冊とは、書物を数えるときの助数詞である。
漢字として
册
- Unicode
- U+518C
- JIS X 0213
- 1-49-38
- 部首
- 冂部
- 画数
- 6画
- 意味
- 旧字は册。
- 柵、書物、勅書、はかりごと、という意味がある。〔説文解字〕の本字は𠕋で、〔説文・巻二〕に「符命なり。諸矦、進んで王より受くるもなり」とあり、天子からの詔勅のこととある。この勅書の意味ではのちに策を用いるようになる。
- 筴、策と通用する。
- 字形
- 柵の象形。その中に犠牲とする獣を入れた。金文には中に獣を書いた形のものもある。また二つの册が相対し両扉のような形のものもある。柵の初文。
- 〔説文〕には「其の札の一長一短、中に二編有るの形に象る」とあり、編簡の象形とある。ただ編簡の場合、一長一短があるのは不自然である。
- 音訓
- 音読みはサク(漢音)、サツ(慣用音)、訓読みは、ふみ、かきもの。名のりに、とみ、などがある。
- 規格・区分
- 冊は常用漢字で、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 册は第二水準。
- 部首
- 冊は、〔説文解字〕で部首である。〔説文〕はほかに嗣、扁を収める。
- 声符
- 冊を声符とする漢字には、柵、𣆑などがある。
- 語彙
- 冊封・冊子・冊立
異体字
- 𠕋は、〔説文〕の本字。
- 𥬰は、〔説文〕にある古文。
- 笧は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𠕁は、〔正韻〕に「(册の)今文、皆𠕁に作る」とある異体字。
- 𠕐は、〔五音集韻〕にある異体字。
- 𥮫は、〔篇海類編〕にある異体字。
- 册は簡体字でもある。
関連項目
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