初音さんとは、以下のことを表す。
概要
若干Pこと“STONK(ストンク)”が考案した初音ミクのデフォルメキャラクターである。
時々“アイシンクミク”や“アイシンクアンシンミク”と呼ばれることもある。
おおよその特徴は以下の通り。
要約すると「若干地味な初音ミク」といったデザイン。
若干OLや事務員のような格好だが、ほのぼのとした雰囲気と愛嬌よさに魅力があるキャラクターである。
ちなみに事あるごとに楽器を演奏する。テレパステレパスでは一人バンドめいた事もやっていた。
本来の初音ミクとは若干異なる風貌で作者自らが明確に“初音さん”と呼んでいるものの、
いわゆる派生キャラ(亜種)としての認知は若干微妙であり、定着している訳ではない。
冒頭にもあるように、単純に初音ミクを「初音さん」と敬称付けで呼んでいるケースも多い。むしろ越えている。
現在は若干Pが描き出した初音ミクの人物像の一つという認知で纏まっているようだ。
とりあえず若干P専属のキャラクターという扱いだが、似てると言われるキャラがいない訳でもない。
特に若干Pにソワカちゃんを描かせるとそれっぽくなるのは若干有名な話。単にクセだったんだろうけど。
近年は若干デフォ子っぽいとも言われる。ツインテを剥がしてベレー帽を被せてみよう。
初音さんの遍歴
若干Pの活動と初音さんの活躍は密接な関連性があったりするのだ。
投稿者である若干Pこと“STONK(ストンク)”の詳細については割愛させて頂く。
- 【前歴】
- 起源はニコニコ動画ではなく、pixiv内で公開された“4つ打ちリズムと初音さん”が発祥。
作者曰く、インターネット上で公開した版権キャラ漫画の第一号なのだという。 - ただしニコニコ動画内では関連サイトを含めて公開されることはなく、若干内密にされている。
一方のpixiv内では当時のランキングで一位になる程に注目されていたようで、
賛否両論となった内容も含め、ニコニコ大百科でも語り草にされたようだ。 - 余談だが、この時期はジト目ではなかった。
- 【活動前期】
- なんやこんやで誕生した初音さんを歌わせようと思っていた若干P
だが“初音ミク”のキャラクター性には若干馴染めず、なかなか第一歩を踏み出せずにいた。
当時は「成就せぬ悲壮的な恋」のような作品を(前歴を含めて)作っていた時期であり、
VOCALOID業界にありがちな「謳歌するような至福的な恋」とは対照的だったのも懸念材料だろう。 - こうした先入観と不安を払拭したのが“VOCALOID・アンダーグラウンド・カタログ”。
当時のメジャーな作品群を目指して活動を始めたのではなく、
敢えてアングラカタログを聴くようなマニアックな支持層に向けて活動を始めたのだという。 - 故にアイシンクアンシンで大きな注目を浴びたのは予想だにしない事態であった。
- 【活動後期】
- なんやかんやで初音さんの動画を作っていた若干Pだが、実はそこまで長く続けるつもりではなく、
当初は初音ミクのボイスパーのカバーで打ち止めにするつもりだったという。
4つ打ちリズムの一件から初音さんを(作品展開による)フォローも出来たという心境もある。 - しかし所属していた《捻れたアヒル》からの企画を受ける形で活動を続行、
サークルから後押しされる形ながらも“テレパステレパス”を公開させるに至る。
事実上の最終作である“サボテンと蜃気楼”も同上の理由で作られている。 - 初音さんが弾き語りを披露する第三者として描かれるようになったのも上記の事情が絡んでおり、
この頃から初音さんを無理に目立たせる必要性はなくなったからと語る。
その割にはテレパステレパスでは目立っていたが…。それにしてもこの初音さん、ノリノリである。 - なお、若干Pが“KNOTS(ノッツ)”だと間接的に公言してからの出番は一度しかない。
若干Pがニコニコ動画にて最後の投稿を行ってからKNOTS名義で初音さんを出したことはない。
元々彼はキャラクターに距離を置いて接するスタンスのボーカリストでもあったので、
調声の手間が掛かるだけ、案外反りが合わない関係だったのかもしれない。
そうした意味では「慣れる」ことも「飽きる」こともなかったが故の終演なのだろう。
とはいえ、初音さんが務めた楽曲の多くは現在でも名曲として親しまれている。
今となっては疎遠になってしまったとはいえ、彼が彼女に残したものは決して小さなものではない。
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