイカーの力によりさらに進化。その名もバーサル公爵(デューク)ストライクフリーダムガンダム(超龍装覚醒)。長 す ぎ る。
自信家で影の努力家。立派な王を目指しているが、外の世界を知りたいという想いも持っている。
父の騎兵研究技術を応用し強化したヴァトラスの剣と、かつての皇騎士ガンダムも着用していたフルアーマーを装備している。また彼専用の騎兵「レジェンドヴァトラス」の操手でもある。
フルアーマーは後に神秘の魔力ルーンファクターが与えられ、シフトアップアーマーに進化(フェイズシフト)。想いの強さに応えその形状を変えていく性質が与えられた。
王国を守護してきた幻獣との契約を再び結ぶため、ヘリオポリス平原へ旅立ったのを皮切りに数多くの戦いに巻き込まれていくことになる。数多の試練を超えて立派に成長してゆくが、自由に生きる海賊船の船長ラクスとの出会いで外の世界を知りたいという気持ちがより強まっていく。
後にキングガンダムⅣ世として戴冠するも、彼本人はそのことを全く実感できず、キングキャリバーも覚醒しなかった。最終的に王位は弟に譲り、自身は公爵ストライクガンダムとして自由の世界へ旅立った。
モチーフは名前の通りストライクガンダムとフリーダムガンダム、そしてストライクフリーダムガンダム。
また皇青騎士時代はガンダム4号機とフォーエバーガンダムがモチーフとされており、強化型ヴァトラスの剣は4号機のメガ・ビーム・ランチャーのデザインが取り入れられている。ストライクとイージスでは形式番号的にストライクが弟になりそうなところ、逆転しているのは4号機・5号機が初期モチーフのため。
キングガンダムⅣ世時は歴代キングガンダムと違いフリーダムのイメージが強く出た青系統のカラーリングで、頭部以外はキングらしからぬ控えめな装飾になっている。公爵ストライクガンダム時は初心に帰る気持ちを汲み、赤いストライクの形をとった皇騎鎧(クラウンナイトアーマー)を着ているが、これはストライクルージュが元ネタとなっている。
余談だが、父キングⅢ世は一時操られてタイラントノワールとなるが、これはストライクノワールがモチーフである。また勘違いされがちだが、アルティメットバトルに登場する皇騎士ガンダムⅢはキングⅢ世の若かりし日の姿ではなく、皇青騎士の成長前の姿である。
※「皇子」としてはキングⅡ世が初となるため。キングⅢ世の戴冠前は未だ描かれていないが、もし表記されるとしたら皇騎士ガンダムⅡとなるはず。
HPは3000→5000→6000→8000→14000→28000
皇騎士レッドガンダム/キングガンダムⅤ世
ブリティス王国の第二皇子にして、救世騎士伝承のもう一人の主人公。
こちらも兄に負けず、皇騎士レッドガンダム→皇騎士イージスガンダム→皇騎士ジャスティスガンダム→キングガンダムⅤ世とコロコロ名前が変わっている。
天才肌で人当たりが良く、強いカリスマ性をもつが、王位に全く興味なく育った。
レッドウォーリア族に身を寄せていた時期があり、本来は兄と同様ガンダム顔なのだが、キングⅤ世になるまではレッドウォーリア族に似たマスクを着用していた。
かつて皇騎士ガンダムが着用していた剛の鎧を装備。後にフルアーマー同様神秘の魔力が与えられ進化している。
兄同様古き契約を再び結ぶためオーブ海峡へと旅立ち、多くの試練を経験してゆくことになる。
自分たちが兄弟であることで、かつてのキング・アーサーのような確執を生まないか気にしていたが、ラゴゥや当のキング・アーサー達の助言を受け迷いを振り切る。
復活するジークジオンを目前に、王としての器を守護神に認められた赤の皇子はキングガンダムⅤ世へと覚醒。新世代の円卓の騎士達と共にジークジオンを滅ぼし、王位を継いだ。
何でも一人でやる気質である兄に対し、彼は仲間と協力して事に当たるタイプなので、兄は安心して彼に王位を任せている。
そして弟は今でも兄を尊重しており、Ⅲ世の後を継いで王に即位した後も「Ⅴ世」を名乗り続けている。
モチーフはイージスガンダム、ジャスティスガンダム、インフィニットジャスティス、そしてガンダム5号機。
武器の「スキュラジャベリン」は先端がイージスのMA形態をイメージしたデザインとなっている。
キングガンダムⅤ世時は兄と違い歴代キング同様超豪華絢爛な装飾がほどこされているが、しっかりとジャスティスのデザインも取り入れられている。相変わらず立体化やアニメ化なんぞできるもんならしてみやがれと言わんばかりのデザインである。
HPは2500→5000→6000→8000→15000→25000
当初は装備の差からか兄より少し劣っていたが、最終的にはキングキャリバーの覚醒もあって兄を超えるHPとなった。
騎士ユニコーンガンダム
寡黙だが優しい青年。キングⅢ世時代の円卓の騎士の一人。
カードに描かれた存在を召喚する「コール」の魔法の使い手。
仮面姿のマスクドモード・ケンタウロス形態の神獣(ミュートス)モード・リミッターを解除したビーストモードの3形態があり、マスク姿ではアイテムや能力を召喚する。
大剣「マグナムソード」と盾「アカシックヴァイダー」を装備。アカシックヴァインダーには数多のカードが収容されており、マグナムソードを介しコールを発動することで英雄たちを召喚する。
その正体は「スダ・ドアカ」と「リオン・カージ界」が一つになって生まれた新世界安定の楔となる使命を与えられ、ガンダム族の姿となった幻獣。つまり、ユニコーンそのものである。新世界の綻びを正すために時間を超えた旅をすることが彼の真の目的。
黒騎士バンシィは同様の使命が与えられた「対になる世界の楔」であるが、崇高な使命と受け止めているユニコーンに対し、バンシィはこれを牢獄のような使命と体と感じており、その使命から脱するために聖杯を求めユニコーンら円卓の騎士と対峙した。
そんな崇高な使命をもったユニコーンだが、一度赤魔神シャンブロに操られ、伝説の巨人編後のラクロアで召喚合戦を繰り広げる大騒動を引き起こしたこともある。
漆黒武者頑駄無獅難鷲(しっこくむしゃがんだむしなんじゅ)、騎士ユニコーン、そして召喚士エックスの三人が持つアカシックヴァインダーによる召喚は時代や世界を超えた英雄たちを呼び寄せ、「究極大戦(アルティメットバトル)」と呼ばれるほど激しい戦いとなった。
最後は洗脳の溶けたユニコーンが聖剣エクスカリバRの力を持ってシャンブロを封印。ユニコーンは世界の平和を騎士ガンダムに託し旅に出たのだが、復興途中で巻き込まれたラクロアはいい迷惑である。(シャンブロは「スペリオルドラゴンがいない時期」を狙ってやってきたため、この時代のラクロアが狙われるのは必然ではあるが)
救世騎士伝承では皇騎士レッドガンダムの危機にどこからともなく駆けつけ援護。その後も黒騎士バンシィの暴走を止めるため、新世代円卓の騎士の一人として最後まで戦い抜いた。
究極大戦、救世騎士伝承EXの1章・2章と、主君に近い立場である皇騎士ストライクをあっちゃこっちゃに連れまわしてる、ある意味肝の据わった人。当人は世界を見て回りたい人だからWinWinなんだろうけど。
モチーフはユニコーンガンダム。赤魔神に操られていたころは赤の燐光を放っていたが、洗脳が解けてからは本来の緑色に戻った。新世代円卓の騎士に選ばれた後には、幻獣と発覚したからか緑色のもふもふの毛になっていたが、これはおそらく結晶状態が元ネタ。
HPは究極大戦時のビーストモードで2000、救世騎士伝承時は神獣モードで1500、ビーストモードで3000。マグナムソードをバンシィに奪われ、ゴッドガンダムから龍槍剣エクスレイカーを授かった際には6000まで上がっている。
召喚魔法「コール」はかつてのスダ・ドアカの英雄たちだけでなく、異世界の英雄や神器まで召喚可能。
彼が呼び出したメンツは、破殺駆大将軍・キャプテンガンダムX・白龍頑駄無・バーサル騎士GP01・拳聖ネモ・ラクロアンヒーローズ(騎士ガンダム・アムロ・ガンキャノン・ガンタンク)etcとレジェンド級てんこ盛り。
ユニコーン自身のHPを超えるものも普通に召喚しているので、まさにもう全部あいつ一人でいいんじゃないかな状態。
もう感づいてる人もいるだろうが、ぶっちゃけ仮面ライダーディケイド要素満載である。もともとSDガンダムはSDガンダム版不動明王なストーリーがあったりするので今更な話なのだが、同救世騎士伝承では電王モチーフのスモモタロスなんかも出てきており、自重する気は全くないようだ。
白金卿Ⅲ世(プラチナデルタ)
ブリティス名家の若当主で、キングⅢ世時代の円卓の騎士の一人。
名前からわかる通りかつての円卓の騎士の一人白金卿の孫。勤勉実直で真面目な好青年で、皇青騎士ガンダムの良き兄貴分。
皇青騎士ガンダムの従者としてヘリオポリス平原へ共に向かい、彼をサポートする。その後もブリティス奪還作戦などで活躍し、新世代の円卓の騎士として最後まで戦い抜いた。
初期は白と青のツートンカラーで、ブリティス奪還作戦では新たな装備を纏い白と紫に、新世代円卓の騎士として戴冠式に列席した際には先祖より伝わる白金の鎧を装備し、金と青のカラーリングになっている。
モチーフはデルタプラスとデルタガンダム。
白金卿の孫として、百式系縁の「デルタ」ガンダム系をもってくるのは納得の機体チョイスである。
HPは1500→3000
サムライマスターガンダムアストレイ
若くして技を究めた実力者で、キングⅢ世時代の円卓の騎士の一人。
ガンダム族としては珍しい、歌舞伎者のような真っ赤な長髪が特徴。
厳格な人柄に憧れ古風な口調で話そうとするが、テンパるとすぐに地が出る。放浪の旅で見聞した物事を二人の皇子に語っていたため、皇青騎士が外の世界に憧れるきっかけを作った人物である。
同郷出身者にアルガス騎士団長ブルーアストレイがいる。
皇騎士レッドガンダムのお供として旅立ち、新世代円卓の騎士の一人として戦い抜く。
当初はガーベラストレートの一刀流だったが、次第に二刀流、三刀流(口じゃなくて髪で操る)へと進化していく。愛刀はガーベラストレートに冥府で得た胴田貫・真打。もう一本の名は明言されていないが、ほぼ間違いなくタイガーピアスであろう。
モチーフはガンダムアストレイレッドフレーム。
騎士の世界にいる「サムライ」として、SD戦 国伝に登場する武者たちとは違ったアプローチがなされている。ちなみに胴田貫・真打は冥府の門番ムシャゴーストから得たものだが、これはGBソフト「ラクロアンヒーローズ」が元ネタとなっている。
※同作に出てくるムシャゴーストを倒すと稀に「どうたぬき」という三回攻撃が可能な強力な武器が手に入る。
HPは1300→2300
蒼炎騎士(ナイトオブブルーフレイム)ガンダムF91
ブリティス王国地方領主の息子で、まだまだ血気盛んな少年騎士。
かつての円卓の騎士の一人、幻影卿ガンダムF91の息子。…って、ん?息子?
そう、二人の皇騎士や白金卿Ⅲ世達は新生円卓の騎士のメンバーの孫なのに対して彼は息子なのである。しかも少年。しかも皇騎士ストライクを兄のように慕っているため、彼より年下。
じいちゃん世代のくせにやたら若々しい容姿といい、幻影卿F91の謎は深まるばかりである。
中波したレジェンドヴァトラスを運ぶため起動車リブ・キャリアを貸し、皇騎士ストライクガンダムと共にバーリントン市にやってきたF91は、従者ウーンドウォートと共にブリティス奪還作戦に参加。その後新世代の円卓の騎士に選ばれ、数多の戦いを経て強く成長していく。
冥府へ向かう旅では気合の高まりにより蒼のオーラが発現し、最終決戦ではかの聖騎兵ガンレックスを研究し開発された光の槍と盾を装備して戦った。
モチーフはハリソン専用量産型ガンダムF91。
HPは1500→2500→3500と順調に成長してゆくが、クラスアップはしなかった。
侍従騎士(サーヴァントナイト)ウーンドウォート
蒼炎騎士ガンダムF91の従者で、彼を若様と呼ぶ。
才ある者たちに蓄積されていった魔力(ルーンファクター)の影響が変身能力として顕現した「ルーンシフター族」の女性。変身能力(ルーンシフト)を駆使しあらゆる状況へ瞬時に適応する力を持つ。
蒼炎騎士が幼いころから仕えており、彼にとって姉のような存在。薄紫の長髪が特徴的。
蒼炎騎士の従者として、ブリティス奪還作戦から共に参戦。後に新世代円卓の騎士に選ばれ、主と共に最後まで戦い抜いた。
戦闘時に変身する姿の一つ、「ギガントシフト」はHP5000を誇る巨大化した姿。幼少時の蒼炎騎士をこの姿で追いかけ彼に軽いトラウマを作った。
また変身能力は戦闘時のみでなく、冥府用の喪服バージョン、式典用のドレスアップバージョン等、ファッション的な変化にも対応できる。
モチーフは『ADVANCE OF Z』に登場するガンダムTR-6[ウーンドウォート]。
…なのだが、紫の髪にゴスロリメイドチックな服装から、どことなくR・H・Bなリュウセイ病患者を思わせる。
HPは各形態により異なるが、低い順に1000・2000・5000となる。
斬り込み隊長(デトネイター)/海賊騎士クロスボーンガンダム/銀騎士ガンダムF97
海賊船エターナルの斬り込み隊長にして、ラクスや赤爺に代わり船を取り仕切る実質的な船長。
豪快な性格で、義侠心に厚い大酒飲み。ラクスの歌のファンでもある。
オーブ海峡へ向かう皇騎士レッドガンダムに船を貸し同行。そのままブリティス奪還作戦にも参加し、ラゴゥの攻撃からイージスを庇った際円卓に認められ、斬り込み隊長は海賊騎士へとクラスアップする。
最終決戦では冥府より復活したザビ・ギロスに海賊騎士の力を奪われるが、幻影卿の発破の下、自ら封印していた「銀騎士」の能力を解放。銀騎士ガンダムF97となり戦い抜いた。
F91の家系との繋がりが示唆されており、銀騎士の能力の関係上幻影卿と共にいたビギナ・ギナとも何かしらの繋がりがありそうだが、銀騎士の力を封印していた経緯も含め真相は不明。ますますF91の謎が深まる。
モチーフはクロスボーンガンダムフルクロス。銀騎士時はX0やX3の要素が散見されている。
HPは1500→3000→6000
戦乙女(ヴァルキリー)ガンダムヘイズル
ウーンドウォートと同じく「ルーンシフター族」であり、かつての円卓の騎士であるマークⅡ兄弟の孫娘。
僕っ子。れっきとした女の子なので僕っ娘。大事なことなのでry
黒を基調としたカラーリングに加え、祖父の愛馬から名をもらったという「メカタイタン」を駆っており、兄である闇騎士のイメージを強く引き継いでいる。
よくみると兜からグレーの前髪がちらっとはみ出てる。また語源を同じくする某若草色の戦乙女のように、後ろ髪は三つ編みの長髪となっている。
冥府へ向かうブリティス軍の下へ、正義の刃となるべく駆けつけた。新世代円卓の騎士の一人として、変身を駆使し戦い抜く。現在判明してる変身形態は高速起動形態だけだが、まだまだいろんな姿に変身可能なようだ。
救世騎士伝承では彼女のほかに、アルガス騎士団のブリッツ、同じ新世代円卓の騎士であるウーンドウォートと、主要人物に3人も女性ガンダムがいる。
同僚であるウーンウォードは同じルーンシフター族であることから何かしらの関係がありそうだが、真相は不明。続編はよ。
モチーフは『ADVANCE OF Z』に登場するガンダムTR-1[ヘイズル]。
HPは1300・2300・3300
獣王ラゴゥ
古よりブリティスの地に住まう獣たちの王の末裔。クロコダインとは何の関係もない。
シェイプシフター族と呼ばれる種族で、半獣半人のような見た目をしている。
陽気な賢君だが、邪悪な者には容赦がない。
二人の皇子の力を確かめるため彼らに戦いを挑み、力を認めた後は倒れたキングⅢ世に代わり新世代の円卓の騎士となった。冥府での活躍により得た二振りの宝剣を装備し最終決戦に挑む。
モチーフはガンダムSEEDに登場するゾイドもどきMSラゴゥ。
HPは4000→5000→6000
神速騎士(ナイト・オブ・ゴッドスピード)F90ジュニア
重甲騎士F90ジュニア
神官騎士(ホーリーオーダー)F90ジュニア
かつての新生円卓の騎士時代からずっと円卓の騎士として戦い続けている三兄弟。
現在は歳相応の重臣となっており、神速騎士はブリティス騎士団長、重甲騎士は衛士長、神官騎士は国教の最高責任者をそれぞれ兼任している。
兄弟三人で皇子二人を孫のようにかわいがっており、皇子たちにとって彼らは厳しいけど大好きなおじいちゃんのような存在である。
黒騎士のブリティス襲撃の際に捕えられてしまうが、後に解放され最古参の円卓の騎士として戦線に復帰する。現在でも兄弟力を合わせる戦法は健在。
HPはそれぞれ2000。かつて3人合わせてようやく一人前とされていたHPへ個人で到達している。
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