勘解由小路(かでのこうじ)ユカリとは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』の登場人物である。CV:村上まなつ
概要
身共の名は、ユカリ!
誇り高き百花繚乱紛争調停委員会の1年生であり、最強のえりーとですの!
2023年11月8日、メインストーリーVol.5『百花繚乱編』配信とともに新規実装された百鬼夜行連合学院の生徒。
選りすぐりのエリートのみが入部出来る百花繚乱紛争調停委員会の1年生。誕生日は6月16日で、趣味はお祈りと駄菓子屋巡り。ちなみに6月16日は和菓子の日なのでこれに合わせたと思われる。百花繚乱は『Final.あまねく奇跡の始発点編』第2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦」の時点で存在が明かされていたが、所属生徒が実装されたのはユカリが最初。また中学生時代の姿が描写された数少ない生徒でもある。
4.5th PVで先行登場した際、身共(みども)という聞き慣れない一人称を使っていた事から、名前が判明するまで便宜的に「ミドモ」と呼ばれていた。愛称として一部に定着したようで名前が分かった現在も使われてたりする。
ちなみに百花繚乱で最初にデザインされたのはユカリ……ではなく御稜ナグサである。
人物像
天童アリス並みの長い髪と、百花繚乱の証である青い羽織と制式ライフルを持ち、そして麻呂眉が特徴的な大和撫子。純粋かつ正義感の強い性格をしており、自分より優勢なチンピラやスケバンが相手でも臆せず立ち向かう勇気を持つ。
彼女は由緒正しい勘解由小路家の跡継ぎという高貴の生まれ。使用人とお屋敷を抱え、百鬼夜行自治区内ではその名を知らぬ者がいないほどの名家の令嬢である。百鬼夜行灯籠祭の儀式を執り行う巫女も勘解由小路家が代々務めてきた。故に「~ですわ」や「~ですの」が付くお嬢様口調で喋る。しかし跡継ぎになるため厳しい教育を受け窮屈な思いをしてきた彼女は、家業を継ぐよりも自分のやりたい事が出来る百花繚乱での時間を大切にしている。ちなみにユカリ(紫)は飛鳥時代の日本や西洋において高貴な色とされていた。
好物は駄菓子のうんめえ棒。バレンタインイベントでは特別仕様のうんめえ棒を先生に贈ってくれる。カフェに家具「折り紙テーブル」を置いた状態で、ユカリが来訪すると特殊モーションが見られる。
先生の事は「あなた様」と呼ぶ。『百花繚乱編』第1章で先生の指揮を受けてチンピラを撃退した時、「一つひとつの指示が的確で、呼吸がぴたりと合うような感覚……まるで、幼い頃、共に過ごした愛犬と再会を果たしたような……」「もしや……あなた様は遠い昔に生き別れになってしまった……幼馴染なのでしょうか?」と評した。
貴族の箱入り娘だからか、あるいは教育が厳格だったのか年齢不相応の世間知らずであり、絆エピソードではゲームセンターや駄菓子の味を先生に教えられて目を輝かせたり、レンゲから聞いた事を鵜呑みにするなどの言動を取る。ハロウィン限定ボイスでは何とハロウィンそのものを知らない事実が発覚した。先生と出会うまでは百鬼夜行自治区の外に出た事すらなかったのかもしれない。何でも興味を持ったり、猪突猛進気味に走り回ったり、自らを「えりーと」と称する姿からは若干のアホっぽさを感じさせるも、実はテストで満点を取るほどの秀才だったりする。そもそもエリート集団の百花繚乱に所属している時点で賢いのは当然と言えるが。戦闘能力は先生の指揮があればチンピラの群れを蹴散らせる。しかし先輩方のキキョウやレンゲには遠く及ばない。また、カタカナが苦手なのかカタカナの名称が全てひらがなになる。
平安貴族のような気品、口調、三日月に見えるヘイローから、かぐや姫がモチーフではないかと考える先生がいたり、顔のパーツが似通っているためクズノハの近縁者ではないかと考察する先生もいる。
劇中の活躍
いつかの芽吹きを待ち侘びて
ユカリがまだ中学生だった頃、身勝手な考えを振りかざして祭りを荒らすスケバンと遭遇。燃え滾る正義感を携えて勇敢に立ち向かうも数に勝るスケバンに包囲されて窮地に陥ってしまう。その時、御稜ナグサ率いる百花繚乱に助けられ、スケバンに立ち向かった勇気を彼女に褒められた事がきっかけで百花繚乱とナグサに強い憧れを持つ。高校へ進学するとユカリはすぐに百花繚乱へ加入。青春とは無縁の鍛錬の日々だったが、先輩のキキョウ、レンゲ、ナグサとともに過ごした時間は心の中で輝く宝物となる。
しかし、程なくして委員長のアヤメと副委員長のナグサが突如として失踪。指揮を執るべきトップが二人もいなくなってしまい百花繚乱は機能不全となって活動休止へと追いやられる。それから数ヶ月に渡って活動実績が無く、残された委員も意欲が低下して退部者が続出、廃部は時間の問題となっていた。そんな中、色彩の尖兵が百鬼夜行自治区にも襲来して防衛戦を展開。機能不全ながらもユカリ、キキョウ、レンゲの三人が中心となって迎撃や住民の避難誘導を行った。そして百鬼夜行は百花繚乱の助力を殆ど受けずに落ち着きを取り戻した。いや、取り戻してしまった。百花繚乱が無くてもやっていける自治区を見て存在意義を失ったキキョウは解散令を発布。廃部よりも先に自ら百花繚乱に幕を下ろした。
この解散令を知ったユカリは百花繚乱を立て直すため、ナグサに継承戦を挑んで下剋上を行い、委員長の座に就こうと動き始めるのがメインストーリーVol.5『百花繚乱編』の始まりである。
性能
レアリティ:☆3、役割:STRIKER、ポジション:BACK、クラス:アタッカー、武器:SR(スナイパーライフル)、攻撃タイプ:振動/防御タイプ:重装甲。振動の高火力アタッカー。
高い瞬間火力がユカリの持ち味で、特に総力戦クロカゲではアクロバティックな活躍を見せる。2wave目の敵HPを、3waveに移行しないギリギリまで削った上で最大火力のEXスキルを叩き込むと、3waveに入った時にクロカゲがダウン。上手くいけばダメージカットを発生させないまま撃破まで持っていけるという唯一無二の強みが判明した。実質1wave分をすっ飛ばせるのでランキング上位陣はこぞってユカリを起用したという。クロカゲは1匹のように見えるが、実は複数の当たり判定を有する群体タイプで、ユカリの大火力が多段ヒットして驚異的なダメージを生み出せるのだ。
多くの振動キャラが水着ハナコに役割を喰われる中、ユカリは差別化に成功して生き残った数少ない例。言うなれば水着ハナコは連射力に優れる機関銃、ユカリは一撃の重さで勝負する大砲であり、上記の対クロカゲ戦法は瞬間火力が要求される都合上水着ハナコには真似出来ないため、唯一性を持つと言えるだろう。
他にも一定時間内に高火力を求められる大決戦ケセド(弾力装甲)での起用が確認されている。
- ノーマルスキル「待ち侘びた再会」
40秒ごとに「祈願」10個を獲得し、最大で50個まで貯蓄可能。この祈願こそがユカリの火力を支える重要な要素となる。
- EXスキル「真っすぐに芽生えた決意」
祈願10個ずつを消費、消費した10個の祈願ごとに確定会心ダメージを円形範囲内の敵に叩き込む、ユカリの必殺技。祈願が最も貯まっている状態で放つと高火力が期待出来る。発動コストが7と非常に重たいものの、貯めてから撃つ方式なのであまり気にならない。最大火力で放つには50秒~1分の時間を要する関係上(ヒマリや水着シロコの投入で少し短縮可能)、短期決戦や任務などではイマイチ火力を活かし切れない一方、時間が掛かる総力戦や大決戦では真価を発揮する。
- パッシブスキル「百花繚乱のえり~と」
自身の会心ダメージ率を上昇させる。固有武器☆2まで上げると更に攻撃力増加が付与。EXスキルの火力に直結するため可能な限り☆2まで上げておきたい。
- サブスキル「面を上げて向き合う責務」
自分以外の味方が消費したコストと同量の祈願を獲得、加えて祈願10個獲得ごとに15秒間の会心ダメージ率にバフが掛かる。スキルレベルを上げても祈願の獲得量が変わらないため優先度は低い。
余談
ユカリまんじゅう?
立ち絵では普通なのだが、SDでは顔の輪郭が絶妙に潰れた感じになっており、これを見たプレイヤーたちは一様にまんじゅうを想起した。見た目のアホっぽさに拍車が掛かったとも言える。ユカリのSDから顔だけ取ってゆっくりにするコラ画像が一部で流行ったとか。
顔の輪郭がおかしいユカリを見て、韓国人ユーザーも同じ事を思ったらしく、向こう側では「パン餅」と呼ばれている。最初こそ「イラストを正しく表現出来なかった」「フォトショ詐欺」といった散々な評価であったが、いつしか可愛い謎生物としての地位と人気を徐々に確立していった。2024年5月に開催された2.5周年フェスティバルではモデル担当のソン・チャングン氏がまんじゅうネタに言及。公式もネタを認識している事が判明したのだった。
2024年7月28日に開催されたキヴォトス・ライブでは、開発者が何故まんじゅう顔になったのかその理由を明かした。どうやら、ユカリのモデリングと原画作業は同時に行われたようで、原画のディテールをモデルに細かく反映出来なかったのが原因らしい。開発者曰く「イラストに似せられなかったのは残念だが、まんじゅう顔にした事だけは後悔していない」。8月21日のアップデートでユカリのSDに若干の改修が加えられるも、モチモチまんじゅうはそのまま残されている。
勘解由小路
勘解由小路という苗字は日本に実在する(そもそもブルアカでは砂狼などの一部例外を除いて実在の苗字が使われている)。漢字5文字の苗字は左衛門三郎と勘解由小路の2種類しかない。
京都の小路の名称が語源とされ、現代ではもう10人ほどしか残っていないという。
関連動画
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関連項目
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