凱龍輝(ガイリュウキ)とは、『ZOIDS』シリーズに登場するティラノサウルス型汎用戦闘ゾイドである。
機体解説
凱龍輝 GAIRYUKI |
|
基本情報 | |
---|---|
型式 | RZ-070 |
所属 | ヘリック共和国 |
モチーフ | ティラノサウルス型 |
スペック | |
全長 | 23.8 m |
全高 | 12.6 m |
全幅 | 不明 |
重量 | 118.0 t |
最高速度 | 290.0 km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ヘリック共和国が東方大陸の軍需企業ZOITEC社と共同で開発したティラノサウルス型多目的戦闘ゾイド。
ネオゼネバス帝国軍のEZ-49バーサークフューラーと同じティラノサウルス型野生体ゾイドのコアをベースに使用しているため、共和国版バーサークフューラーとも言うべきゾイドになっている。
EZ-69セイスモサウルスの猛攻で中央大陸を追われた後、ZOITEC社の厚意で東方大陸へ渡った共和国軍残党が同社に対して自軍の大型ゾイド製造ノウハウと引換えに打倒セイスモサウルス用ゾイドの開発協力を依頼、そしてガイロス帝国より供与されたティラノサウルス型野生体ゾイドをベースとして、そこにZOITEC社のブロックスゾイド開発技術を応用して生み出した機体である。
本機には全く新しい防御システムとしてビームやレーザーといった敵のあらゆる光学系攻撃を吸収して自分のエネルギーに変換してしまう“集光システム”が搭載されている。各部に装着されている半透明の装甲は集光パネルと呼ばれるもので、これはその集光パネルで吸収したエネルギーをティラノサウルス系ゾイド特有の荷電粒子砲のエネルギーとして放ち、敵に反撃を加える事ができるという極めて画期的な装備であり、この集光システムを用いる事であのセイスモサウルスのゼネバス砲を吸収し、完全に無力化する事を最大の目的としている。
もう一つの特徴として“B-CAS(ブロックス・チェンジング・アーマー・システム)”が挙げられる。
これはブロックスゾイドを元よりゾイドの強化支援用パーツおよびユニットとするシステムで、似たようなものはセイスモサウルスなど一部のゾイドにもあったが、こちらは元より特定のゾイドの装甲や武装とする事を前提としており、従来機のそれよりもシステムとしての親和性が洗練されている。
それでいて汎用性も高く、このB-CAS用ブロックスゾイドもまた従来のブロックスゾイドとの合体ができるなどその運用幅は極めて広い。
本体には元より2つのブロックスコアが搭載されていて、装甲の一部をセパレートしてそのブロックスコアに結合させる事で、空中支援用のツバメ型ゾイド“飛燕”と水中支援用のカブトガニ型ゾイド“月甲”を生み出す事ができ、飛燕は空からの奇襲や撹乱を行なうものと推測され、月甲は詳細は不明だが水中から凱龍輝本体を支援するとされる。
基本形態では口腔の荷電粒子砲以外の火器はあまり装備されていないが、これは同時期に開発されたBZ-18ディスペロウやBZ-19エヴォフライヤーとのチェンジマイズによる補強が前提になっており、この2種と合体する事によってそれぞれ機動性と火力の強化がなされるようにもなっている。
全ゾイドの中で唯一名前に“漢字”が使われているゾイドだが、これは東方大陸には地球移民の中でも極東アジア系民族をルーツとする人間が多く、使われている言語や文字もそれに基づいているとされ、共和国側が協力してくれた東方大陸民に因んでこれらの文字を採用、「集光パネルの“輝き”を放つ“龍”」という意味と、そして「いつの日か故郷の中央大陸へ“凱旋”する」という願いを込めて名付けたためである。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2107年ロールアウト。共和国軍の中央大陸への再上陸を果たした後、緒戦ではオリジナルのバーサークフューラーを撃破するという実力を見せる。
その後も量産が進められ、本格的な戦闘参加となるキマイラ要塞攻略戦においては要塞を防衛していたセイスモサウルスのゼネバス砲を目論見通りに吸収し無力化させるもこの時はデータ不足から集光パネルが溶解してしまい反撃が出来ず、結果的にセイスモサウルスを取り逃がすが、事実上は今まで無敵を誇ったセイスモサウルスを撤退に追い込んだとも言え、要塞の陥落には成功させた。
しかし、後にはこの問題点も改善され、共和国首都奪還戦ではゴジュラスギガと連携を取る事で首都手前で防衛陣を敷いていたセイスモサウルス部隊を全滅させている。
アニメ
『ゾイドフューザーズ』に登場。
ライガーゼロフェニックス、マトリクスドラゴンとの戦いで突如エナジーライガーの不意打ちを受けてバスターフューラーを失ったブレードに、後輩のリュックがどこからか持ちだして与えられた。その正体は秘密結社リヒタースケールが進めていた世界制覇のためのゾイドを作るという計画“オペレーションジェネシス”に基づいて生み出した実験機である。
この凱龍輝を手に入れたブレードは手始めに宿敵のRDのライガーゼロフェニックスと交戦、その圧倒的な性能と変幻自在の戦法でゼロフェニックスを翻弄し、合体を解除させた挙句に荷電粒子砲でファイヤーフェニックスを破壊し、ライガーゼロの合体能力を奪った。その後RDはジェットファルコンとパートナーになり、ライガーゼロファルコンへユニゾンできるようになり、一度は敗れた。
その後は戦いを重ね、野良ゾイドのディスペロウやエヴォフライヤーを従えて凱龍輝スピードおよび凱龍輝デストロイへのユニゾン機能も獲得したが、強すぎる性能にブレードは疑問を抱いていく。
物語終盤でゴジュラスギガの暴走、エナジーライガーとの戦いを経てブレードもまた真の敵を認識するようになり、リヒタースケール擁するセイスモサウルスとの最終決戦ではRDのライガーゼロファルコンと共闘する。セイスモ内にリュックが囚われていると知ると、リュックを救うべく特攻をかけたため中破した。しかしRDの気迫を受けて共振現象を起こして立ち上がり、決着を見守った。
本作では独自設定として水中支援用とされる月甲も何故か飛燕と同じく空中支援用になっており、さらに別位相にいるターゲットを補足するという次元レーダーが内蔵されている。
また全身の集光システムは「レイエナジーアキュムレーター」という名前で呼ばれていた。
主な機体バリエーション
凱龍輝スピード
凱龍輝とエヴォフライヤーのチェンジマイズ形態。
エヴォフライヤーのマグネッサーウイングと武装の追加により機動性と攻撃力が同時に向上しているモード。
凱龍輝デストロイ
凱龍輝とディスペロウのチェンジマイズ形態。
ディスペロウの大型3連装キャノンやマルチプルキャノンなどが装着され、火力の強化が図られたモード。
凱龍輝バスター
凱龍輝とバスターイーグルのチェンジマイズ形態。
背部にバスターイーグルのキャノン砲を搭載して砲撃力を高めている。
凱龍輝・真
凱龍輝本体に地上支援用イノシシ型ゾイド“雷電”となる武装が追加された機体。
『フューザーズ』放映時期に発売されたが、なぜかアニメには反映される事はなかった。
凱龍輝RV
ゾイドタクティクスに登場するレイヴン専用機。
カラーリングは紫、集光パネルとキャノピーの色は緑となっている。
お絵カキコ
関連動画
商品検索
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ゴドス
- ゴジュラス
- サラマンダー(ゾイド)
- カノントータス
- プテラス
- ウルトラザウルス
- コマンドウルフ
- シールドライガー
- ゴルドス
- マッドサンダー
- ガンブラスター(ゾイド)
- オルディオス
- レイノス(ゾイド)
- ステルスバイパー
- ブレードライガー
- ストームソーダー
- ガンスナイパー
- ハンマーヘッド(ゾイド)
- ライガーゼロ
- シャドーフォックス
- ケーニッヒウルフ
- ゴジュラスギガ
- グスタフ(ゾイド)
- ドスゴドス
- ゴルヘックス
▶もっと見る
- 0
- 0pt