冴島大河とは
1.特撮作品『牙狼-GARO-』の登場人物。主人公・冴島鋼牙の父。
2.SEGAのTVゲーム『龍が如く4 伝説を継ぐもの』『龍が如く5 夢、叶えし者』の主人公のうち一人。
本記事では2.について解説する。
概要
初登場は「龍が如く4 伝説を継ぐもの」。
元東城会系三次団体「笹井組」の構成員。1985年に起きた上野誠和会襲撃事件の実行犯で、組員を18人殺害した罪で死刑囚となった「伝説のヒットマン」。
組こそ違えど、「真島の兄さん」こと真島吾朗とは渡世の兄弟の間柄。
経歴
関西出身ではあるが、10代の頃にはすでに東京・神室町に居を移していた。両親を亡くして義理の妹の冴島靖子の病気を治すために喧嘩で金稼ぎをしていたところ、東城会笹井組の組長笹井英樹に返り討ちに遭う。事情を知った笹井の助力を得て妹の病気は完治し、笹井に恩義を感じて笹井と盃を交わした。
1985年4月21日、所属する笹井組を直系組織に昇格させるため、上野誠和会の総長「上野吉春」の殺害を目的に都内某所のラーメン屋を襲撃。幹部組員18人をリボルバー拳銃6挺で射殺し、その後警察に出頭。
殺人罪で死刑判決を受け、以来2010年まで25年間、死刑の執行を待ち続けていた。
しかし、死刑執行を目前として突如、沖縄の刑務所へ移送される。そこで25年前の襲撃事件の真相を知る浜崎豪と出会い、自ら真実を掴むため脱獄を決意。この時浜崎と共闘し、浜崎を兄弟と認めたことで浜崎から心を開かれることになったが、浜崎は銃撃を受けて冴島一人で桐生一馬が営むアサガオに流れ着き、桐生、澤村遥と知り合うが、この時は本名を名乗らなかった。
手当を受けた後は神室町に行き、城戸武、サイの花屋と出会う。地下闘技場での戦いの後で親の笹井と再会を果たすが、笹井は半死状態で人格が崩壊し、冴島の名を言うのが精一杯になっていた。ミレニアムタワーで真島と再会を果たし、25年前に裏切られた恨みを晴らすために真島とタイマンし、25年前の真相を聞くことになる。しかし真島は警視庁副総監の宗像征四郎と手を組んだ堂島大吾にはめられ警察に逮捕され、冴島は上の誠和会の葛城勲の襲撃を受けて靖子と共に拘束される。
やがて冴島が撃った弾は全てゴム弾で誰も死んでおらず、葛城が頭を狙って殺していたという真実を知る。葛城の銃撃を靖子が庇って靖子は死亡。打ちひしがれていたが桐生の説得と、浜崎が死んだという報告を受けて立ち上がり、ミレニアムタワーでは城戸とタイマンした。全てが終わった後、殺人罪は冤罪となり、無事東城会へ復帰し、直系冴島組の組長となる。
「龍が如く5 夢、叶えし者」では45歳。自身の「身を焼く」決意を固め網走にある刑務所で3年の懲役生活を過ごす。しかし2年後の47歳に兄弟分の真島死亡のニュースをきっかけに再び脱獄、全国の極道組織を揺るがす事件の中心人物の一人として動いていく。事件の首謀者を知るために桐生、渡瀬勝、勝矢直樹と喧嘩することになり、勝矢、桐生とタイマンするが、首謀者の黒澤翼に腕を銃撃される。その後は真島と再会を果たすが、黒澤に遥を人質に取られ、桐生の大事なものを見捨てることはできんとし真島とタイマンすることになる。一方、刑務所で知り合った弟分の馬場茂樹は品田辰雄に説得を託した。品田が馬場を止めて遥を人質にとる作戦が失敗したことで黒澤は計画を変更して真島と冴島を銃殺しようとしたが、病院から駆け付けた大吾と勝矢によって救われた。
「龍が如く6 命の詩。」では脱獄容疑で逮捕され、網走刑務所で過ごす。51歳となった終盤に釈放され東城会に復帰する。
「龍が如く7 光と闇の行方」では52歳。神室町3K作戦で東城会が崩壊し神室町を追われ、近江連合の渡瀬勝が釈放されるまで、ニック・尾形の計らいで堂島大吾、真島と共に行方をくらませていた。
そして2年後(54歳)に近江連合本部に乗り込んできた春日一番とその仲間たちを真島と共に迎撃したが、荒川真澄と大吾に止められる。翌日に近江連合本部で近江連合と東城会の同時解散が発表され、反発する幹部を撃退した。「龍が如く7外伝 名を消した男」では獅子堂康生の襲撃を受け、獅子堂の前に劣勢に陥った真島の助太刀に入るが、手負いの獣となった獅子堂の執念の前に適わず反撃される。桐生、大吾、真島と共に幹部を蹴散らし、獅子堂との戦いは桐生に譲っている。
その後は大吾、渡瀬、真島と共に彼らが立ち上げた警備会社で働き、荒川親子のお別れ会で春日を誘った。
蒼天堀で撃破した後はデリバリーヘルプで呼ぶことができるようになる。マンホールから突如現れ、マンホールの蓋で巨大な竜巻を起こして周囲のガラクタを纏って、蓋をフリスビーみたいに投げて敵にぶつけるというもの。敵全体にダメージを与え、防御力を下げるという効果を持つが、初回で使って以降は100万円かかる。あくまで春日のイメージ。またこれまではプレイヤー側の特権だった絆技を真島と共に使用し、春日に大ダメージを与える。
「龍が如く8」では58歳。多々良ひそかの暴露で警備会社が倒産し、粉雪が舞う人気がない地域で大吾、真島と共に暮らしていた。桐生の挑発を受けて喧嘩するが、常時ガード状態のため攻撃が通りにくい。また最後の一騎打ちでも与えてくるダメージが大きい。大吾、真島と共にミレニアムタワーに駆け付け、元近江連合の幹部と戦闘した。
外伝
「龍が如く OF THE END」では中国との商談に向かっていたため、登場しなかった。
「龍が如く 維新!」では新選組2番隊隊長「永倉新八」として登場。新選組の入隊試験を受けに来た斎藤一(坂本龍馬)に対し、天然理心流で勝負を挑む。互角に渡り合ったことから斎藤に合格を言い渡した。
その正体は「平間重助」で、本物の沖田総司を平山五郎と共に殺害し、近藤勇から「第二の人生を生きてみないか?」との誘われ、永倉新八と名乗るようになった。
身体データ&人物像
身長190cm、体重93kg。大柄で非常に筋肉質。形容するならゴリラのような体型をしている。背中の刺青は「虎と笹」の図柄。笹は「笹井組」との絆を意識して彫ったと推測できる。
2010年までは一貫してややクセのある長髪だったが、「5」では懲役刑で服役しているため丸坊主になっている(死刑囚は髪型がある程度自由)。
実際は一人も殺していなかったにも関わらず彼の「極道18人殺し」の異名は「5」桐生の「堂島の龍」と並んで東城会の伝説となっている。
強面な容貌に反して義侠心に篤く、人情味に富んだ、まさに講談の任侠のような性格。感情的になることも多く、感極まって号泣する場面も見られる。
かつては教師になるという夢を持っており、そのためか面倒見がよく、特に子供に対しては優しい。
25年もの間獄中生活を送っていたため現代の常識に疎く、神室町の様々な施設に対して浦島太郎じみた感想を漏らす様子は必見。
当然ながらPCや携帯電話はおろか、CD-ROMすら知らず「しぃでぇろむ? ろむって何や?」というコメントを残している。
ゆえに天啓の記録方法は他の主人公とは一線を画した方法を取る。具体的に言うと町中でいきなり丸太とノミを取り出し、閃いた技を模した木像を一瞬で彫り上げる。
(ちなみに技を思いつかなかった場合、”思わず”鮭をくわえた熊の像を彫ってしまう)
素晴らしい技術ではあるが、木くずをそこら中に撒き散らすので迷惑極まりない。
「4」の時点ではキャバクラに興味を示さず、カラオケも「歌うなんて俺のガラやない」と入店すらできなかったが、「5」では心境の変化があったのか、キャバクラでお姉ちゃんと戯れたりカラオケで熱唱することができる。歌唱シーンのムービーや、合いの手を入れる際の所作は必見。詳しい内容は伏せるが、初見時にボタン入力を誤る程度には衝撃的。ちなみに「維新!」でも歌う。
戦闘能力
常識を遙かに超えた怪力を武器とした豪快なもの。人間を頭上に担ぎ上げるのは序の口で、片手で2m以上の高さまで放り投げたり、挙句ドラム缶や大型バイクすら持ち上げて武器にしてしまうほど。
外見通りタフネスも相当なもので、ただでさえ高い体力に加えて、最終的には刃物すら通さない防御や攻撃中に一切怯まない能力(いわゆるスーパーアーマー)を身につける。
反面、攻撃サイクルは遅めで、特に日本刀を持った際に顕著。また回避に関する動作も苦手。典型的なタンク系キャラ。
「5」では路上の配電盤を引き抜く、道路標識を引きちぎる、拳を地面に叩きつけその衝撃で周囲の敵を吹き飛ばす(パワーゲイザー)、ひき殺そうと向かってくる自動車を受け止める、散弾銃がまともに通らない巨大熊を素手で叩きのめす、「7」では近江連合の幹部の顔を片手で掴んで投げるなど、もはや完全に人間を辞めている。
シリーズ中、唯一メインストーリー上で桐生と闘うことが出来る操作キャラである。本編で桐生と戦って敗北した描写がないのも「5」の時点では彼だけで、二度の対戦ではいずれも引き分けに終わっているため、実力的には互角と見て間違いない。
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