刹活孔とは、北斗神拳における秘孔の一つである。
概要
原作では、トキがラオウと対決する直前に自らに使用したのが最初。
その後に、ケンシロウがファルコに対しても使用している。
また、アニメ限定だが、108話にてラオウが自分で自分の刹活孔らしき秘孔を突いている。
秘孔の位置は両足の太もも内側の、付け根にやや近い位置に3点並んだようにして存在する。
この秘孔を突くと一時的に剛力が得られるが、体への負担が大きく場合によっては寿命を縮めてしまう。
トキは元々柔の拳の持ち主であるが、あくまで「剛の拳」で兄・ラオウを超える事を目指していたため、刹活孔を突くことによってラオウと対等に近いだけの剛の拳を手に入れる。しかし北斗神拳伝承者に最も相応しかったといわれる男とは言え病に犯された体では限界があり、「かりそめの剛の拳」でしかなくラオウを倒すまでには至らなかった。
なお命を削る秘孔であるはずだが、トキはラオウとの闘いに敗れた後もしばらく存命していた。トキが強靭な体を持っていたからなのか(核戦争時に致死量の一億倍の死の灰を浴びたのに生きているという設定もあるし)、単に刹活孔の副作用がそこまで大したことのないものだったのかは不明。
ファルコはケンシロウによって帝都の圧政が終わった後、攫われたリンを助けるために単身で修羅の国へと乗り込んだが、上陸して直ぐに名も無き修羅の少年に手も足も出ず瀕死に追い込まれてしまう。死を迎える前に辛うじて追ってきたケンシロウが間に合うが、そこでファルコは「北斗神拳にあると聞く一瞬の生を呼び覚ます秘孔」を願う。ケンシロウはファルコの刹活孔を突き、ファルコは最後の力を振り絞って修羅に勝利した後、息を引き取った。
なおファルコが元々パワータイプの拳士だったからなのかは不明だが、「剛力を得る」秘孔ではなく単に「生命力を一時的に増す」秘孔に変わっている様子。
時系列的にはさかのぼるが、ラオウとケンシロウの最後の戦いにおいて、相互に無想転生を使い他の奥義の意味がなくなる展開となった。奥義を使わぬ赤子の戦いともいえる戦いの末、最後の一撃でラオウは自身の全霊の拳を破られる。もはや立ち上がる力すら無くした時に、戦う力を呼び戻すべく刹活孔らしき秘孔を突く。刹活孔を突くことで立ち上がって拳を振るいはしたものの、ラオウの拳にケンシロウの身を砕く力が蘇っていなかった。戦いの末、もはやラオウの体にはそれだけの力が残されていなかったのかもしれない。その後はあの「わが生涯に一片の悔い無し」のシーンへと続く。
AC版「北斗の拳」における刹活孔
自分に使うものと相手に使うものと2種類あり、自分に打った場合は原作どおりパワーアップの効果がある。
攻撃力や星取り性能が上がる代わりに体力回復しなくなるという性能。
決して弱い技ではないのだが、相手に使う方がずっと強いのであまり使われない。使われる場面自体はちょくちょく見られるが、大抵他の技からのコマンドミスによる暴発。
そして「激振孔」とも呼ばれる、相手に使う刹活孔こそがこのゲーム最大のチート技である。
刹活孔と言う名前のくせに相手に打ってもパワーアップはしないというインチキはともかく、通常HITで星2つ・カウンターで星3つと言う無茶苦茶な星取り性能に加え、カウンターならそのまま追撃可能、おまけに打ち終わりに隙が殆ど無く、ガードされてもこちらが有利という超高性能技であるため、相手が手を出してきそうな場面では遠慮も自重もされずにどんどんブッパされる。ブッパッコー(ぶっぱ+セッカッコー)と言う通称もあるほど。
なおカウンターヒットで壁バウンドした場合、その時点で星が0になっていればそのままテーレッテーが入る。つまりトキ相手で星が3つ以下の状態は、常にブッパッコーから一瞬で即死する危険が付きまとう事になる。
紅の豚さんありがとう!
ちなみにこの技、無敵時間が「4パターンあるうちのランダムで決定される」という意味不明な仕様がささやかれていたが、家庭用の検証によると出掛かりの無敵は無く、発生が4パターンというのが正確であるらしい。
ただしAC版と家庭用には細かい部分の差異がある(顕著な例がユダの技など)ため、AC版にも同様の仕様であるかどうかは現状では不明である。
関連動画
関連項目
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