概要
千葉線は京成津田沼駅~千葉中央駅間の12.9kmの鉄道路線である。
京成電鉄の前身である京成電気軌道は、その名の通り東京と成田を結ぶつもりで造っていたのだが、京成は成田より先に千葉に到達した。
開業した当時の千葉駅(後に京成千葉駅という名称になるのだが、今の京成千葉駅とは違う)は、今の千葉都市モノレール1号線葭川公園駅の北側にある中央公園の近くという一等地にあったのだが、千葉市の戦災復興計画によって土地を強奪され、今の千葉中央駅の位置に「京成千葉駅」として移設開業。その後国鉄(現JR)の千葉駅付近に「国鉄千葉駅前駅」という当てつけのような不可解な名前の駅を開業。その後国鉄の民営化に伴い、国鉄千葉駅前駅は京成千葉駅に、京成千葉駅は千葉中央駅にそれぞれ改称した(→この件についての関連動画)。
現在東京方面への輸送は、京成千葉線が普通電車しか運行していない、ほとんどの場合京成津田沼駅で京成本線の列車に乗り換える必要がある、などの理由によって、JR線に軍配が上がっている。また、1日数本程度京成本線へ乗り入れる列車もあるのだが全区間普通で運行している。
千葉方面に関しては、幕張本郷→千葉間で、京成の方が1駅多いにも関わらず所要時間が同じ、日中の本数は京成の方が若干多いのだが、運賃や前述のイメージ等の要因でやはり総武線に軍配が上がる。
なお、京成千葉線は京成津田沼駅で新京成線と、千葉中央駅で千原線ともそれぞれ一部の列車が乗り入れている。ただし新京成線との直通は新京成電鉄の車両のみ運行している。
歴史
- 1921年7月17日 現在の京成本線京成船橋駅(当時は船橋駅という駅名だった)~旧・千葉駅の間で開業
- 1922年3月18日 千葉海岸駅開業
- 1923年2月22日 浜海岸駅開業
- 1923年7月24日 新千葉駅開業
- 1931年11月18日 津田沼駅、幕張駅、稲毛駅、千葉駅がそれぞれの駅名の前に「京成」がつく
- 1942年11月10日 浜海岸駅が移転すると同時に帝大工学部前駅に改称
- 1948年4月1日 帝大工学部前駅が工学前駅に改称
- 1951年7月1日 工学前駅が黒砂駅に改称
- 1958年2月1日 旧・京成千葉駅が現在の千葉中央駅の場所に移転
- 1967年4月1日 千葉海岸駅が西登戸駅に改称
- 1967年12月1日 国鉄千葉駅前駅開業
- 1971年10月1日 黒砂駅がみどり台駅に改称
- 1987年4月1日 京成千葉駅が千葉中央駅に、国鉄千葉駅前駅が京成千葉駅にそれぞれ改称
- 1991年8月7日 京成幕張本郷駅開業
- 1992年4月1日 千葉中央駅に千葉急行電鉄千葉急行線(後に千葉急行電鉄の経営破綻に伴い、京成電鉄千原線となる)が乗り入れ、同時に京成千葉線との直通運転を開始
- 2006年12月10日 新京成線との直通運転(新京成車による片乗り入れ)開始
駅一覧
駅番号 | 駅名 | ■乗り換え路線・○駅周辺施設 |
KS26 | 京成津田沼駅 | ■京成電鉄 京成本線、新京成電鉄 新京成線(各線へ一部直通運転) |
KS52 | 京成幕張本郷駅 | ■JR東日本 中央・総武線各駅停車(幕張本郷駅) |
KS53 | 京成幕張駅 | |
KS54 | 検見川駅 | |
KS55 | 京成稲毛駅 | |
KS56 | みどり台駅 | ○千葉大学西千葉キャンパス |
KS57 | 西登戸駅 | |
KS58 | 新千葉駅 | |
KS59 | 京成千葉駅 | ■JR東日本 中央・総武線各駅停車、総武快速線、総武本線、成田線、外房線、内房線 千葉都市モノレール 1号線、2号線(どちらも千葉駅) ○そごう千葉店、センシティタワー、ヨドバシカメラ千葉店、ペリエ千葉 |
KS60 | 千葉中央駅 | ■京成電鉄 千原線 ○京成ローザ、アニメイト千葉店、JR本千葉駅 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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