化学的去勢とは、男性ホルモンの一種であるテストステロンを抑制する抗男性ホルモン剤の投与により性的欲求を抑制する薬物療法である。ポーランド、ロシア、エストニア、韓国、米国の一部の州などで行われている。
概要
多くの国では「化学的去勢」は刑罰としてではなく、性犯罪者の再犯防止、思考の歪みを直すのための処遇プログラム(薬物療法)として位置づけられている。ただし、その再犯予防の効果についてはハッキリとした結論が出ていない。なお日本においても2006年より法務省が、性犯罪者に対する処遇プログラムを受刑者や保護観察対象者に対して実施しており、その内容は認知行動療法などの心理療法が中心である。「化学的去勢」という薬物療法の導入については、副作用の問題や有効性の効果検証の困難さから、なお検討中のの模様。
関連項目
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