初級シスアドとは、昔あった国家試験(国家資格)の一つである。
正式名称は初級システムアドミニストレータ試験。
概要
かつて存在した情報処理技術者試験の区分の一つ。1994年10月から2009年4月まで実施された。
第二種情報処理技術者試験(現・基本情報技術者試験)と並び初級レベルの区分として位置付けられていたが、第二種情報処理技術者試験がITエンジニア向けの初級試験なのに対して初級シスアドはユーザー向けの初級試験として位置付けられていた。
より上位の資格として、上級シスアド(上級システムアドミニストレータ試験)とセキュアド(情報セキュリティアドミニストレータ試験)も存在する。
1995年までは単にシステムアドミニストレータ試験と呼ばれていたが、1996年に上級シスアドが追加されたことから初級シスアドに名称変更された。
難易度
情報処理技術者試験の中では初級レベルとされているがそれでも一応国家試験であるため、民間のパソコン検定と比較すると難易度は高めであり準難関資格と位置付けられていた。当時実施されていた文部科学省認定の情報処理活用能力検定(旧J検)と比較した場合、初級シスアドは旧J検の1級と2級の間くらいの難易度と言われていた。
上級シスアド>旧J検1級>基本情報技術者(旧制度)>基本情報技術者(2009年以降)≧初級シスアド>旧J検2級>ITパスポート≧情報活用試験1級
試験形式
科目は午前と午後の2つあり、原則として両方とも合格しなければならなかった。午前は四肢択一式、午後は多肢選択式で記述問題は無かった。
ただし、午前に関しては条件付きで科目免除制度もあった。(詳細は「基本情報技術者試験の科目免除制度」を参照のこと)
出題範囲
主に以下の内容が出題されていた。
- セキュリティ
- ネットワーク
- データベース
- コンピュータシステム:ハードウェア、ソフトウェアなど
- マネジメント系:プロジェクトマネジメント、システム開発、ITサービスマネジメント(運用管理)
- ストラテジ系(ビジネス分野):経営戦略、簿記・会計など
- 表計算ソフトの使い方(午後のみ)
ただし、第二種情報処理技術者試験(現・基本情報技術者試験)と異なりアルゴリズムやプログラミングに関する問題は出題されなかった。
ITパスポート試験との違い
2009年4月から後継の試験としてITパスポート試験が実施されているが、初級シスアドとは以下のような違いがある。
- 初級シスアドは合格率が例年30%程度の難関試験だったのに対し、ITパスポートは合格率が40~50%程度であることが多い。
- 初級シスアドは午前(四択問題)と午後(長文読解)の2科目に分かれており、両方とも合格しなければならなかったが、ITパスポートでは四択問題のみが出題される。
- 初級シスアドの午前は過去問の使い回しが多かったが、ITパスポートは少ない。
- ITパスポートは初級シスアドの午前と異なり、表計算ソフトの問題も出題される。(初級シスアドで表計算ソフトの問題が出題されていたのは午後のみ)
ちなみに2009年4月に限り、ITパスポート試験と初級シスアド試験が同時に実施されていた。
また、初級シスアド廃止後は基本情報技術者試験でもマネジメント系やストラテジ系の分野と表計算ソフトの問題が出題されるようになった(ただし表計算ソフトは現在の基本情報技術者試験では出題されなくなった)。
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関連項目
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