冥とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 暗い、深い、暗くて見えない、遠い、奥深い、心の奥底、死後、隠れる、ひそか、立ち籠める、夜、黙る、愚か、幼い、迷う、という意味がある。〔説文解字・巻七(段注本)〕には「窈(くら)きなり」とある。
- 瞑と通じて目がくらむという意味がある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文解字(段注本)〕は「日に從ひ六に從ひ,冖聲。日の數は十。十六日にして月始めて虧(か)け冥(くら)きなり」という。
- ほかに、日が六時を過ぎると暗くなる意とする説(〔疑疑〕)、六は陸の古文で日が陸にあるとする説(〔文源〕)、昃に従い冖声の形声説(〔説文解字注箋〕)、死者の面を覆う布切れの象形とする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みは、メイ(漢音)、ミョウ(呉音)、訓読みは、くらい、ふかい、はるか。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。2010年に常用漢字に採用された。
- 部首
- 冥は〔説文〕では部首である。ほかに鼆を収める。
- 声符
- 冥を声符とする漢字には、塓、幎、嫇、溟、鄍、蓂、暝、瞑、覭などがある。
- 語彙
- 冥衣・冥王・冥界・冥婚・冥思・冥心・冥神・冥想・冥土・冥冥・冥府・冥福・冥利
異体字
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