ニコニコ大百科 : 医学記事 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
動脈硬化とは、動脈がさまざまな原因によって固く、分厚くなる病態のことである。心筋梗塞や脳梗塞の原因となる。
概要
多くの場合、「動脈硬化」といえば「粥状動脈硬化(アテローム性動脈硬化)」を指すことが多い。
血液には異物を発見し、それを食べる(貪食)ことで排除する機構がある。血管内皮の傷害やコレステロールを運ぶリポタンパク質のLDLが、血管内皮に入って「酸化LDL」という体にとって良くない形になって沈着するなどすると、体はこれらをマクロファージ(異物を食い殺す白血球の一種)を向かわせて貪食によって解決しようとする。
が、あまりにも排除すべき異物が多すぎるとマクロファージは上手く食いきれずにそこで死亡してしまう。
死亡したマクロファージは「泡沫細胞」という成れの果ての姿となり、血管壁はこれら死骸の山を巻き込んで形成されていくため、どんどん分厚くなっていってしまう。これが「粥腫」「アテローム」と呼ばれる塊が形成される過程である。
脂っこい食事によるコレステロール増加や、ストレスや喫煙によるLDL酸化の亢進などが大きな要因として挙げられる。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt