勇者王誕生!単語

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勇者王誕生!とは、

1. 「勇者王ガオガイガー」第1話のサブタイトル。
2. 「勇者王ガオガイガー」シリーズの共通主題歌。作詞はガオガイガーの監督である米たにヨシトモ。作曲は田中公平。歌は遠藤正明。

本稿では主に2.について記述する。

概要

90年代後半のアニソンはレコード会社とのタイアップ曲などが中心であり、曲の良し悪しは別として、「番組の内容に合っているかどうか」という点では首を傾げるものも多かった。当時はまだまだロボットアニメが多く制作されていたが、70年代ロボットアニメのような「主役ロボットの名前や必殺技を連呼する」ような曲は皆無であった。

勇者シリーズ最終作の監督に指名された米たに監督の胸に何が去来したかは今もって不明であるが、視聴者にインパクトを与えるための一手段として「自分で作品の内容に合った歌詞を考える！」ことを選択した。そしてできあがったのが、微妙に七五調の韻を踏みつつも「ガガガ、ガガガ」と「ガ」を何回も言い続ける「あの」歌詞のプロトタイプである。

で、これを作曲家の田中公平氏の所に持って行ったところ、思いっきりダメ出しされた。「『ガ』の字が多すぎるんじゃボケ！」と。
そこで推敲を行った結果、結局「ガ」の字は半分になった。しかし、それでも実に170回以上「ガ」を言い続けている。あれで半分かよ…

ちなみに田中公平氏と米たに氏は過去に『笑ゥせぇるすまん』で一緒に仕事をした関係なので勝手知ったる仲なのだが、それでもこの歌詞には相当面食らったようだ。後にとある書籍にて田中公平氏も交えたアニソン関連の対談において、「90年代後半に突然ヘンな歌が現れて…」→田中「すみません、ガオガイガーですか…？」と即答したりもしている。田中氏にとっても忘れられない一曲となったに違いない。

OP演出

この歌が視聴者の記憶に残っているのはその歌詞によるところもあるが、細かく変化していくOPとその演出の妙にあるところも大きい。

TV版では前半（ゾンダリアン編）に1番の歌詞が用いられ、新たな勇者ロボが加入していくにしたがって映像が少しずつ変化していった。後期（原種大戦編）に突入すると歌詞が2番に変わると共にOP映像と最後のナレーションが一新。ここでも少しづつOPが変化していった。最終話では再び1番＆初期OPに戻り（機界新種の部分だけ差し替え）、最後のナレーションが専用の物となった。

FINALでもこの演出は継続され、歌詞をFINAL用に改変＆再編曲された「勇者王誕生!-神話(マイソロジーヴァージョン)-」が1話～6話まで1番のみ使用され、7話は「究極神話(マイソロジー)ヴァージョン」として子供コーラスが追加され、2番+最後のサビの構成が使われている。8話では「ピアノソロ・ヴァージョン」が使用されており、ノーカットでOPに使用された。

勇者王誕生!一覧

遠藤正明氏が関わっていないプロトタイプ版を除いても、歌詞のバージョン違いが3つ(通常版、神話版、御伽噺版)もあり、氏でも歌詞を間違えることもあるのだとか。

この3つのバージョンで共通しているのが2番の必殺技の歌詞が盛大なネタバレであり、そのためFINALの7話で流れたOPではその部分が無音となっていたりする。

また派生ヴァージョンが多数存在しており、「完全絶叫(パーフェクトぜっきょう)ヴァージョン」や桃井はるこが歌った「桃井はるこVer.」などが存在する。

関連動画

脚注

1. *『覇界王 〜ガオガイガー対ベターマン〜 the COMIC』
   第1巻特装版同梱ドラマCDにショートバージョン、
   『ベターマン』Blu-ray BOX特典CDにカラオケ音源とフルバージョン収録。

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