前世とは、
- 仏教やヒンズー教などの輪廻転生を説く宗教で、今の生涯の前に送っていた生涯のこと。「前世は中世ギリシャの農民だった」
- コテハンやVtuberなどの、現在の名義の前に使っていて今は捨てられた名義やガワのこと。「あのVtuberの前世は実はあの有名Vtuberらしい」
概要
今送っている生涯、人生の前の生涯、人生のこと。仏教では過去世とも呼ばれている。神道では死ぬと黄泉の国に行ったり、神となって子孫を見守ることになるので、前世を説くことは少ない。また、キリスト教などのアブラハムの宗教でも基本的には人生は一度きりと考えられているので、前世という物はない。
仏教では解脱しない限り、畜生道だったり、人間界に転生を繰り返すことになるので、今生まれる前の生涯があるということになるので、それを指して前世と言っている。なので、前世はオオカミかもしれないし、餓鬼かもしれないし、菌や植物だったかもしれないし、ネアンデルタール人かもしれないし、古代エジプトの神官かもしれないし、古代ギリシャの奴隷だったかもしれないわけである。で、これは嫌だから解脱できるように頑張ろうねというのが仏教の基本教義なのである。
(仮に前世があるとして)基本的には自分の前世が何だったかと言うのは、あなたが実は阿羅漢や菩薩で宿命通が使えるとかではない限り、覚えていないことが通常である。実は前世が細菌で白血球から逃げ回っていたが食われてしまっただとか、虫歯菌だったが歯磨きで死んでしまっただとか、オオカミで一匹狼だったとか、古代エジプトの兵士で矢が当たって死んでしまっただとかいう記憶がある人はいないはず...である。しかし、何らかのきっかけで前世を思い出したり、前世と思われる謎の記憶があるという人や、4~5歳ごろまでは前世の記憶があったり、かなり詳細で実際にその時代を生きた人でしか知りえないことを知っているという人もいるとかいないとか。信じるか信じないかはあなた次第です。
そこから転じて、Vtuberなどで今のVtuberをやる前にやっていたVtuberのことを前世という。公言してはいないが暗に仄めかしていたり、前世について触れることは禁則事項だったり扱いは様々である。前世は別の事務所で今の事務所に転籍しただとか、卒業したり契約解除になって個人勢になっただとか、炎上したり不祥事を起こしたのでリセットするために転生しただとか、前世がある理由は様々であるが、禁則事項扱いのVtuberに前世が〇〇だとか前世の話をするのはやめましょうね。
創作では
- 「ヒロインと男性キャラが、前世でも恋仲であったが、何らかの原因で結ばれなかった」「あるキャラが前世でも主人公と敵、友人、家臣など何らかの関係があった」「前世でも〇〇していた」など、前世の関係性などが今世のストーリーに影響を与えていくということが書かれることがある。
- 「前世では悪の魔女として生き、勇者一行に討伐され殺されてしまったあたしが今世では聖女として修道院でひっそりと生きます」「前世はあまり有名でないプロボクサーだった俺が、転生した異世界で剣闘士として無双します」など、前世の失敗を活かしたり、前世のスキルを活かしたりして転生後を生きる物もある。
- 「あたし前世は菌類でさー、免疫にやられて死んじゃったんだよねー。すごく痛かったんだけど。ねぇ何であたしのこと殺したの?」「前世ビザンツ帝国の重装歩兵だったんだけど、ムスリムの軍勢から敗走する時に殺されたんだよね。俺がお前に殺されたのもこんな暑くて乾燥した日だったなぁ」など、前世がホラーな展開に使われることもある。
- あるかないかわからないのではなく、その世界の生命の摂理として、明確に輪廻転生が存在し明言されているという世界観のモノもある。
前世が登場する作品
- 100万回生きたねこ - 前世はサーカスの猫だったり、漁師の猫だったりした。
- 遊☆戯☆王 - 海馬瀬人の前世が古代エジプトの神官セトであった。
- ハムナプトラ2 - エヴリンの前世がネフェルティティ、ミラの前世がアナクスナムン。
- 最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。 - アイビーの前世は日本人女性。
- ウマ娘 - 前世は実在した競走馬。
- デジモン - デジモンは死ぬときにデジタマを残して転生する設定の作品が多い。「デジモンセイバーズ」において、ゴツモンは前世では人間を敵視していたが、転生後はそうではなくなっていた。
- 神風怪盗ジャンヌ - 日下部まろんにはいくつか前世がある。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 2
- 0pt


