千手観音は、観音菩薩の変化像の一つ。
概要
正しくは千手千限観自在菩薩(せんじゅせんげんかんじざいぼさつ)といい、慈悲の広大を示す千の手と、そのおのおのの手掌に目をもち、人々のどんな願い事も見逃すことなく目を配り、誰にでも救いの手を差し伸べることができる。
造形の際は、実際に千本の手を表現することは困難であるため、唐招提寺金堂像や葛井寺の乾漆千手観音坐像などわずかな例外を除いて、42本の手で「千手」を表す像が多い。
日本の千手観音を例とすると、腹前で2本の手を組み、これに宝鉢を持つ2本と、「千手千眼陀羅尼経」など経典にしたがって造形された、持物をもつ38本の手を含めた42臂となる。
他の呼び方には「十一面千手観音」、「十一面千手千眼観音」、「千手千臂観音」などがある。
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