しなの鉄道北しなの線は、長野県長野市の長野駅と新潟県妙高市の妙高高原駅を結ぶしなの鉄道の路線である。
概要
北陸新幹線の金沢延伸によって、JR東日本から経営分離される区間のうち、長野県区間(長野-妙高高原間)を引き継いだ。当初は新会社を設立することも検討されたが、最終的には経営分離区間を引き継いで運営している経験があるしなの鉄道が引き継ぐことになった。
なお、長野駅~豊野駅間に関しては、現状通り飯山線の列車も乗り入れることになる。また、新潟県区間の並行在来線を引き継ぐえちごトキめき鉄道との直通に関しては開業時には見送りとなり、妙高高原駅での乗り換えとなる。その代わり妙高高原では対面乗り換えや10分以内の接続などの配慮が両社によって行われる。
路線名は2012年11月1日~12月28日に掛けて行われた公募により決められ、翌年2月に応募総数2,437通の中から取締役会で「北しなの線」「五岳線(ごがくせん:沿線から見える北信五岳が由来)」「信越高原線」の3つの候補に絞られ、さらにその中から北しなの線が選出された。この路線が開業した後も現在のしなの鉄道線の改名は行われない。
この路線の開業により乗り継ぎの経路によってはしな鉄やJR線を挟みこむような経路になったり、もっと複雑になるとJR→しな鉄→JR→しな鉄という運賃計算が面倒くさそうな駅員泣かせの細切れ区間が続く。(飯山線以北⇔しなの鉄道線)
使用車両は今のところ、JR東日本から115系(3両編成・5本)を購入する予定としている。
沿線は駅名にもなっている黒姫や妙高などの有名スキーリゾート地となっているが、裏を返せばこの区間は長野県内有数の豪雪地帯であり、また沿線人口も希薄であるため今後の経営が現状のしなの鉄道線に比べて厳しくこれからの経営が危ぶまれる。
しかし、長野-北長野間は住宅街となっていたり、北長野-三才間では新駅設置要望が強かったりとしなの鉄道お得意の新駅設置によって利用客を増やせる可能性も残っている。
路線図
駅名 | ■乗り換え路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|
長野駅 | ■JR東日本 北陸新幹線・信越本線(篠ノ井線・しなの鉄道線直通含む) ■長野電鉄 長野線 |
長野県 | 長野市 |
北長野駅 | ■長野電鉄 長野線(信濃吉田駅:徒歩7分ほど) | ||
三才駅 | |||
豊野駅 | ■JR東日本 飯山線 | ||
牟礼駅 | 上水内郡 飯綱町 |
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古間駅 | 上水内郡 信濃町 |
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黒姫駅 | |||
妙高高原駅 | ■えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン | 新潟県 | 妙高市 |
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