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匣の中の娘とは小説「魍魎の匣」に登場する、昭和27年に執筆された架空の小説のこと。
なんと魍魎の匣だけでなく、作中作である本作も志水アキにより漫画化されている。
概要
「蒐集者の庭」で本朝幻想文学新人賞を受賞しデビューした小説家、久保竣公の新作。
四角い匣とその隙間を埋めることに取り憑かれた男が主人公。彼は祖母の死にともない帰省するため列車に乗るが、同席した客にとある匣を見せられ、以降それに魅了され同じ匣を追い求めるようになる。
久保竣公は幻想小説で知られる新進気鋭の作家だが、本作は一読した編集者をしてなんとも言いようのない不安や嫌悪感、後味の悪さを抱くという。
その理由の一つには、中禅寺秋彦が指摘するとおり文章から主格（動作の主体を表す名詞）がすべて抜けていることがある。
ただし、理由はそれだけではないらしい。
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