化石ポケモンとは、ゲーム本編に登場するカセキ(かせき、化石)をある場所で復元することにより入手できるポケモンの総称である。
概要
遥か昔に絶滅した種族で、野生では出現せず化石から復元するかタマゴを孵化させるしか入手方法がない。相手のトレーナーは普通に使ってくる。モチーフは恐竜や古代の動植物で、第8世代初出を除く全てのポケモンがいわタイプを複合している。
特定の場所でしか手に入らない貴重な道具(たいせつなもの扱い)だったが、ダイヤモンド・パール・プラチナではぜんこくずかん入手後になるとちかつうろにより6種類のカセキが大量に入手できるようになり、通常の道具扱いとなった。
ハートゴールド・ソウルシルバーではアルフのいせきまたはだんがいのどうくつ(殿堂入り後)でいわくだきをすることで各ソフトにつき3種類ずつ(ハートゴールド:かいのカセキ・ツメのカセキ、ソウルシルバー:こうらのカセキ・ねっこのカセキ、共通:ひみつのコハク)のカセキが大量に入手できる。
ブラック・ホワイトではふたのカセキとはねのカセキはどちらか一方を一度しか入手することができないが、ゲーチスを倒した後にネジやまにてこれら以外の7種類のカセキがランダムでもらえるようになり運が良ければ大量に入手できる。
X・Yでは輝きの洞窟の最深部にある採掘場でアゴのカセキ、ヒレのカセキのどちらかを入手できる。また、ここの採掘場でいわくだきで壊せる岩からランダムで歴代のカセキを入手できる(殿堂入り前はひみつのコハクしか出現しない。また、ねっこのカセキとツメのカセキはX、かいのカセキとこうらのカセキはY限定)。
オメガルビー・アルファサファイアではリメイク前同様、砂漠でツメのカセキとねっこのカセキのどちらかを入手できる。その2つとアゴ・ヒレのカセキ以外のカセキは、マボロシの場所でのいわくだきで入手できる(バージョンによって出現するカセキが違い、OR:こうら・たて・はねのカセキ、AS:かい・ずがい・ふたのカセキ、共通:ひみつのコハク)。
サン・ムーンでは新規の化石ポケモンは登場しないが、サンではずがいのカセキとふたのカセキ、ムーンでははねのカセキとたてのカセキをコニコシティで7000円で購入することができる(各種1個ずつのみ)。また、プテラはモブから直接貰える。それ以外のカセキは現在入手できない。
ウルトラサン・ウルトラムーンでは残りの化石が全て追加されている。プテラは相変わらず人からもらう。
ソード・シールドの舞台であるガラル地方では何故か全身の化石が取れず、上半身か下半身だけ。
その結果、化石再生は何と全く違う種類の化石2種を掛け合わせて行う。まさかのキメラである。その結果付いた俗称がカセキメラ。
まったく別種のモデルをくっつけた結果、断面のようなものが丸見えだったり、パーツの接合位置や角度が間違っているように見えたりと珍妙な姿をしている。今までの化石ポケモンとは違い性別不明、かついわタイプを持たない。
同じ合成型ポケモンであるタイプ:ヌルやミュウツーと比較すると不自然とも言える容姿の彼等はユーザーの間ではSWSHの発売以来物議をかもしており、極端な例としては同作がCERO:Aである事に疑問を呈する人もいる。現実の考古学会でも化石の復元ミスは実際に起きている(有名な例としては化石戦争勃発の原因として知られるエドワード・ドリンカー・コープによるエラスモサウルスの復元ミス等がある)が、それを生物のモチーフとしてネタにするのは問題視する声が出るのも致し方なし、というところか。
ただ、これらはあくまでユーザー個人の倫理観による論争であり、作中で無理矢理に合成されたキメラであるとする描写はどこにもない。
しいて言うなら研究者のウカッツに関する描写であるが、それも決定打というわけではなくむしろウカッツ自身も「本来なら復元できないはずなのにどうして復元できるのかわからない」「合体ポケモンの研究に繋がるかもしれない」と言及しており、その上でウカッツにうっかり者に見えるキャラ付けしている方こそがブラックユーモア、いつもの黒い任天堂と言えなくもない。
結局のところは製作者のみぞ知るところである。
また、前述のとおり化石ポケモン史上初の岩タイプ無しである為、タイプの幅が広まったという点では朗報と言えなくもない。
ちなみにこの4種の化石のモチーフは全て「古代生物の復元で物議を醸した曰く付きの化石」という共通点がある。
電気→アルカエオラプトル(古代鳥類と恐竜の化石をニコイチにした偽恐竜だったが、後に素材にされたのが新種の化石だったと判明した)
水→ダンクルオステウス(軟骨魚のため頭骨しか発見されておらず、それ以外のパーツが不明)
竜→ステゴサウルス(復元の際に背びれパーツの向きや尾のスパイクの数について議論になった)
氷→エラスモサウルス(上述のとおり復元の際に頭と尻尾を逆向きに取り違えられた結果、泥沼の議論になった)
種類
かいのカセキ⇒オムナイト Lv40で進化→ オムスター
こうらのカセキ⇒カブト Lv40で進化→ カブトプス
ひみつのコハク⇒プテラ
ツメのカセキ⇒アノプス Lv40で進化→ アーマルド
ねっこのカセキ⇒リリーラ Lv40で進化→ ユレイドル
ずがいのカセキ⇒ズガイドス Lv30で進化→ ラムパルド
たてのカセキ⇒タテトプス Lv30で進化→ トリデプス
ふたのカセキ⇒プロトーガ Lv37で進化→ アバゴーラ
はねのカセキ⇒アーケン Lv37で進化→ アーケオス
アゴのカセキ⇒チゴラス 朝か昼にLv39以上で進化→ガチゴラス
ヒレのカセキ⇒アマルス 夜にLv39以上で進化→アマルルガ
カセキのトリ+カセキのリュウ⇒パッチラゴン
カセキのトリ+カセキのクビナガ⇒パッチルドン
カセキのサカナ+カセキのリュウ⇒ウオノラゴン
カセキのサカナ+カセキのクビナガ⇒ウオチルドン
復元場所
第1世代 ファイアレッド・リーフグリーン |
グレンタウンのポケモンけんきゅうじょ |
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第2世代 | なし(ゲーム中に化石が存在しない) |
ハートゴールド・ソウルシルバー | ニビシティのニビかがくはくぶつかん |
第3世代 オメガルビー・アルファサファイア |
カナズミシティのデボンコーポレーション |
第4世代 | クロガネシティのクロガネたんこうはくぶつかん |
ブラック・ホワイト ブラック2・ホワイト2 |
シッポウシティのシッポウはくぶつかん |
X・Y | コウジンタウンのカセキけんきゅうじょ |
サン・ムーン | 8番道路のかせきふくげんじょ |
ソード・シールド | 6番道路 |
関連項目
化石ポケモン | |||
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第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | 第4世代 |
いない |
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第5世代 | 第6世代 | 第7世代 | 第8世代 |
いない |
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