北陸本線(ほくりくほんせん)とは、滋賀県の米原駅から石川県の金沢駅を結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線である。
かつて北陸本線であった金沢駅から新潟県の直江津駅までも記載する。
概要
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北陸本線は滋賀県米原市から北上し、日本海沿線の福井・金沢・富山の各都市を結び新潟県上越市まで至る路線であった。
全線複線であるが、電化方式は
と交流区間が直流区間に挟まれる形となっている。
このため車両は交流・直流双方で使用可能な電車がほとんどになり、運行形態にも影響がある。また、交流区間では他路線の直流区間の列車が流用できないため、かつては国鉄時代の電車が多数を占めていたが、最近では置き換えが進みJR車のほうが多くなっている。
なお米原~長浜間はJR東海道本線米原~京都間と合わせて「琵琶湖線」と愛称が付けられている。長浜~敦賀間はそのまま「北陸線」として案内される。ラインカラーと路線記号は「琵琶湖線」区間と「北陸線」長浜~敦賀区間で共通であり、カラーは青色で路線記号は「A」となっている。
現在は全区間で車掌が乗務しているが、2014年10月18日から第3セクターへの移行準備の関係で金沢駅~富山駅間は日中の間はワンマン運転となった(倶利伽羅駅のみ車内で運賃収受実施)。
2015年3月14日の北陸新幹線開業に伴い金沢駅以東が第3セクターに移管された為、北陸本線としては米原駅から金沢駅までとなった。2024年を予定している北陸新幹線敦賀開業の際には北陸本線は米原駅~敦賀駅間となる予定。
特急銀座
北陸本線は並行する新幹線が存在しないため、他の路線と比較しても特急の本数が多く「特急銀座」とも呼ばれている。主な特急は北陸と大阪を結ぶ「サンダーバード」、名古屋方面への「しらさぎ」がそれぞれ大体1時間に1本運行されている。
しかしながら、普通電車のダイヤが特急列車の合間を縫って組まれているため、運転間隔も不均等であり特急退避のための待ち合わせ時間も非常に長く不便である。JR西日本金沢支社としては通勤でも特急を利用してくださいと言いたいのだろう。
また、普通列車の乗客の流動は福井駅や金沢駅などのターミナルで大半が区切られるため、主要駅での接続があまり考慮されていないところも多く、青春18きっぷを使って長距離を移動するのもやっぱり不便である。
北陸新幹線開業後
北陸新幹線は2015年3月14日に開業したが、同時に実施されたダイヤ改正で北陸本線は大きく変化することになった。
一部区間の第3セクター化
北陸新幹線の並行在来線区間となる金沢駅~直江津駅間は第3セクター鉄道に移行された。移管後の会社は以下の通り。
特急の再編
特急も大幅に運行区間が再編されることになった。下記の特急は以下の通り再編された(北陸本線と関係があるもののみ記載。七尾線直通については「七尾線」の記事参照)。
- 廃止・運行区間短縮
- 新設
その他
北陸新幹線敦賀延伸後
2024年春の北陸新幹線敦賀延伸により、北陸本線は以下の通りとなる。
一部区間の第3セクター化
北陸新幹線の並行在来線区間となる敦賀駅〜金沢駅間は第3セクター鉄道に移行される。移管後の会社は以下の通り。
特急の再編
特急については敦賀駅以南のみの運行となる予定だが、具体的な再編内容は発表されていない。
使用車両
現在の車両
特急・急行
普通列車
- 125系(長浜駅~敦賀駅)
- 221系(米原駅~長浜駅)
- 223系(米原駅~敦賀駅)
- 225系(米原駅~敦賀駅)
- 521系(米原駅~金沢駅)
- キハ40系 - キハ40形・47形(高岡駅~富山駅)
- キハ120形(越美北線)
過去の車両
- JR東日本485系(北越)
- 583系(きたぐに)
- 北越急行681系(はくたか)※車両はJR西日本が継承・運行
- 北越急行683系(はくたか)※同上
- EF81形+24系(トワイライトエクスプレス)
- EF81形+JR東日本24系(日本海)
- 419系(敦賀駅~直江津駅)
- 457系・471系・475系(金沢駅~直江津駅)
- 413系・415系(金沢駅~津幡駅)※現在は移管されたIRいしかわ鉄道線経由で運行中
521系 | 223系 | 221系 |
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471・475・457系 | 415系 | 413系 |
駅一覧
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関連コミュニティ
関連項目
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- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E5%8C%97%E9%99%B8%E6%9C%AC%E7%B7%9A