加山雄三単語

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加山雄三（本名・池端直亮）とは、若大将の通称でお馴染みの俳優・シンガソングライターである。
慶應義塾大学法学部政治学科卒。横浜生まれの茅ヶ崎育ち。

概要

邦楽においてはシンガーソングライターとしては先駆け的な存在として、映画界では東宝映画のスターとして有名な大御所タレント。
「大らか」を絵にしたような見た目とキャラクターが特徴。

シンガーソングライターとして

ペンネームである弾厚作（だんこうさく）名義で自身の曲はもちろん、学校の校歌も書き下ろしている。ただし、弾厚作として手がけるのは主に作曲であり、作詞を手がける例は少ない。

使用する楽器はエレキギターとピアノ。特に映画ファンにはギターを弾いてる加山のイメージが強いと思われる。実際にエルヴィス・プレスリー、ザ・ベンチャーズ、ビートルズの影響を受けており、GSの名作を生み出している。
作曲した作品はモーツァルトのケッヘル番号にあやかって、作曲した曲にケッヘル番号と同じくKから始まる「Kナンバー」という作品番号を付けている（"K"は加山or厚作のK)。24時間テレビでお馴染み、「サライ」の作曲者としても有名（作詞は谷村新司）。また、日本で初めて多重録音を実施したミュージシャンでもある。

俳優として

言わずもかな、代表作は若大将シリーズ。現在の通称のきっかけとなった作品である。
特に「エレキの若大将」は代表曲の「君といつまでも」の大ヒットもあり、印象に残る映画である。ただし、「君といつまでも」を歌うシーンについては、加山自身が作品の展開に対して「ねーよｗｗｗ」と思っており、折れて実際に演じてから30年が経つ今でもなお納得していない。実際に該当シーンでは仏頂面で歌っている。

他にも黒澤明、成瀬巳喜男、岡本喜八らの作品にも出演、俳優として確かな実績を残している。

人柄など

実はかなりのゲーマー。時間があれば『バイオハザード』『鬼武者』『ファイナルファンタジー』などをやっている。実力もかなりのもので、『バイオハザード』はナイフ限定使用クリアを、『鬼武者』はクリアタイム57分を記録する程。年齢を考慮しなくても、かなりの腕前なのがおわかりいただけただろう。まさか老化防止で始めたゲームをここまで極めるとは・・・。それ以外にも、過去にテレビ番組で『ファイナルファンタジー』について熱く語ったり、SFC版『鮫亀』のゲーム音楽とイメージソングを手がけている。
- そして、バイオハザードシリーズのためだけに購入したのかニンテンドーゲームキューブやWii、プレイステーション3も所有している。バイオハザード友達はあの鈴木史朗さん。・・・なに、この恐ろしい老兵コンビ。
船舶試験の試験日と映画「赤ひげ」の撮影日が重なるというアクシデントが発生したときのこと。諦め切れなかった加山は事前に主演の三船敏郎に根回しをして黒澤明に三船と船舶免許を取りに行くため撮影を休みたいと申し出た。
1966年 6月、ザ・ビートルズが来日した際に東京ヒルトンに宿泊していた4人を訪ねて会食した人物の一人。
鉄道ファンでもあり、「加山雄三ミュージアム」に自身の鉄道模型コレクションが展示されている。
- 彼の地元の茅ヶ崎市では、茅ケ崎駅で相模線の発車時に駅メロディとして「海その愛」が採用されている。
作曲、演技以外にも油絵や料理の腕も高い。
『8時だョ!全員集合』に出演するときのエピソード。当初、当時所属していた事務所が「笑いを取らせる様な事をさせない」事を条件に出演を了承していたため、加山は笑いを取る役を与えられていなかった。しかし、「馬鹿なことだろうと何だろうと「笑い」を売りにしている番組に出て笑いを取らないのは、歌番組に出て歌を歌わないのと同じ事」と、本番では加藤茶のギャグを披露していた。
『第37回NHK紅白歌合戦』で白組キャプテンを務めていたときの話。トップバッターの少年隊『仮面舞踏会』を紹介しようとしたら「...少年隊、仮面ライダー!」と紹介してしまった。控え室で聞こえた「仮面舞踏会って仮面ライダーみたいな題名だよね」という会話が頭に残っていたためらしい。
近年ではバラエティー番組やコメンテーターの仕事が増えている。
高見沢さんが所属するグループ、THE ALFEEとは公私共に交流があり、作品を共作したり、互いの曲をカバーしあったりしている。その加山さんは自身の曲「夜空の星」をTHE ALFEE バージョンで歌っていたら高いキーの声が出るようになった。
若大将シリーズ末期にホテル経営に手を出し大失敗、凄まじい貧乏生活を強いられたことがある。夫人と、1つの生卵を分け合ってご飯を食べていた時期もあるという。
10年ほどかけて、テレビ界での人気を伸ばして復活したが、このときの経験が、家族の絆を強くしたらしい。
サザンオールスターズの楽曲に登場する「パシフィックホテル」はこのホテルのことで、自他ともに認める加山ファンである桑田佳祐は若い頃このホテルでバイトをしていた。
ちなみにその後、懲りずにスキー場経営に手を出す。といっても、こちらはかなり順調に事が進んだ。
が、スキー人口の減少に伴いゆるやかにその経営は苦しくなってきていたらしく、2011年の東日本大震災を機にきっぱり閉鎖することになった。