概要
特徴
北越が1964年(昭和39年)に発売したおかきで、同社が製造するロングサラダ、北陸製菓が製造するビーバー、日乃出屋製菓のこぶ柿とともに北陸ローカルスナックとして子供から大人まで根強い人気を持つお菓子である。2019年には発売55周年を迎えた。
また、ロングサラダとともに北越の主力商品として製造されており、パッケージに描かれている乳牛の絵が象徴的なシンボルとなっている。(なぜ、乳牛の絵が描かれているのかは下記の歴史で解説する。)
生地には富山県産もち米を100%使用。形状はやや小さめの長方形の形をしており、一口感覚で食べることができる。また、下記関連リンク掲載の「北越サラダかきもち発売55周年特設サイト」によると、もち米の粒子を変えて独自の配合で甘味や風味などのお米の良さを残した生地となっている。これにより、カリッとした食感を実現している。また、生地内に北海道産こんぶを練りこみ、シンプルに塩で味付けしている。これにより、昆布の塩気と風味が効いたサラダ味のおかきとなている。
歴史~パッケージデザインに乳牛が描かれている理由
前述の通り、北越サラダかきもちは1964年(昭和39年)に発売を開始。ただし、発売当初は「ミルクサラダ」という商品名で販売されていた。
「ミルクサラダ」の商品名の由来は、発売当初は大胆にも脱脂粉乳を味付けに使用していたからで、これをすることによってコクのあるおかきに仕上げていた。ちなみにパッケージに乳牛が描かれているのも、「ミルクサラダ」時代当時の名残りというのが一番の理由である。
ただ、この脱脂粉乳を投入する工程には大きな弱点があった。脱脂粉乳には酸化を早めてしまう作用があり、この影響で鮮度が落ちて足が早くなってしまっていた。
これを解消するために、再度研究を重ねて1979年(昭和54年)にリニューアル。ミルクサラダのコクを再現しつつ脱脂粉乳を使わない現在の工程を編み出し、商品名を「北越のサラダかきもち」に改称した。(ちなみに、この年に北越のもう一つの商品であるロングサラダの発売が開始した)
そして、1994年(平成6年)には商品名を「北越のサラダかきもち」から「北越サラダかきもち」に再度改称。
以降、現在まで大きなリニューアルを行っておらず、パッケージもほぼ初代サラダかきもちのデザインを踏襲している。ちなみに2019年現在で、「ミルクサラダ」時代を含めて7代目のパッケージデザインを使用している。
なお、2019年に発売55周年を迎えることを記念して、1979年(昭和54年)の初代パッケージデザインを復刻した復刻版パッケージの北越サラダかきもちが販売されている。
販売地域
製造工場が富山県にしかないため、北陸3県(福井県、石川県、富山県)に限って販売されている。これは同社が製造しているロングサラダでも同様の措置が取られている。北陸以外に在住している人は、3県のいずれかにあるスーパーやコンビニまで行って手に入れるか、北越直営の通信販売で手に入れるしかない状況となっている。
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク・参考サイト
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