函館本線単語

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函館本線(はこだてほんせん)とは、函館駅旭川駅を結ぶ本線と、大沼駅から渡島砂原を経由して森駅を結ぶ砂原支線からなる、JR北海道鉄道路線(幹線)である。

概要

函館本線
基本情報
運行事業者 北海道旅客鉄道
起点 函館駅本線
大沼駅(砂原支線)
終点 旭川駅本線
森駅(砂原支線)
総路線距離 423.1km(本線
35.3km(砂原支線)
92
(一般:4:86、貨物:2
路線記号 01札幌
H函館長万部、苗穂~白石
N鹿部~東
S(二股~桑園)
A(厚別~旭川
軌間 1,067mm
最高速 120km/h
函館長万部小樽旭川
95km/h
大沼渡島砂原長万部小樽
全通 1905年8月1日
本線
1945年6月1日
(砂原支線)
1966年10月1日
支線)

北海道で最も重要な路線であり、最古の鉄道開業区間を含んでいる。
現在は、函館駅長万部駅長万部駅小樽駅小樽駅札幌駅旭川駅で路線の性格が異なっている状態である。

函館駅長万部駅特急の本数が多いが、普通列車函館駅森駅それなりに本数がある。
七飯駅大沼駅は、下り線用の通称線があり、新函館北斗駅仁山駅を通過する。線が存在するのは本線ルートが急勾配であったため(仁山駅スイッチバックはこれに関連するものである)、それを回するルートが必要であったことと、輸送増強のためである。
下り普通列車は基本的に本線経由であるが、貨物列車と一部の下り普通列車線を経由する。
大沼駅森駅は、渡島砂原経由と大沼公園経由の2ルートがある。優等列車は全て仁山・大沼公園経由(かつては下り列車のみ線経由だったが、北海道新幹線開業に合わせて新函館北斗駅に停するようになったため、2016年3月26日から全て仁山経由に変更された)、貨物列車は下りが線・大沼公園経由となるが、上りが渡島砂原・仁山経由となる。普通列車は上下線共に渡島砂原経由の方が多い。
北海道新幹線開業後は経営分離が予定されており、第3セクター鉄道化が検討されているが、普通列車での需要が少ないこともあってバス転換を望むすらあり、貨物専用にする案まで存在する。函館駅新函館北斗駅間は今後の需要を見込んで第3セクター鉄道として存続する方針が2022年に地元自治体の協議会で決まったが(おそらく道南いさりび鉄道に移管される可性が高い)、新函館北斗長万部駅間は線含めて止としてバス転換する方針となった(仮に全区間3セクとしても線は引き継がれない見込み)。
こうなると貨物専用とするしか実質は残されていないが、JR貨物が管理するには負担が大きく、地元自治体も貨物のためだけに出資することは拒否している状況のため、新たなスキームが必要であるとされている状況である。2023年7月には物流へのが大きいとして貨物鉄道は存続させることで北海道JR北海道JR貨物で合意したが、具体的なスキームについてはこれからとなる。

長万部駅小樽駅全にローカル線と化している。これは、全ての特急室蘭本線経由で函館駅札幌駅を通るためである。ただし、この区間を止すると有珠山噴火した時のルートが消滅するため長年止は先送りされていた。しかし、北海道新幹線札幌まで延伸された場合はJR北海道としては不要となるため、こちらも経営分離が検討されており、最終的にバス転換することで合意。JR貨物としてもこの区間をルートとするには課題があり厳しいと存続に否定的である。ちなみにバス転換については新幹線開業より前に止できないかと言う地元の要望すらある。だが転換先であるバス事業者の選定に難航しており(バス事業者側の乗務員不足によるもの)、スムーズバス転換できるかは不透明である。
現時点では余市小樽駅間はラッシュ時はそれなりに混雑しているほか、倶知安駅小樽駅間はそこそこ本数はある上に、ラッシュ時には小樽駅えて札幌駅まで直通する列車も設定されている。また、ニセコへの観光需要も存在しており、多客期には臨時列車が運行されることがあった。

小樽駅札幌駅通勤路線となっており、快速列車が多いのが特徴。列車によっては新千歳空港まで一本で行ける。また、平日には手稲駅札幌駅で「ホームライナー」が設定されており、乗整理券(100円)を追加購入するだけで特急車両に乗する事ができる。

札幌駅岩見沢駅通勤路線状態であり、普通列車の本数は札幌駅江別で1時間に4本、札幌駅岩見沢駅で1時間に2本設定されている。

岩見沢駅旭川駅は、特急の本数は多いが、普通列車は特に滝川旭川駅の本数が少ない。岩見沢駅滝川それなりに本数はある。

電化区間は、函館駅新函館北斗駅間と、小樽駅札幌駅旭川駅間であり、新函館北斗駅長万部駅小樽駅間は非電化。このうち五稜郭駅新函館北斗駅間は、北海道新幹線とのアクセス列車を運行する関係で、2016年3月に電化された。

また、運炭路線として砂川~上砂川間を結んでいた上砂川支線が存在していたが、炭鉱が閉山したことにより、貨物輸送が止となったことと、閉山による沿線人口の減少に伴い客が減少したことにより、1994年5月16日止となり北海道中央バスに転換された。→上砂川支線

運行列車

2021年10月現在情報を表す。

特急列車

普通列車

函館駅~長万部駅

長万部駅~小樽駅

小樽駅~旭川駅

使用車両

2022年4月現在情報を表す。

函館駅~長万部駅

長万部駅~小樽駅

小樽駅~旭川駅

電車

気動車

過去の使用車両(記事がある形式のみ)

駅一覧

信号場及び過去の接続路線については、JR発足日(1987年4月1日)以降に存在していたもののみ掲載する。

函館駅~長万部駅

特急:「北斗」 快速:「はこだてライナー
●:停 :一部停 |:通過 :下り列車の一部は経由しない
∥:複線区間 ◇、|:単線区間(◇は列車交換可) ∨:ここより下は単線 ∧:ここより下は複線

七飯駅大沼駅間に下り線専用の通称「支線」があり、それを含めると実質複線となる。途中し。

駅番号 ■乗換・備考 線路 所在
普通 快速 特急
H75 函館駅 函館市電本線大森線(DY17)【函館駅前停留所
JR北海道青函航路1988年3月13日止)
函館市
函館貨物 貨物
営業キロ上は五稜郭駅と同一地点
H74 五稜郭駅 道南いさりび鉄道道南いさりび鉄道線
H73 桔梗駅
H72 大中山駅 亀田
七飯町
H71 七飯駅 JR北海道:函館本線(支線)
H70 新函館北斗駅 JR北海道北海道新幹線 北斗市
H69 仁山駅 亀田
七飯町
H68 大沼駅 JR北海道:函館本線(砂原支線・支線)
H67 大沼公園駅
H66 井川駅 茅部
H65 駒ヶ岳
(H64) 東山駅 2017年3月4日
(H63) 姫川信号場 2017年3月4日から格下げ
H62 森駅 JR北海道:函館本線(砂原支線)
(H61) 桂川駅 2017年3月4日
(H60) 信号場 待避用信号場
2022年3月12日から格下げ
(H59) 石倉 2022年3月12日
H58 石倉
H57 落部
八雲
H56 野田
H55 山越
H54 八雲駅
(H53) 鷲ノ巣信号場 2016年3月26日から格下げ
H52 山崎駅
H51 黒岩
(H50) 北豊信号場 2017年3月4日から格下げ 山越
長万部町
H49
H48 中ノ沢
H47 長万部駅 JR北海道室蘭本線北海道新幹線(予定)

砂原支線

線内全列車

◇:列車交換可 |:列車交換不可

駅番号 ■乗換・備考 線路 所在
H68 大沼駅 JR北海道:函館本線(本線 亀田
七飯町
(N71) 池田 2022年3月12日
(N70) 流山温泉 2022年3月12日
(N69) 銚子口信号場 2022年3月12日から格下げ
N68 鹿 茅部
鹿部町
N67 渡島 茅部
N66 渡島砂原
N65
N64 尾白
N63 森駅
H62 森駅 JR北海道:函館本線(本線

長万部駅~小樽駅

快速:「ニセコライナー
●:停 ▼:札幌きのみ 普通列車は各に停
◇:列車交換可 |:列車交換不可

駅番号 ■乗換・備考 線路 所在
快速
H47 長万部駅 JR北海道室蘭本線北海道新幹線(予定) 山越
長万部町
S32 二股
(S31) 2017年3月4日
S30 黒松 寿都
黒松内町
S29 熱郛
S28 名駅
越町
S27
S26 昆布
S25 ニセコ
ニセコ
S24 羅夫 舎内に宿泊施設あり(の宿ひらふ)
倶知安町
S23 倶知安駅 JR北海道北海道新幹線(予定)
S22 小沢 岩内
共和町
S21 余市
仁木
S20 然別
S19 仁木
S18 余市 余市
余市町
S17 小樽市
S16 塩谷
S15 小樽駅

小樽~旭川間

この区間は全線複線

特急:「カムイ」「ライラック」「宗谷」「オホーツク」「北斗」「おおぞら」「とかち」「すずらん
快速:「エアポート」、「ニセコライナー
ホーム:「ホームライナー
●:停 :一部停(通過) |、↓:通過 普通列車は各に停

駅番号 ■乗換・備考 所在
ホ|ム 快速 特急
S15 小樽駅 小樽市
S14 南小樽駅
S13 小樽築港駅
S12
張碓駅 1990年9月1日臨時駅化、1998年7月1日通年休止、2006年3月18日
S11 銭函駅
S10 ほしみ 札幌市 手稲区
S09
S08 稲穂
S07 手稲駅 名「北海道科学大学 最寄
S06 稲積公園
S05 発寒駅 西区
S04 発寒中央
S03 琴似駅
S02 桑園駅 名「JRA 札幌競馬場前」
JR北海道札沼線学園都市線
中央区
01 札幌駅 札幌市営地下鉄:南北線N06)・東豊線H07)【さっぽろ駅
JR北海道北海道新幹線(予定)
北区
H02 苗穂駅 中央区
H03 白石駅 JR北海道千歳線 白石
札幌貨物ターミナル駅 貨物
A04 厚別 千歳線直通 厚別区
A05 森林公園駅
A06 大麻駅 江別市
A07
A08 高砂駅
A09 江別
A10
A11 岩見沢市
A12
A13 岩見沢駅 JR北海道室蘭本線内線(1987年7月13日止)
A14 峰延 美唄
A15 珠内
A16 美唄
A17 志内
A18 奈井江 空知
奈井江町
A19 豊沼 砂川市
A20 砂川 JR北海道:函館本線(上砂川支線)(1994年5月16日止)・歌志内線1988年4月25日止)
A21 滝川 JR北海道根室本線 滝川市
A22 江部
A23
A24 JR北海道留萌本線深名線1995年9月4日止) 深川市
A25 納内
(A26) 2021年3月13日 旭川市
A27 近文
A28 旭川駅 JR北海道宗谷本線石北本線富良野線

上砂川支線(1994年5月16日廃止)

詳細は「上砂川支線」を参照。

線内全列車、全線単線

■乗換・備考 所在
砂川 JR北海道:函館本線(本線歌志内線1988年4月25日止) 砂川市
空知
砂川
砂川

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28 ななしのよっしん
2022/09/22(木) 21:20:32 ID: 4LzqEUzaYu
お金を出さないスタンスはそれでOK。
JR貨物への間接的な支援が価格競争の原資になって他の輸送モードを苦しめたら問題だし。
まずは客対応が不要になる分底的にコスト削減してどこまで経費を抑えられるか。
重要なのは安定して安価な輸送であって、函館本線を経由することではない。ということは念頭に置き、最適解を探ってほしい。
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29 ななしのよっしん
2022/09/27(火) 12:59:54 ID: fz/twg5fwB
>>28
貨物列車を削減したらトラック輸送を増やさなければならず、ただでさえトラック運転手不足に悩まされている物流業界を今以上に苦しませることになる。
売り上げが減ることだけが苦しむ要因ではないから。
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30 ななしのよっしん
2022/09/29(木) 12:19:51 ID: /W0YkIC1zj
どうせから補助出すなら陸運と運に出してあげたほうが良いと思う。
日本では鉄道貨物に未来はない。
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31 ななしのよっしん
2022/10/27(木) 19:11:50 ID: 7ZRz30YQz+
昔は日本各地にあった臨港鉄道の類が、廃線になったきり一向に復活しないのが全てを物語ってるんよな
今時からの荷下ろしに使われるのは普通トラックだし、ならそのまま的地に直行させて何が悪いのかという話
北海道の特殊性と言えばだが、それも去年のJR北海道の醜態で最鉄道の方が信用ならなくなってる
どうせ税金使うなら苫小牧港あたりを拡してカルビーポテト丸みたいなのを増やす方がコスパ良いって絶対

>>29
それも連接の導入やサポカー進化で10年20年の内に解決しそうではある
そもそも今の人手不足自体、コロナ禍外国人労働者に頼れないという特殊条件に起因するところあるし
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32 ななしのよっしん
2022/11/12(土) 05:13:46 ID: oJkaUeb5/z
せめて「解決してから」言ってくれ
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33 ななしのよっしん
2022/11/18(金) 22:01:46 ID: DGOZMbxPO0
>>31
その10~20年はどうするんですかねぇ・・・
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34 ななしのよっしん
2022/11/29(火) 00:37:50 ID: +NLxUcEftK
今ある人材を使いつb…
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35 ななしのよっしん
2024/03/19(火) 17:18:03 ID: wGJb7JEP2f
函館新函館北斗:いさりびへ移管?
新函館北斗長万部客営業止も貨物用に線路は残す(支線は止?)
長万部小樽廃線決定済み
小樽札幌:引き続きJRが運行

新幹線並行区間の今後は今のところこんな感じか
代替手段の確保はまだまだ決まりそうもないのがね、札幌市内ですらバス大減便してるし
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36 ななしのよっしん
2024/03/28(木) 18:50:09 ID: JuGCwZZvIi
>>35
貨物用に残す区間はどこがどう管理するのかが難しいな
JR貨物は嫌がるし庁は期待できないし、いさりびが受ける体力あるかっていう...

余市小樽はそれ(バス転換)で本当にいいのかとも思うが、まず転換に耐えれるだけの人員確保できなそうなのがなんとも
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37 ななしのよっしん
2024/03/28(木) 19:01:53 ID: y+L8zKKkks
正直新幹線にこだわってるのが元のような気もするけどな
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