概要や。読めぇ!
主人公幕之内一歩と現時点で唯一プロのリングにおける公式戦で2度対戦、再戦を果たしたボクサーで、一歩にとって宮田一郎と並ぶもう一人のライバル。
異名は「浪速のロッキー」「浪速の虎」。
前者のロッキーは映画のロッキーではなく、実在の無敗ヘビー級王者ロッキー・マルシアノのことで、自ら注釈を付ける程拘りがあったが、一歩との敗北後は主に後者が使われている。
一歩に並ぶハードパンチャーで、得意パンチはスリークオーターの斜め下から繰り出す左スマッシュ。
このパンチは柳岡トレーナーに伝授されたのではなく、一歩のデンプシーロール同様に自ら考案し、会得したもの。
一歩との対決はいずれも何かしらのタイトルが賭けられた重要な試合で、1度目は全日本新人王戦、2度目は日本王座タイトルマッチとそれぞれ国内でも注目度の高いカードだったのである。
初登場は間柴了との東日本新人王戦の決勝試合で拳を壊した一歩に対して、全日本新人王戦を棄権するつもりであった事に憤り、一歩に直接会う為東京の鴨川ジムに単身乗り込んで来たところだった。この時点で全戦全勝の関西期待の星であり、無謀にも鷹村守にスパーリングを挑むなどしたが、お得意のスマッシュで当時一歩ですら為し得ていなかった鷹村への一撃を喰らわせるという快挙も達成している。(その後すぐKOされたが)
また、関西人らしくどこか抜けており、せっかくの東京土産を駅に置き忘れるポカも披露している。
長い連載期間のはじめの一歩で唯一単独でスピンオフ作品が作られたキャラクターであり、84巻に収録されている。
また、彼もまた一歩と同じく、作品最大の命題である「強いとは何か?」を一歩とは違う形で追い求めているボクサーである。
幕之内一歩との2度の対戦
全日本新人王戦
大阪での全日本新人王戦で一歩と初対戦。この時点で両者6戦6勝6KOのパーフェクトレコードだった。
国内のボクシングにおける全日本新人王戦は東軍、西軍に分かれて持ち回りで東京と大阪で開催されているが、この年は大阪府立体育館での開催で、一歩にとっては初のアウェー戦であった。
拳の怪我を麻酔で抑えている一歩に対し、序盤はスマッシュの改良型などで攻める形で優位に進めるが、一歩も宮田を倒したゼロ距離アッパーで応戦するなどして実力は拮抗、僅かにモーションが短かった一歩のアッパーが千堂を捉えて遂に3R目にダウンを奪われるも、ファンや近所の子供達の必死の声援に応える形で何とか立ち上がる。
意識や視界が朦朧とする中で、目の前の相手が歴代最強の相手であると改めて認識し、撃ち合いに身を投じる覚悟を決める。そして、大歓声の中、会場をも味方に付けた千堂は徐々に一歩を圧倒していき、側頭部に右の直撃をもらうもこれにも堪えてみせる。歓声でゴングが掻き消されたことで3R終了後も一歩を攻撃し続けてしまうも、レフェリーが認識出来なかったことで不問とされコーナーに戻る。
だが、次のラウンドコールに応えることは出来ず、コーナーでそのまま意識を失っていた千堂は試合放棄と看做され、棄権により生まれて初めての敗北を喫する事となった。
日本王座タイトルマッチ
全日本新人王の獲得は逃したものの、再起に成功、6戦6勝6KOで再び日本ランキング上位に登り詰める。
そして、一歩が伊達英二との日本タイトルマッチに敗北し、伊達が王座を返上した事で空位となった日本王座のベルトを賭けてアレクサンドル・ヴォルグ・ザンギエフとの王座決定戦を制して、日本王者となった。
王座を獲るより難しいとされる初防衛戦を、一歩が仕留めるのに4Rかかった冴木卓麻相手に1R1分7秒のフェザー級日本王座防衛最短記録という形で一歩への挑戦を鴨川陣営に見せつけてみせる。(ちなみにこの日本記録は後に一歩が大幅に更新してみせている)
その後、真の国内最強と打倒幕之内一歩を掲げて一歩を倒す事を宣言し、サウスポーの茂田を引退に追い込むなど一歩を倒す執念から鴨川会長に「怪物になりつつある」と言わしめるほどの見事な王者となった。
3度目の防衛戦となった一歩との再戦は、自身初の格闘技の聖地後楽園ホールでの開催とした。
序盤は一歩が再起戦で新たに身に付けた新技デンプシーロールに面食らい、パニックダウンを喫するも、その後は一歩戦後に鍛え続けた下半身を生かしてデンプシーを封じつつ優位に攻める。
徐々に一歩に恐怖を植え付けて試合を優位に進めるが、4R目に勇気を取り戻した一歩はコーナー側でカウンターでガゼルパンチを炸裂させ2度目のダウンを奪われる。だが、意識を断ち切るには至らず千堂も再び立ち上がる。
続く5R目で遂にキレた千堂は一歩から初めてダウンを奪い、攻めながら倒しきれない図式を断ち切ると、同ラウンド内で2度目のダウンをも奪い、試合が決したかに思われた。
しかし、伊達英二との敗北を乗り越えた一歩はなおも立ち上がり、両者共に限界を越えた撃ち合い、ミックスアップにより実力は青天井で拮抗しながら強くなっていく。
そして、互いに目の前の男を倒せば、追い求めていた「強いとは何か?」の答えが出ることを信じて戦い続けた。
勝負をかけた7R、左右のスマッシュを読まれた千堂は右ストレート、左肝臓撃ち、フェイント、ガゼルパンチ、デンプシーロールの猛攻により遂に完全に倒れる。最後は自分に勝った男の顔を目に焼き付けると、10カウントを聞いて敗れ去った。
そして、一歩とリング上での再会を約束し、胸を張って万雷の拍手の中、ホールを後にした。なお、この時に一歩が千堂から奪ったベルトは4年間、8度の防衛を果たし、一度のダウンを取られることなく守り通している。(但し、日本王座返上後、一歩のキャリアは低迷期に入ってしまう)
この試合は作者が「もし(正規の最終回以外で)一歩をどこかで終わらせるならこの試合」と語っていたほど盛り上がりを見せ、ベストバウト投票では鷹村守vsブライアン・ホークと並び1位を獲ることも多い。元々作者の森川は、千堂を出した時点で一歩との再戦を決めていたが、前回試合の千堂の敗因を「その強さ故の雑さにある」と考えていたが、ベルトを巻いた彼にはほぼ弱点は無く、一歩を勝たせる想定のみ決めて試合そのものは執筆中の流れに任せる手法で描いた所、当時の自分の構想を上回る、確かに彼らが戦っているという手応えを得られたといい、もう少しこの試合を見ていたいという生のボクシングに近い感覚が出せた、と語っている。
また、アニメ版の第1シリーズのクライマックスでもあり、途中からアニメのオープニングはこの試合の模様をアニメ番組では異例のロック調のインストに乗せて流すというカッコイイものだった。
これが千堂のボクシング人生2度目の敗北で、同じ相手に2度負けた事でこの後の作中での彼のキャリアはやや低迷する事となる。
その後
再び再起戦を1RKOで制した千堂は、やがてメキシカンボクサーキラーとなって、遂に世界王者リカルド・マルチネスが待つメキシコに自ら出向く。
そこでスパーリングではあるが、初めて世界王者をダウンさせたことでニュースになり、さらに一歩を倒したアルフレド・ゴンザレスとの世界王座挑戦権を賭けた試合で壮絶な撃ち合いを制して勝利。
今、作中フェザー級ボクサーで最も世界に近い男となっている。
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