十段戦(じゅうだんせん)とは、囲碁の棋戦である。正式名称は「大和ハウス杯 十段戦」。
概要
囲碁七大タイトルの1つで、勝者には「十段」の称号が贈られる。賞金は600万円。ちなみに昇段規定に定められているのは九段までで、通常の段位とは独立して運用される。
1954年以降に創設された一般棋戦「早碁名人戦」を母体として1961年創設、翌年より開催。主催は産経新聞社で特別協賛が大和ハウス工業。2025年時点で63期。
開催時期は毎年3月~4月。挑戦手合五番勝負(一日制)で持ち時間は3時間。挑戦者は20名によるトーナメント戦により決定される。第49期までの挑戦者決定トーナメントでは「敗者復活制」が組み込まれた独特のシステムであった。
歴代保持者
※2025年時点、獲得順。
- 橋本宇太郎(通算2期)
- 半田道玄
- 藤沢朋斎
- 高川格
- 坂田栄男
- 大竹英雄
- 橋本昌二
- 林海峰
- 加藤正夫(通算7期)
- 大竹英雄(通算5期)
- 趙治勲(通算6期)
- 小林光一(通算5期)
- 武宮正樹(通算3期)
- 依田紀基(通算2期)
- 彦坂直人
- 王立誠(通算4期)
- 高尾紳路(通算2期)
- 張栩(通算2期)
- 井山裕太(通算6期)
- 結城聡
- 芝野虎丸(通算3期)
- 許家元(通算2期)
名誉十段
5連覇、または通算10期以上獲得した棋士は、60歳以降に「名誉十段」を名乗る権利を得る。2025年現在、名誉十段(資格保持者)はおらず、七大タイトルでは唯一。
追記
- 山下敬吾が獲ったことのない唯一のタイトルで、3度挑戦するも戴冠できず。
- 将棋にも「十段戦」(読売新聞社主催)が存在していたが、1988年に「竜王戦」に発展解消されている。
- 1976~88年の間「十段戦」と「棋聖戦」は囲碁と将棋で主催者が真逆となっていた。
関連チャンネル
関連リンク
関連項目
| 囲碁の七大タイトル |
|---|
| 棋聖戦 - 名人戦 - 王座戦 - 天元戦 - 本因坊戦 - 碁聖戦 - 十段戦 |
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 0
- 0pt


