加賀温泉駅単語

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Lady Ka ga

加賀温泉駅とは、石川県加賀市にあるJR西日本・IRいしかわ鉄道の駅である。

概要

元々は北陸本線が発着する駅で、2024年 3月16日の北陸新幹線開業により北陸新幹線・IRいしかわ鉄道線の駅となった。加賀市の観光拠点として数多くの特急が停車していた。（行政の中心である市役所は隣の大聖寺駅が最寄り）。新幹線開業後も敦賀方面行きは日中～夕方に毎時2本、金沢・東京方面行きは朝～お昼に毎時2本、それ以外は毎時1本が停車する。

なお、加賀温泉という温泉地はない。しかし、近隣にある粟津温泉、片山津温泉、山代温泉、山中温泉をまとめて「加賀温泉郷」（および「加賀四湯」）と呼称している。
片山津温泉、山代温泉、山中温泉は加賀市内にあることから当駅から路線バスが出ている。残りの粟津温泉は隣の小松市にあり、当駅から多少距離があることから、周遊バス「キャン・バス」を除いて路線バスは当駅からは出ていない（小松駅・粟津駅発着となっている）。ただし、粟津温泉含めて旅館による送迎が当駅から行われているため、実状としては4つの温泉全て当駅が最寄り駅となっている。

元々は1943年 10月1日に「作見信号場」として開設され、翌年10月11日に駅（停車場）に昇格し「作見駅」を名乗った。現在の駅名になったのは1970年 10月1日の事である。
この改名劇にはちょっとした経緯がある。当時の北陸本線では「雷鳥・しらさぎ」という交直流特急の他にも多数の急行が運行されていたのだが、それらは隣接駅である大聖寺駅・動橋駅に停車しており作見駅は普通列車のみの停車となっていた。この大聖寺駅・動橋駅に分散していた優等列車の停車駅（の権利）を中間の作見駅に集約して周囲の温泉へのアクセスを整備する事として分かりやすい駅名に改名したのである。この集約については双方に優等列車が停車していた頃から大聖寺と動橋で誘致合戦状態となっており、行政まで巻き込んだ大騒動と化していた。しかし、温泉街からすればバスで連絡できればどこでもよかったことや、作見の住民が積極的に国鉄に働きかけたことでこの結果となった（ただし大聖寺駅派を始めとして反発が強く、当駅の改名が半年遅れることになった）。
2024年 3月までは大聖寺駅には一部の「しらさぎ」が停車するものの、この改名による優等列車の1駅集約は大聖寺駅・動橋駅両駅に大きな影響をもたらしている（接続する北陸鉄道加南線も全廃）。また、動橋駅の1つ隣にある粟津駅も優等列車が停車していたのだが、やはり集約の影響で同じように影響を受けることになった。
2024年 3月開業予定の北陸新幹線の駅にも選ばれ、開業当時と比較するとかなりの出世となった。

在来線ホーム（IRいしかわ鉄道）は島式ホーム2面4線を有している。直営駅でありみどりの窓口（8時〜19時）も設置されている。
ホームの1・2番は金沢方面行きであるが、関西・名古屋方面から温泉客が到着するホームである為か売店がない。

新幹線ホームは通過線ありの2面2線、普段は退避は行わないがダイヤ乱れの際に活用するようである。

改札はバスターミナルとなっている南口（温泉中央口）があり、地下自由通路によって南北を連絡している。
住宅街に面した北口（日本海口）があるが、現在はIRいしかわ鉄道移管に向けた工事により閉鎖されている。元々IRいしかわ鉄道への移管時に供用される予定であったが、自由通路一時閉鎖による代替措置として前倒しで北口は2022年 8月に暫定供用が始まった（この関係で駅通路は通行証を持った地域住民は無料通行が可能であった）。なお、暫定供用中は無人改札となっていた。2023年 11月に地下自由通路が再開されたため、この暫定供用は終了した。
なお、2024年 4月〜11月に高架下施設を整備する関係で地下自由通路は再度閉鎖される予定であり、この間は改めて地域住民のみ駅通路を無料通行することができる。それ以外の利用者が南北移動するには付近にある踏切を渡る必要がある。