匂宮理澄・匂宮出夢とは、西尾維新原作のライトノベル「戯言シリーズ」及びそのスピンオフ作品「人間シリーズ」に登場する兄妹である。初登場は『ヒトクイマジカル』。
匂宮 理澄(におうのみや りずむ)
匂宮出夢の妹。年齢は16歳(但し肉体年齢は22歳)。
二つ名は《人喰い(カーニバル)》。自称《名探偵》。
サラサラの長い黒髪、尖った八重歯、眼鏡を掛け、拘束衣に黒マントといういで立ち。愛車はカタナ。
《調査(フィールドワーク)》を専門とし、殺傷能力は一切持たず、兄妹の内で《偏った弱さ》を受け持っている。
無邪気で非常に惚れっぽい性格で、よく「大好きっ!」と口にする。口癖は「○○だねっ!」。
未熟な少女体にそぐわない異様な長さの両腕を備え、しかもそれを拘束衣で封印している。さらにその上から黒マントを羽織っているが、当然、一人では着衣不可である。
匂宮 出夢(におうのみや いずむ)
匂宮理澄の兄。年齢は18歳(但し肉体年齢は22歳)。
二つ名は《人喰い(マンイーター)》。《殺し屋》。殺し名序列一位《匂宮雑技団》団員No.18、第十三期イクスパーラメントの功罪の仔(バイプロダクト)。西東天率いる《十三階段》の元メンバー。
年齢設定の異なる18歳と16歳、ふたり分の心(魂)が、さらに年齢の異なる22歳の体に埋め込まれている。
人格は男のものだが、理澄と同じ二人の女性の身体を共有しており、見た目は同じだが、前髪を掻き上げるように眼鏡を押し上げて掛けている。
拘束衣以外では『ネコソギラジカル』においていーちゃんのTシャツを着用したり、人間シリーズでは上半身裸の上にジャケットとサスペンダーといういで立ちや、学ラン姿・赤いセーラー服姿も披露している。
重度のキス魔で、よく「ぎゃはははははははっ!」と笑うブチ切れたハイテンションな性格をしている。
零崎人識曰く「性欲と殺戮の塊」。
しかし、シスコンが転じてよく理澄の事を気に掛けていたり、案外部屋が綺麗に片付いていたり、殺し名として未熟だった頃の人識に、貞操を奪おうとしたり、殺しかけたりしながらもトレーニングを付けたりと結構几帳面で面倒見が良い。
体格に反して異常な程に腕が長く発達しており、必殺技は両腕から繰り出される平手打ち、一撃必殺《一喰い(イーティングワン)》。最終技に、これを両手で相手を挟み込むように放つ《暴飲暴食》がある。余りにも強力な為に拘束衣を着用しており、「殺戮は一日一時間」と決めている。
兄妹の中で《偏った強さ》を受け持ち、戦闘能力は哀川潤に匹敵する。
主人格は出夢だが、普段は理澄が表面に出ることが多い。出夢が表に出るのは殺す時だから、ということもあろうが、出夢が妹の人格をいとおしんでいる、いわゆるシスコンであることが関わっているようだ。それは、出夢がいーちゃんに言った「僕じゃなくて理澄の奴と、仲良くしてやってくんねーかな?」との台詞に凝縮されている。自分が表に出てしまえば、理澄の築いてきた人間関係はすべて破壊されてしまうからである。
人間シリーズでは、竹取山での決戦以降崎人識に興味を持ち追いかけ回すようになる。その後は殺し合ったり、共闘したりする奇妙な関係が続いていたが、狐面の男・西東天に唆され決定的に決別してしまった。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt