2016年 | 2017年 | 2018年 |
---|---|---|
ボルケニオンと機巧のマギアナ | キミにきめた! | みんなの物語 |
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』とは、TVアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第20作目である。2017年7月15日公開。
概要
ゲーム、アニメに続いてポケモン20周年を記念する長編映画20作目の映像作品。2016年12月15日におはスタにて予告映像が公開された。
地上波にてサン&ムーンが放送中のアニメ映画だがキャラデザがサン&ムーンとは非なるもの、サトシの服装が初代のアレンジ仕様という事から近年流行りのリメイク作品ではないかという事で話題を呼んだ。なお、実際には「今までのポケモン世界を凝縮して再構成した、リブート作品」という形であった。
『キミにきめた!』というタイトルは記念すべきポケットモンスターのアニメ第1話『ポケモン!キミにきめた!』を思い起こさせるものであり、また、公開された杉森建原案のポスタービジュアルも"ホウオウを見上げるサトシとピカチュウ"と第1話を思い起こさせるものとなっている。
なお、ホウオウは幻のポケモンの中では数少ない、劇場版に登場したことがないポケモンであり[1]、この映画がホウオウ初の銀幕デビューとなった。
例年と同じく監督は湯山邦彦、音楽は宮崎慎二。脚本はアニメポケットモンスターでは無印から参加している米村正二。また、一部脚本として首藤剛志の名前がクレジットされている。劇中ではアニメ版の話を再構成したものが組み込まれただけでなく、いわゆる「ポケモンの没プロット」を再構成したところもあるからこそ、一部脚本としてクレジットされている。
登場人物
- サトシ(CV:松本梨香)
ご存知アニポケシリーズの主人公。
本作のサトシはテレビ放送版のサトシではなく、
「もしもサトシがホウオウをそのまま追っかけていたら」という別世界のサトシである。
本家同様ピカチュウをパートナーとして旅をしていき、ピカチュウとキャタピーだけでニビ~タマムシまでのジムを攻略するほどの猛者であるが、旅を始めたばかりのルーキー故に精神的な幼さがあり、それが本作の重大な分かれ道を決めることになる。 - ピカチュウ(CV:大谷育江)
ご存知サトシのパートナー。
彼とパートナーになる経緯は原作と変らないが、本作はそれ以降もサトシとの絆を試すシーンが多く、
彼らが「本当のパートナー」になるための物語となっている。 - キャタピー→トランセル→バタフリー(CV:愛河里花子)
原点と同じくサトシが最初に捕まえたポケモン。
キャタピーの時点からすでにバトルで大活躍をしている等本家より強そうな描写がある。
そして、本作においても… - ヒトカゲ→リザード→リザードン(CV:三木眞一郎)
本家同様捨てられて死にそうなところをサトシが助け以後仲間になったカントー炎御三家。
やはりスタッフのお気に入りなのか活躍が多く描かれる。
ちなみに原点と違いリザードになってもサトシに逆らうシーンは一切無く忠義者。 - ソウジ(CV:本郷奏多)
旅の途中で出会うサトシの仲間トレーナー。原点のタケシのポジションに相当する少年。
冷静沈着なメンバーのまとめ役であり食事などは主に彼が用意する。
パートナーはルカリオ。 - ルカリオ
ソウジのパートナー。
パートナーというよりは執事という印象であり、ソウジに寄り添いタオルを持つ姿が印象的。 - レントラー
ソウジの元パートナーであり、既に故ポケモン。
幼き頃に雪山にてソウジを身を挺して温めた結果凍死してしまい、今でもソウジはそのことを強く悔やんでいる。
「サン&ムーン」のムーランドと同じく、近年では珍しいポケモンの死を描いたポケモン。 - マコト(CV:佐藤栞里)
本作のヒロインであり、原点におけるカスミポジション。
パートナーはポッチャマ。母親に反発して旅をしたらしいシンオウ地方のトレーナー。
ちなみに母親はシンオウ地方のチャンピオン・シロナに似ているが湯山監督曰く別人らしい。
監督は「親戚かも」と発言している。 - ポッチャマ(CV:小桜エツ子)
マコトのパートナー。だいたい原点におけるヒカリのポッチャマと似たような声と性格。 - ボンジイ(CV:古田新太)
古くからホウオウの研究をしている研究者のおじいさん。
ホウオウの試練に挑むサトシを見届ける立会人。 - オーキド・ユキナリ博士(CV:石塚運昇)
ご存知カントー地方のポケモン研究科であるポケモン博士。
本作の1年後に石塚氏が他界してしまったので、本作のオーキド博士は劇場版で石塚氏が演じた最後のオーキド博士ということになる。 - ジョーイ(CV:中川翔子)
ご存知ポケモンセンターのジョーイさん。本作のしょこたん枠。 - クロス(CV:逢坂良太)
本作におけるサトシのライバルである少年。
ヒトカゲを捨てたトレーナーだが、ヒトカゲはサトシの仲間になった後も彼に対する友情は忘れていなかった。
ヒトカゲを捨てた、そしてポケモンに対するスパルタぶり等本家におけるダイスケとシンジを足したようなキャラである。
サトシと同じくホウオウに出会ったがサトシと違い羽根を貰えず、それゆえサトシを強く嫉妬している。 - ガオガエン
- ルガルガン(真夜中の姿)
クロスのパートナー達。 - マーシャドー(CV:山寺宏一)
ホウオウに挑む資格があるかを査定する幻のポケモン。
サトシの影に潜み度々彼に精神的な試練を与え、彼が闇に落ちそうなときは姿を現す。 - ホウオウ
旅の序盤でサトシが見かけた伝説のポケモン。
本作はホウオウに会いに行きバトルをすることが目的なので実質的なラスボス。
クロスが闇落ちした主な要因。だいたいこいつのせい。 - ムサシ(CV:林原めぐみ)
- コジロウ(CV:三木眞一郎)
- ニャース(CV:犬山イヌコ)
ご存知ロケット団の2人と1匹。
なんと本作ではサトシと一切絡まないどころか面識すらない。
主題歌
- オープニングテーマ『めざせポケモンマスター -20th Anniversary-』
- 作詞:戸田昭吾、作曲:たなかひろかず、編曲:Saku、歌:松本梨香
- めざせポケモンマスターの新規アレンジ版が起用されるのは、2002年公開の『水の都の護神 ラティアスとラティオス』のオープニング『めざせポケモンマスター2002』以来15年ぶりとなる。
テレビアニメ『サン&ムーン』でも、第30話より2代目オープニングとして使用されている。 - エンディングテーマ『オラシオンのテーマ ~共に歩こう~』
- 作詞:太志(Aqua Timez)、作曲・編曲:宮崎慎二・本間昭光、歌:林明日香
- 2007年公開の『ディアルガVSパルキアVSダークライ』の劇中で重要な役割を持った曲『オラシオン』に歌詞を付けてアレンジしたものとなっている。
歌の林明日香は、2003年公開の『七夜の願い星 ジラーチ』の主題歌『小さきもの』を歌って以来、14年ぶりにポケモンの主題歌を担当することとなった。
関連動画
関連商品
関連本
関連項目
脚注
- *『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』で登場するホウオウはミュウが変身した姿である。
- 5
- 0pt